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[海外] 炉心溶融で漏出リスクのある放射性物質の半減期

解説はフロリダ州立大学 原子物理学者 カービィ・ケンパー博士。
 → 炉心溶融で漏出する物質―危険なのはヨウ素、ストロンチウム - WSJ.com

上記記事より

窒素16、トリチウム、クリプトンなどのガスは急速に拡散するが、人体への危険はほとんど無い。より危険なのはウランその他重金属だが、格納容器の底に落ちて大気には漏出しない。(事故処理する作業員にリスクが発生する)

ヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137は砂の粒子の4分の1ほどの粒子となって漏出する。特にヨウ素は人体が使う物質と似ており、簡単に人体組織に取り込まれる。

 ・ ヨウ素131 半減期 8日 直後の被害をもたらしやすい
 ・ ストロンチウム90 半減期 29.1年 長期の土壌汚染
 ・ セシウム137 半減期 30年 長期の土壌汚染

別ソースとして 物理学教授 Monreal氏による解説スライドより
物理学教授 Monreal先生スライド

※ 蹴茶メモ
チェルノブイリでは政府が事故そのものを隠蔽したため、無警戒状態で風下エリアの子供(ヨウ素を取り込みやすい)が牛乳によって濃縮されたヨウ素131を摂取してしまい、甲状腺癌の増加に繋がった。枝野官房長官がヨウ素剤の準備に言及したのはこの放射性ヨウ素飛散への対策。半減期が短いので長期的な影響は少ない。


同じくケンパー博士の事故の影響予想。
 → チェルノブイリ事故後の大規模環境汚染の可能性少ない - WSJ.com

放射性物質についてはこちらも。反原発で運動を続けている原子力資料情報室の解説。
 → 原子力資料情報室(CNIC) - 放射能ミニ知識トップ