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[原発] 19日 3号機 貯蔵プールへの水確保、1号、2号機は通電可能に
19日の出来事、対応等をメモ。情報は主に官邸発表と新聞。■ 1,2号機
19日、2号機に外部電源を接続。
1号機ではなく、2号機を優先したのはまだ建屋が健在で外部放水ができない、かつ損壊が少ないので電気設備も破損が少ないと考えられたため。
1号機とは連結しているらしく、機能が健全であれば1号機にも送電が可能。
朝日新聞の取材によれば、設備の被害は比較的少なく、複数のポンプの電気系統も正常のよう。ただ実際動かしてみないとわからないこともあり、1つ1つ確認作業を慎重に進めている状態。ポンプが壊れている場合を想定し、仮設ポンプは20台用意。
■ 3号機 使用済核燃料棒貯蔵プールへの放水
どの原子炉も危ないが、特に3号機は建屋が吹き飛び、プール貯蔵してある使用済み燃料棒がむきだしになることが最大のリスクとなっていた(他は穴があるものの容器でカバーされ、4号機はプール内の水を確認)。
対策として、屋根がないことからプールへの直接放水が可能なため、放水車による放水でプールに水を入れる試みが行われた。
00:30 3号機 使用済燃料棒プールへハイパーレスキュー隊が放水(毎分3トン×20分)
現場の放射線量 60mSv → 0mSv (たぶんSv/h?)
14:00 放水再開。途中から給油をする以外は無人で放水。13時間半放水。
(予定 7時間+延長 6時間)
4号機もそうですが、上の階に貯蔵プールがある (NHK総合)
■ 4号機
ヘリから目視で貯蔵プールの水が確認されたため、3号機が優先され後回しにされた4号機。依然とし貯蔵プールの温度は高く危険性は高いと見られている。放水を準備中。
2号機に引き込んだものとは別の外部電源からケーブルを引き込み、20日に接続の見通し。
■ 5,6号機 貯蔵プール冷却機能回復
非常用ディーゼルが復活(2台確保)、温度低下中。
他の炉に較べればとりあえずの心配はない2基。
05:00 5,6号機で非常用ディーゼル発動機による電源確保。
5号機でポンプ起動、使用済燃料プールの冷却開始
05:11 6号機でもプールの冷却開始 → 温度低下確認
水素爆発予防のため、建屋に穴が開けられた。
20日に外部電源が接続される見通し。
■ 図面
各原子炉の状態まとめ
→ asahi.com(朝日新聞社):写真・図版 - 社会
外部電源 電力供給ルート 1と2、3と4、5と6の3系統に分かれている。
→ 東日本大震災:2号機20日にも通電 5号機の水温は低下 - 毎日jp(毎日新聞)
■ 動画 防衛省が3月18日の放水作業を公開
手前が3号機、奥が4号機。共に建屋損壊。
建屋周辺は瓦礫だらけ。一般車両が近づくのは難しいというのも納得。
■ 導入機材情報
→ ピンポイント注水 特殊車出発 NHKニュース
→ 時事ドットコム:高さ58メートルから注水=原発冷却、生コン圧送機を準備
→ 無人放水設備、米が4機提供へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
参考にした記事
→ 東京消防庁放水「恐怖心を克服、プールに命中」 (読売新聞) - Yahoo!ニュース
→ 福島第1原発1、2号機に送電線:社会:スポーツ報知
→ 3号機へ昼夜継続し放水、4号機への放水も検討 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
→ 【原発】冷却機能回復に向け外部の電源と接続