- 購入のきっかけと価格
もともとClevo 5620Dのユーザでした(同様にレポートが記載されています)。僕自身はヘビーな3Dゲーマーではないのでこれでも性能的には充分だったのですが、いかんせん物理的に重いので持ち運ぶことができません。バッテリーもヘタっているとはいえ、30分程度しか持たなくなっていました。外出時に使えるノートパソコンを探していたわけです。ただし、パフォーマンスを下げることなく、という過酷な条件付で(爆)。 なかなかメーカー製ではこれを満たすものがなかったわけですがベアボーンで1557-GLSといのが発表され、アキバでの販売はまだかと待っていたわけです。実はThinkpadのT4xにもかなり惹かれていたのですが学生には高嶺の花過ぎたという事情もあります。 ベアボーンなのでCPU、HDD、メモリー、光学ドライブは自分で選択、内蔵する必要があります。 構成は次のとおり。 CPU
: Pentium M 735 (Dothan, 1.7GHz, FSB400) HDD : Hitachi/IBM
HTS726060M9AT100 (7200rpm, 60Gbytes) RAM : 512Mbytes (DDR266,
333にも対応しているらしい) DVD/CD-RW : Combo LSC-24082K
(コンボドライブ、ベアボーンに付属、恐らくLITEON製でCD-Rx24/RWx24/ROMx24/DVD-ROMx8) 他はAOPENのオフィシャルサイトに書かれているとおり。 特に魅力的なのは GPU
: ATI Mobility RADEON 9700 (64Mbytes) 質量 : 2.4kg バッテリ
: 4.5h 今回、RAMは5620Dの物を流用しました。本当はHDDも流用予定だったのですがいつのまにか買っていたようで7200rpmの誘惑には勝てなかったようです(爆)。これで占めて14万円程度、格安です。なお、以後5620Dとの比較みたいな内容になっていますが僕が扱ったことがあるノートパソコンは5620Dのみ(プレゼンテーションではVaioとかもありますが・・・)なのでご了承ください。
- 実際の体感速度
これだけの構成で遅いわけありません。ベンチマークの結果をいくつか示します。OSはWindows2000SP4、DirectX9.0cです。 3dmark2000
: 14830 3dmark2001SE : 10194 3dmark03 : 2655 3dmark05
: 698 FFbench1 ver1.1 : 6258 FFbench2 : 5207 FFbench3
: 5052 さすがに3dmark05はかなりつらく、シーンによっては1fpsになったりします。あまりヘビーゲーマではないのですが3Dゲームのインプレを少し。ファルコムのイースVI
ナピュシュテムの匣、英雄伝説VI 空の軌跡はそもそも軽めの3Dゲームということで完動します。ほぼ、どんな設定でもプレイ可能です。シムシティー4デラックスでは画面の拡大、縮小をしたあとに少々もたつきますが、プレイそのものには支障ありません。というか、デスクトップでも激重なのでそもそもこの程度なのでしょう。 なお、HDDが7200rpmにしたせいかOSの起動やエクスプローラの動作がきびきびするようになった気がします。でもやっぱりUltra320のCheetah15kには敵いませんが・・・
- 液晶の質
5620Dに比べれば格段に上です。コントラストも比較的高く、文句なしです。光沢のない液晶が好みの方には問題ないと思われます。
- キーボード
特に可もなく不可もなく。ちなみにPS/2端子はついていないので注意が必要です。
- サウンド
これは明らかに5620Dより劣ります。一応、ステレオなのですが「これは圧電ブザーの音なのでは」と、思うほど悪く、ノートパソコンであることを勘定に入れても悪い部類になると思います。まともな音が欲しい方は最低限、ヘッドフォンやスピーカーが必須です。また、ある程度のヘッドフォンを使うと端子からの音もかなりノイジーであることがわかります。気になるのであれば外付けオーディオオユニットが欲しいところです。ちなみにヘッドホン端子はOptical
Outと共用になっています。
- 筐体:強度と質感
