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来年4月に迫ったIvyBridgeのマルチディスプレイ対応度

北森さんから2本。
まだ半年近くありますが、IvyBridgeの解禁日が見えてきました。
 → “IvyBridge”とWindows 8、そしてDirectX 11.1の存在
 → “IvyBridge”のローンチは2012年4月となるよう


■ IvyBridgeで強化されるマルチディスプレイ

IvyBridgeに期待している機能として「マルチディスプレイ」があります。
既に実現されている機能ですが、統合GPUだけで可能になるのが目新しい点です。

ただ製品レベルでどの程度普及するのかがよくわからない。

 また、Ivy Bridge世代ではディスプレイコントローラが最大3つまで同時に利用可能になる。
 ただし、これは構成に制限があり、プロセッサ側に内蔵されているDisplayPortが1つとPCH(チップセット)側の出力2つ、ないしはPCH側のDisplayPort 2つとその他が1つという構成になる。
 これにより、例えば内蔵ディスプレイにプロセッサ側のDisplayPortを割り当て、外付けディスプレイにPCH側から出力すれば3つのディスプレイに同時出力が可能になる。
 → 笠原一輝: 見えてきたIntelの次世代CPU「Ivy Bridge」の姿


ということで、出力は本体の画面+外付け2画面となるようです。


■ 映像端子はどうなるのか

映像端子はどうなるのか。デスクトップのマルチディスプレイはこんな状況ですが

DPがいっぱい 端子いっぱい

ノートで同じ映像端子が2つ、3つ並んで搭載されることは極めて稀です。
普通に考えると DisplayPort、HDMI、VGA、これらから2つ選ぶ形になりそうです。

もし、IvyBridgeが DisplayPort 1.2に対応しているとマルチストリーム対応になるので、1つのDisplayPort端子から複数画面に出力が可能になります(モニタに出力端子が必要ですが)。
 → Display Port 1.2の概要を説明


■ Ivyは DisplayPort 1.2 に対応している?

となると、今度は Ivyが DP1.2に対応しているかどうかが気になります。

AnandtechではIntelが「4kビデオ対応」と言っていることから、DP1.2に対応しないと帯域が足らないと書いていますが、IntelがDP1.2対応を明言したことはまだ無い?
 → AnandTech - Ivy Bridge GPU to Support Resolutions of up to 4096x4096

IntelがメインストリームでDP1.2に対応すれば、モニタ側の出力端子搭載も進みそうです。


■ その他の多画面対応ノート

既存のマルチディスプレイ対応ノートとしては単体で3画面可能なENVY17-2000や、ドッキングステーションと合体して5画面出力可能なEliteBook 8760wなどが存在しています。これらは「AMD Eyefinity 」を利用しているので、AMD GPUオンリーの機能となっています。

Envy マルチディスプレイ