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鎮静性の抗ヒスタミン薬は子供には要注意

ステロイドのような副作用がないと思われているため、比較的気軽に使う傾向のある抗ヒスタミン薬。特に脳内移行しやすい鎮静性の抗ヒスタミン薬は服用の翌日も二日酔いに似た症状を引き起こすことが報道されています。谷内教授曰く「特に小児では要注意」とのこと。

研究では、PETを用いて前夜に服用した鎮静性抗ヒスタミン薬が12時間後にどれだけ脳に残っているかを調べた。その結果、「眠くなる鎮静性抗ヒスタミン薬を服用すると受容体の約50%が占拠されていたのに対し、眠くならない抗ヒスタミン薬は15%程度であった」とし、「以前の研究から50%の受容体が占拠されるとひどい眠気と脳機能障害が起きることが分かっている。高い能力を発揮する必要のある時は前日の夜に服用しないように、注意が必要」とした。
 → 受験前日の夜 鎮静性抗ヒスタミン薬服用に注意 2010/12/18(土) [サーチナ]


抗ヒスタミン PET
薬による二日酔... | プレスリリース | 東北大学

クロルフェニラミンなどはよく使ってましたが、気をつけないといけませんね。
抗ヒスタミン
(出典:Yanai K. Pharmacol & Ther. 2007;113:1-15, 日経メディカル

 → 風邪薬飲んだら…半日後も眠る脳 東北大が初の実証実験
 → 第1世代抗ヒスタミン薬を比較する:日経メディカル オンライン