日立、WesternDigitalへのHDD事業売却を再検討

WesternDigitalとSeagateの2社によるHDD市場の寡占が進むため、なかなか当局のOKが出ないWDによるHGST（日立グローバルストレージテクノロジー）買収ですが、
　→　日立のＨＤＤ事業売却が12年3月に再延期、審査の長期化で

タイの洪水でHGSTが被害を受けず、シェア上昇、採算改善となったため、日立が売却そのものを「再検討」と言い出してます。
　→　日立、ＨＤＤ売却の再交渉検討－タイ洪水で相場上昇

というか、契約済みなのに「待った！」とか。当局との交渉が難航していることをダシに再交渉のテーブルに乗ってもらうのでしょうか。

買収を「止めた」というと、最近ではAT&TがT-Mobile買収で巨額の違約金（3120億円）を払った上で取り止めになっています。これもやはり当局による認可が難航したことが要因になっています。
　→　AT&T、T-Mobile USA買収を断念--違約金40億ドルを費用計上へ