グラフィックチップ(GPU)解説

GPU(3D描画を担うLSI)の大手NVIDIA社とATI社の製品リストです。
開発コードネームと製品名、チップがハードウェアで対応するDirectXのバージョンを記載してあります。
対応バージョンの扱いはやや複雑で、古いコアでもドライバの改良によって、より新しいDirectX対応のゲームも動かすことはできます。ただ、ハードウェア対応しているコアに較べ、性能や表現力の点で劣ることになります。

DirectX10世代 (DX9以前はもっと下に)

DirectX10ではGPUに多機能性を持たし、色々な仕事に使えるようになった反面、これまでのDX8、DX9世代とは大きく異なる設計となるため、単純にトランジスタ数を費やしても性能が上がりにくい状況です。デスクトップ向けであれば、発熱、消費電力度外視してでもトランジスタ数を増やし性能をあげることができますが、小さな筐体に収めないといけないノートではこの手法は無理です。
 参照 → DirectX10のGPU変化を野球に例えてみる

そのため、ノートではデスクトップ以上に発熱を抑えつつトランジスタ数を増やせる製造プロセスの微細化が求められます。Intelだけは膨大な研究開発費で45nmに行ってしまっていますが、GPUを製造するTSMCなどはリーク電流などの問題で進展が遅れています。今後は65nm、55nmと進展する目処は立っているようですが、製品登場は今年末から2008年にかけての話となりそうです。

※注意点
 SPはピクセルシェーダー、バーテックスシェーダーに代わるStream Processing unitsの略ですが、ATIとNVIDIAではユニットの中身が全く違ったものになっているため、単純にSP数だけで性能比較するのは難しいです。同じシリーズ同士での比較用です。
 またコアクロック、メモリクロックはATI、NVIDIAが謳うMAXを書いてありますが、実際にはノート製造元が自由に決めているため、この通りのクロックにならないことの方が多いと思います。国内メーカーは特に低いクロックに設定することが多いです。

開発ネーム

正式名称

製造
プロセス

SP

メモリ
バス幅

メモリ
帯域

コア
クロック

メモリ
クロック

NB8E-GTX(G92*)

GeForce 8800M GTX

65nm

96

256bit

51.2GB/s

 500Mhz

800Mhz

NB8E-GTS(G92*)

GeForce 8800M GTS

65nm

64

256bit

51.2GB/s

500Mhz

800Mhz

 NB8E-SE (G84M)

 GeForce 8700M GT

80nm

32

128bit

25.6GB/s

625Mhz

800Mhz

 G84-50

 GeForce 9500M GS

65nm

32

128bit

22.4GB/s

475Mhz

700Mhz

 NB8P-GT (G84M)

 GeForce 8600M GT

80nm

32

128bit

22.4GB/s

475Mhz

700Mhz

  NB8P-GS (G86M)

  GeForce 8600M GS

80nm

16

128bit

22.4GB/s

600Mhz

700Mhz

  NB8M-GT (G86M)

  GeForce 8400M GT

80nm

16

128bit

19.2GB/s

400Mhz

600Mhz

  G86

  GeForce 9300M G

65nm

16

64bit

9.6GB/s

400Mhz

600Mhz

  NB8M-GS (G86M)

  GeForce 8400M GS

80nm

16

64bit

9.6GB/s

400Mhz

600Mhz

  NB8M-SE (G86M)

  GeForce 8400M G

80nm

8

64bit

9.6GB/s

400Mhz

600Mhz

 

 

 

 

 

 

 

 

M76XT?

MobilityRadeon HD 2600 XT

65nm

120

128 / 64

 

700Mhz

750Mhz

M76?

MobilityRadeon HD 2600

65nm

120

128 / 64

 

500Mhz

600Mhz

 M74?

MobilityRadeon HD 2400 XT

65nm

40

64bit

 

600Mhz

700Mhz

 M74?

MobilityRadeon HD 2400

65nm

40

64bit

 

450Mhz

500Mhz

M88 (08第一四半期)

 

55nm

 

 

 

 

 

M86(RV635相当)

MobilityRadeon HD 3600

55nm

120

128bit

 

 

 

M82(RV620相当)

MobilityRadeon HD 3400

55nm

40

64bit

 

 

 

DX10世代のQuadroについて 参考URL1URL2

開発ネーム

想定されるモデル

製造
プロセス

最大
消費電力

メモリ
バス幅

メモリ
帯域

コア
クロック

メモリ
クロック

Quadro FX 1600M

GeForce 8700M GT?

80nm

50W

128bit

25.6GB/s

Quadro FX 570M

GeForce 8600M GT?

80nm

35W

128bit

22.4GB/s

Quadro FX 360M

GeForce 8400M GS?