筐体そのものは剛性もあり、そんなに悪いつくりではありません。ここではむしろ、ベアボーン的な部分についていくつか触れておきます。前述したとおり、各パーツを自分で内蔵する必要があります。これに関してはマニュアルで何も組み立てのことに関して触れていなかった5620Dに対し、1557-GLSでは実に丁寧な写真つきマニュアルが付属しており、初心者でもある程度、敷居の低いものとなっております。 問題はむしろ、組み立てのときのメインパネルの取り付けと取り外しです。これも基本的にはマニュアル通りにやればいいのですが、これが爪(しかもかなりの数の)で引っ掛けているだけなので爪を破壊しないかどうかヒヤヒヤです。しかもパワーオンスイッチ、CDコントロールパネル、スピーカーケーブルも繋がっており、断線しないかも気にかける必要があります。せっかちな方ですとここで失敗する可能性があり、CPU取り付けなんかよりもはるかに難易度が高いです。僕は幸い、うまくいきましたができる事ならもう、空けたくありません。でもそうなるとCPUなどにアクセスできず、ベアボーンのメリットが・・・
- 筐体:各種コネクタの位置
各端子は背面に、PCカードは左側、手前に光学ドライブといった感じです。個人的には光学ドライブが横に出るのは電車の中などで邪魔なのでこっちのほうがいいです。
- 筐体:発熱と冷却ファン音
ベアボーンではいわゆるデスクトップリプレースメントと呼ばれるものが多々あり、デスクトップ用のCPUをそのまま使っていることもあってものすごい発熱とファンの音がつき物でしたが1557-GLSはそのようなことはありません。通常のワープロ&ネット程度であればたまにファンが回るといった程度です。さすがに3Dゲームをすると発熱があり、筐体の右横から温風がでますが5620Dのようにキーボードまで熱くなって触る気がなくなるということはありません。ほんのりと暖かくなるという感じです。ただ、筐体の裏側はかなり暖かくなっているようです。
- ACアダプタ:大きさや発熱
これもベアボーンらしくなく、通常のノートパソコンと同等程度の大きさです。ファンもついていません。発熱ですが幸か不幸か電気行火には少し力不足です(爆)。ただ、コンセントからアダプタ部分までは少し太めのケーブルになっています。ただ、この文章が書いたのが真冬なので夏にどう感じるか、楽しみではあります。
- モバイル性
持ち運びという点では2.4kgというのはノートパソコンで3Dを、という人にとっては許容範囲でしょう。ここではバッテリーがどの程度持つのかに関して調べたので報告します。カタログには4.5hということですが実際に3DMark2001SEのデモをコンセントから抜いてループさせ続けました。 結果はIntel
SpeedStep Technologyの設定によって変わります。 「自動 -
(推奨)」の場合、1h30minでした。スコアは9757。 「バッテリの最長寿命」の場合、3h10minでした。スコアは3926。 3DMark2001SEが4000程度というのは少し前のノートパソコンでは上出来なスコアであったことを考えるとこれでも十分ではないでしょうか。ゲームにもよりますが最新の3Dゲームではない限りこれでもかなりいけると思いますし、設定次第ではなんとかなる範囲でしょう。電車の中でもゲームが楽しめそうです。 実際には「バッテリーの最長寿命」にした場合、ゲームは少しつらいものが多いのではと思います。英雄伝説VIでもがくついたりします。シムシティー4はソフトを立ち上げるだけでも相当の時間がかかります。もちろん「自動」にすれば問題ありません。
- その他
特になし。
- 総評
持ち運べるもので高性能なもの、高性能で安いのもといった矛盾したノートパソコン(爆)を探している方には確実に候補の一つになると思います。一方、最大の欠点は各パーツには保証があるものの、システムとしての動作保証がないことです。つまり、いわゆる自作パソコンと同様のリスクがあるといった感じです。この点をクリアーできる方、OSやソフトを1からインストールすることができる方には単純に3D性能が高いからという以外にもベアボーンなので、余計なソフトが初めから大量にインストールされていることがないといった理由から非常に軽いのでそういう観点からもお勧めです。
綺麗な写真付きマニュアルがあるという1557-GLSですが、やはりCPUなどのパーツの組み込みは一筋縄ではいなかいようなので、デスクトップの自作経験者さんぐらいでないと危ないかもしれませんね。たとえメインパネルの取り外しが上手くいきなんとかCPUを装着できたとしても、グリスの塗り方がまずく排熱が不安定だった場合、再度開けなければなりません。蹴茶もよくやりましたが、デスクトップケースでも結構面倒なことですからノート型ベアシステムならなおのことです。一発で仕上げるくらいの技量があった方が良さそうです。その点さえクリアできれば、コストパフォーマンス良く、かつHDDなど納得のいく性能を追求できるノートになりそうです。 [2005.1.17]
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