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Intelの我が世の春は終わるのか?

もしIntelの春が終わるとしても当分先の話だと思いますが、そんなARMとNVIDIAとWindowsにまつわるコラム 2本。
 → 笠原一輝: MS副社長に聞く、ARM版Windowsの正体
 → 後藤弘茂: NVIDIAが高性能ARMコアを開発統合する「Project Denver」

私はIntelが変態じみた半導体製造能力で今後もx86でゴリ押しまくると思ってましたので、まさかARM版のフルWindowsが出てくる展開になろうとは思いもよりませんでした。IntelもかつてARM製品を抱えてましたが、ARM再参入なんて展開があるのでしょうか。カニバるリスクと天秤にかけて色々議論してそうです。

面白い展開とはいえ、笠原さんが書かれているようにまだx86版Windowsとどう繋ぐのかが未知数なので、無事にARM版Winが立ち上がってx86版と競り合っていけるのかはわからないところです。

 パターン1 ARM版Win立ち上げ成功、x86版と共にWindows帝国揺るがず
 パターン2 ARM版Win失敗、ただx86での地位は揺るがず帝国健在
 パターン3 ARM版Win失敗、x86界も冴えず、Windows帝国全体が失墜

今やx86とARMが両輪になっているAppleも絶妙な立ち位置です。絶妙というか、今のARMの興隆自体、Appleの貢献無しには語られないもので自ら築きあげた立ち位置ではありますが...

いやはや、10年後どうなっているんでしょうね。


■ NVIDIA
ARM版Windowsのおかげで、追い風 1mが追い風 2mに。いつまで風が吹くかわからないものの、会社の目標と行程は明確。史上最強のプロセッサーメーカーを目指す。

■ Intel
揺らぐことのない盤石な展開だったはずが、いつの間にか市場ルールが歪んできている事に気付く。x86一刀流を通して勝利を得るのか、二刀流転向も考えるのか。

■ AMD
Intelの背中を必死に追いかけていたはずが、気がつけばIntelが他のみんなと違う道を走っているのでは?と不安にかられ長年のリーダー辞任、カオス化する。

■ Apple
スマホブームを作りあげ、タブレットブームを巻き起こし、結果としてMicrosoftをARM版Win発表へと走らせたある意味黒幕。リーダーの体調だけが心配の種?


半導体製造の開発競争も相変わらず激しい
 → 聯合ニュース: サムスンとIBM、次世代半導体プロセス共同開発
 → GLOBALFOUNDRIES、2010年中に25億米ドルを設備投資に | EE Times Japan
 → TSMC、Powerchipのファブを1億米ドルで買収へ | EE Times Japan