80nm

17W

64bit

9.6GB/s

Quadro NVS 140M

GeForce 8400M?

 

10W

64bit

 

 

 

Quadro NVS 135M

GeForce 8400M?

 

10W

64bit

 

 

 

Quadro NVS 130M

GeForce 8400M?

 

10W

64bit

 

 

 

DirectX 7〜9世代

真偽不明な情報もひとまとめにしています。

開発名

製品名

p

v

対応DX

NV10

Geforce256

 

 

 DirectX7

NV11M

Geforce2 Go

 

 

 DirectX7

NV14

Geforce2 MX

 

 

 DirectX7

NV15

Geforce2

 

 

 DirectX7

NV17 /NV18

Geforce4 MX

 

 

 DirectX7

NV17M

Geforce4 Go

 

 

 DirectX7

NV19

GeForce PCX 4300

 

 

 DirectX7

NV20

Geforce3 (Ti)

 

 

 DirectX8

NV25 / NV28

Geforce4 Ti

 

 

 DirectX8

NV28M

Geforce4 4200 Go

 

 

 DirectX8

NV30

GeforceFX 5800

4

2

 DirectX9

NV31

GeforceFX 5600

4

1

 DirectX9

NV31M

GeforceFX 5600 Go

4

1

 DirectX9

NV34

GeforceFX 5200

4

1

 DirectX9

NV34M

GeforceFX 5200 Go

4

1

 DirectX9

NV35

GeforceFX 5900

4

3

 DirectX9

NV36

GeforceFX 5700

4

3

 DirectX9

NV36M

GeforceFX 5700 Go

4

3

 DirectX9

NV37

GeforceFX 5300(nv34+HIS)

4

1

 DirectX9

NV37M

NV36M + HIS

4

3

 DirectX9

NV38

GeforceFX 5950

4

3

 DirectX9

NV39

GeforceFX 5750(nv36+HIS)

4

3

 DirectX9

NV41

Geforce 6800

12

5

 DirectX9c

NV41M

Geforce 6800 Go

12

5

 DirectX9c

NV43

Geforce 6600

8

3

 DirectX9c

NV43V

Geforce 6200

4

3

 DirectX9c

NV43M

Geforce Go 6200 TE

?

?

 DirectX9c

NV43M

Geforce Go 6600 TE

?

?

 DirectX9c

NV44

Geforce 6200 Turbo Cache

4

3

 DirectX9c

NV44M

Geforce Go 6200

4

3

 DirectX9c

NV44M

Geforce Go 6400

4

3

 DirectX9c

NV45

Geforce 6800 GT

16

6

 DirectX9c

NV47 = G70

Geforce 7800 GTX

24

8

 DirectX9c

G71

Geforce 7800 (90nm)

16

6

 DirectX9c

G70M

Geforce Go 7800

16

6

 DirectX9c

G70M

Geforce Go 7800 GTX

24

8

 DirectX9c

G71M

Geforce Go 7900 GS

20

7

 DirectX9c

G71M Ultra

Geforce Go 7900 GTX

24

8

 DirectX9c

G72M

Geforce Go 7200

4

3

 DirectX9c

G72M

Geforce Go 7400 / 7300

4

3

 DirectX9c

G73M

Geforce Go 7600

8

5

 DirectX9c

G73M-B1

Geforce Go 7700

12

5

 DirectX9c

開発名

製品名

p

v

対応DX

RV100

RADEON (7000)

 

 

 DirectX7

R100

RADEON

 

 

 DirectX7

M6

Mobility RADEON

 

 

 DirectX7

RV200

RADEON 7500

 

 

 DirectX7

M7

Mobility RADEON 7500

 

 

 DirectX7

R200

RADEON 8500

 

 

 DirectX8.1

RS200MP

Radeon IGP 345M

 

 

 DirectX8.1

R250

RADEON 9000

 

 

 DirectX8.1

M9

Mobility RADEON 9000

 

 

 DirectX8.1

M9+

Mobility RADEON 9200

 

 

 DirectX8.1

RS300

Radeon 9100 IGP

 

 

 DirectX8.1

RV300

RADEON 9500

4

2

 DirectX9

R300

RADEON 9700

8

4

 DirectX9

RV350

RADEON 9600

4

2

 DirectX9

RV360

RADEON 9600 XT

4

2

 DirectX9

R350

RADEON 9800

8

4

 DirectX9

R360

RADEON 9800 XT

8

4

 DirectX9

M10

Mobility RADEON 9600

4

2

 DirectX9

M11

Mobility RADEON 9700

4

2

 DirectX9

RV370

RADEON X300

4

2

 DirectX9

RV380

RADEON X600

4

2

 DirectX9

R420

RADEON X800 Pro

12

6

 DirectX9

R423

RADEON X800 XT

16

6

 DirectX9

R430

RADEON X850?

