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2011 第2四半期 DRAM、NANDマーケットシェア
2011年第2四半期のマーケットシェア(DRAMeXchange)。→ 【Market View】Samsung Sweeps 40% of Global DRAM Market, Total Revenue Decreases Slightly by 1.9%
→ 【Market View】NAND Flash Chip Contract Price Drops 4-30% Cumulatively Following Two Months of Negotiations
■ DRAM
パソコンのメインメモリとして使われるDRAM。
日系メーカーとしてはエルピーダが頑張っています。
Samsungの圧勝とタイトルが付いてますが、Hynixとあわせると実に6割強を韓国勢が占めています。エルピーダは台湾Powerchip社のDRAM事業を吸収したことにより、売上高プラスをかろうじて確保。ただ利益面では他社よりも価格下落傾向のスポット市場への依存度が高く、まだ利益を出せていません。
■ NANDフラッシュ
NANDフラッシュはメモリーカードに使われている半導体です。
日系メーカーでは東芝が世界2位のプレイヤーとして奮戦中。
「世界シェア1位を目指したい」と公言していた東芝ですが、東日本大震災の影響と進行する円高で大幅なシェアダウン。昨年の第2四半期はSamsungと接戦を演じていたのに、大苦戦となっています。
価格面ではDRAMよりも安定していたNAND Flash市場ですが、ここに来て景気低迷から軟化傾向にあります。iCloudなどクラウドサービスの普及により、搭載フラッシュメモリ量が頭打ちになるのではないかという観測もあり、先行き不透明感が強まっています。
→ DIGITIMEにAppleのiCloudプッシュがNANDフラッシュ市況を軟化させるという記事が [7.27]
韓国は為替安誘導策に加えて、日本では逼迫している電気を湯水のごとく使えるなど企業支援環境がまるで違うので、苦戦はある意味当然と言えます。電気代を韓国並みに安くするとそれはそれで弊害がありますが、企業としてはせめて安定供給して欲しいところでしょうね。
→ 「電力がぶ飲み大国」韓国の現実 電気料金は日本の半分以下、原価割れで電力公社は巨額赤字