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世界市場ではワイドディスプレイ比率 8割近く ワイドになる理由

液晶のワイド化の流れについて。
 → [PC Watch] ワイド液晶は16:10から16:9へ移行

日本ではワイド液晶の割合は56.9%(2009年時点)。
世界的に見ると割合はさらに高く、8割近くが既にワイド画面。
今後もさらに比率は高くなり、2年後の2012年には92.9%を占めると予測されている。

液晶のワイド化が進む理由は1にコスト、2にコスト。
ディスプレイサーチ氷室氏に見解によれば、

1.マザーガラスから効率良く、より多くの枚数を切り出せる
 第5世代のマザーガラスから15.4型液晶パネルを切り出すとする
 16:10では15枚、16:9では18枚製造できる。

2.テレビと在庫を共通化できる、在庫調整がしやすい
 16:9ならパソコン用で余ってもテレビ用に卸すことができる
 16:10はほぼパソコン専用部材となってしまう

1はわかりやすいですが、2の在庫管理のしやすさもコストに繋がります。単純に考えても、1でコスト 1.2倍、2でさらに差が開くので16:9の1920x1080液晶が2万円だとすると、1920x1200は少なくとも2.4万円以上です。BestGateを見ると実際には1.7倍~の価格差になってます。
 解像度 : 1920x1080(WUXGA) / 解像度 : 1920x1200(WUXGA)

多少高くてもユーザーが縦の解像度を重視すれば 16:10も生き残りますが、既にコモディティ化してしまっているので、縦の解像度より価格が優先される市場になっています。

外付けがOKなら、デルが1万円台のIPS液晶を出すなど非TN液晶も安くなっているので、ピボットで縦解像度を増やす手もあります。
 → 蹴茶: デル 新型IPS 「U2211H」「U2311H」 IPSで大台を切る 2010.5.30