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2011.11.29 15:20

中国メーカーの大量生産で太陽電池価格下げ止まらず

太陽電池の価格下げ止まらず。
 → 太陽電池の底なしの価格下落 パナソニック新工場の試練|ダイヤモンド・オンライン

数年前からサンテックなど中国勢の勢いは凄まじかったですが、今でもそれは変わらず日米欧の企業を駆逐する勢いです。米国勢はダンピング頼みの展開に。

 米国内の太陽電池メーカー7社は、2011年10月18日(現地時間)、中国製の太陽光発電システムが不当廉売(ダンピング)状態にあり、米国の雇用を脅かしているとして米商務省と国際貿易委員会(ITC)に提訴した。
 → 中国に押しつぶされる米国の太陽電池業界、次は日本か


攻める中国メーカーが儲かっているかというと真逆で真っ赤っかです。

■7〜9月全社赤字
 7〜9月期業績は全社が赤字。4〜6月期は黒字を確保していたインリーやトリナも赤字に転落した。(略)
 中国勢が規模の拡大でコスト競争力を高めようと増産体制を敷いたこともあり、IMSリサーチは太陽電池パネルを組み上げたモジュールの在庫は「世界需要の半分近い10ギガワット分に達している」と分析する。
 → 中国の太陽電池、曲がり角に 供給過剰で業績悪化:日本経済新聞



この供給過剰は3,4年前からおおよそ分かっていたはずですが、わかっていてもなお市場からの脱落を恐れてブレーキを踏めなかったという。

2007年の世界生産量が3.7GW。各社の増産計画を積み上げれば、2010年には2倍どころか、3倍になっていてもおかしくはない状況です。一方で需要は2010年で5.6GWという民間調査会社の報告もあるので、ちょっとバブルな感じすらします。
 → 蹴茶: 太陽電池は低価格競争で体力勝負の時代へ突入か [2008.8.23]



• 太陽電池/モジュールの生産能力は、2009年の需要の2倍に拡大して、10.4GWとなると見込まれ、価格暴落は必至で、これにともない上位数社を除いては生き残れない。
• シリコン供給力の重要性はますます薄れる、これはモジュールメーカーが在庫を減らそうとしているからだ。しかし、その結果生ずる価格下落は、2011年までには落ち着き、太陽光発電では電力網で供給される電力にコストが近づく。これにより、市場は成長して、2013年には700億ドル、18.5GWに達する見込みだ。
 → 蹴茶: CyberLink PowerDirectorのCore i7 最適化でIntelと協力 [6.7]



各社「足らない!」と確保に奔走していた原料のシリコンもバブル崩壊。
 → 多結晶シリコン9割安 スポット価格、ピーク比 :日本経済新聞

シリコンバブル崩壊 引用元

この価格下落を受けてかどうかはわかりませんが、太陽光の対抗馬でもあった太陽発電のプロジェクトをGoogleが止めてます。
 → Google、太陽熱発電プロジェクトを中止 (WIRED.jp):ITpro

また、これまで太陽電池の主戦場であった欧州が経済的に行き詰まり。
中国メーカーの日本市場攻略がこれまで以上に激しくなるのは確実です。
 → 丸紅など、中国の太陽電池セル大手と提携して日本の新築市場で独自システム展開

新築なら太陽電池付けて当たり前という時代が来るのもそう遠くはないと思います。
(電池モジュール以外のコストダウンが必須ですが)
 → “太陽光は高い”コストの根拠とは? 原発を下回る「5円」も現実的に

太陽光発電はベース電源としてはまるであてにならないと思うのですが、ピークカット役としては風力よりも適任です。20年後ぐらいには太陽電池普及の効果が見えてくるのでは。