31
03
阪大の電力・パワーエレクトロニクス研究者による電力考察
阪大で電力・パワーエレクトロニクス分野の研究をされておられる三浦 友史先生のブログ「素晴らしき哉,電気工学的人生!」。ここ最近の話題がピックアップされています。■ 原発1基分をまかなう太陽光発電システムは
不安定さが地熱を除けば自然エネルギー共通の弱点です。蓄電池を使ったりもしますが、出力を安定させるぐらいで昼貯めて夜放出するような大容量なシステムはなかなか難しい(※)。個人的には“貯められる”プランクトン系バイオ燃料の役割拡大に期待。
■ なぜ日本では風力が普及しないのか
風力の弱点である台風、そして雷などに言及されています。洋上だと壊れた時のメンテもコストがかさみそうです。近隣へのノイズ問題やバードストライクの問題も。
■ 50Hzと60Hzを統一できないのか
これも誰もが考えるところですが、東西周波数統一のハードルとは。
■ 周波数変換器を増設しないのか
こちらは維持コストが問題に。
震災後は様々な原子力、放射線の専門家からの情報発信が相次ぎ、世間の注目を集めました。原発対応は今後も続きますが、同時にエネルギー関連の先生の出番だと思います。世間の関心が集まり、それをテコに税金が集まり、研究が進み、未開の道が拓けると良いのですが。
※追記
よく日本ガイシのNAS電池が出てくるのですが、アブダビで300MWのシステム受注というのがありました。出力だけで容量が書いてませんが、主にガスタービンの出力安定がメインのようなので容量はさほどでもない?
関連
→ 住友電気工業株式会社|プレスリリース 2011年 世界初となる新型電池の開発に成功
→ オーランチオキトリウムが、日本を産油国にする | WIRED VISION
→ 世界を変える研究者 筑波大生命環境科学研究科教授・渡辺信さん - 毎日jp