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x86 Androidの進捗状況 2.3完成、3.0最適化中
Atom PhoneやAtom Tabletが出てこない理由の1つに、x86版 Androidの開発が追いついていないというのがあります。ARM版Androidでは既に2.3 (Gingerbread)は当たり前、タブレットは3.0がデフォです。x86版にはそのどちらも存在しませんでした。→ 蹴茶: 未だ 2.2 (Froyo) Intel Architecture(x86)版 Android [2.21]
そしてこのたび、2.3が完成したとのこと。
x86版のAndroidは、スマートフォン向け2.3(Gingerbread)は完成し、タブレット向け3.0(Honeycomb)も最適化中だという。
→ 元麻布春男: 低消費電力CPU市場を拡大するIntelの戦略
で、x86 Androidがやっと店頭に並ぶころ、ARM版は 3.1 (Ice Cream Sandwich) というオチが用意されているような...ちなみに「ARMの方が省電力で優れる」という点についてはAMDがやんわり否定しています。
『命令セットで消費電力が決まっているわけではない。x86プロセッサが伝統的に消費電力が高かったのは事実だが、それも命令セットが理由ではない。2つの命令セットの違いで消費電力でx86に不利になる要素はデコーダぐらい』
→ 笠原一輝: 5W版Ontarioでタブレット市場参入を計画するAMD
当事者の話なので差し引く必要はありますが、今後ARMがより高機能化する一方で、x86プロセッサは省電力化へと進むようなので、その辺もハッキリしてくるのではないでしょうか。
関連
→ 後藤弘茂: ARM版Windowsで始まるx86対ARMのCPU戦争
→ [Cnet] MacBook、MacBook Pro、ARMベースチップに移行予定か