12

6

 DirectX9

R480

RADEON X900?

16

6

 DirectX9

M22

MobilityRADEON X300

4

2

 DirectX9

M24

MobilityRADEON X600

4

2

 DirectX9

M26

MobilityRADEON X700

8

6

 DirectX9

M28

MobilityRADEON X800

12

6

 DirectX9

M28

MobilityRADEON X800 XT

16

6

 DirectX9

R515

RADEON X1300

4

2

 DirectX9c

R520

RADEON X1800

16

8

 DirectX9c

R560

RADEON X1650

24

8

 DirectX9c

R580

RADEON X1900

36

8

 DirectX9c

R580+

RADEON X1950 XT

36

8

 DirectX9c

M52

MobilityRADEON X1300

4

2

 DirectX9c

M54

MobilityRADEON X1400

4

2

 DirectX9c

M56

MobilityRADEON X1600

12

5

 DirectX9c

M56

MobilityRADEON X1700

12

5

 DirectX9c

M58

MobilityRADEON X1800

12

8

 DirectX9c

M58

MobilityRADEON X1800XT

16

8

 DirectX9c

M52

MobilityRADEON X2300

4

2

 DirectX9c

M68

MobilityRADEON X1900

36

8

 DirectX9c

M64/71

MobilityRADEON X2300

4

2

 DirectX9c

M64/71

MobilityRADEON HD 2300

4

2

 DirectX9c

DirectX 9.0c : DirectX 9.0に加えて新たにプログラマブルシェーダー3.0をサポートしたものです
DirectX 10 : ビデオコアに描画以外の仕事も割り当てることを想定した、マルチスレッド化がテーマと言われています。
p : ピクセルパイプライン数です
v : バーテックスシェーダー数です

ATI GPU同士のピン互換性を活かし、モバイル向けでは圧倒的シェアだったATI。しかし各社のMXM導入でや、ドライバ開発競争などでNVIDIAに押され、現在はNVIDIAの後塵を拝しています。

グラフィックチップ名

備考

3D RAGE LT PRO
1997年11月発表

同年3月に発表されたRAGE PRO TURBOがベース。3D性能競争が激しくなる初期のころで、性能的には低い。

RAGE Mobility-M/M1/P
1998年2月発表 

名前が変わったが基本はLT PROと一緒。メモリを4MB(M1は8MB)内蔵し性能向上。4MBの外部メモリを追加可能。-Pは外付メモリ専用。

 RAGE Mobility-128
1999年10月発表

1999年4月に発表されたRAGE128 PROがベース。Mobility-M/Pシリーズから格段に性能が向上している。スペックはRiva TNTクラス。
RAGE Mobility-M4
2000年10月発表
RAGE Mobility128の改良品。AGP X4に対応した他、128の2倍の32MBまでのメモリサポートなどが特徴。
Mobility Radeon
2001年2月発表
新世代コアのRadeonベース。3000万トランジスタとCoppermine Pen3(2810万個)とほぼ同じで、M.Radeon-Dは16MBものDDRメモリを内蔵する。ノート向けの様々な省電力機構を備える。-Pは外付け専用。
Radeon IGP 340M/320M
2002年3月発表

初のATI製グラフィック統合チップセット。340MがPen4用、320MがAthlon用となる。内蔵されているコアはM.Radeonのレンダリングエンジンを削ったもの(RadeonVE相当)で、性能的にはM.Radeonと同等かやや劣る。

Mobility Radeon 7500
2001年8月発表
Mobility Radeonの省電力機構を改良し、無印M.Radeonでは削られていたジオメトリエンジン‘CHARISMA ENGINE’を搭載した。64MBまでの外部メモリをサポートし、最大32MBものメモリをチップ内に統合。
Mobility Radeon 9000
2002年8月発表
初のDirectX8.1モバイルコア。64MBの128bitメモリ or 32MBの64bitメモリを内蔵するもの、メモリを外付けするものがある。その性能はスペック表には書かれないメモリのバス幅に大きく影響されるため要注意。
Mobility Radeon 7000 IGP
2003年3月

RADEON IGP 340Mをベースに、FSB 533MhzとBaniasことPentium-Mに対応。FSBが上がったことによって3D性能もアップしている。

Mobility Radeon 9200
 2003年3月

基本的にM.Radeon9000と同じものだが、新たにAGP 8xに対応。動作クロックもわずかながら高く設定される見込み。PowerPlay3.0対応。

Mobility Radeon 9600
2003年3月

0.13μプロセスで製造されるDirectX9世代コア。新版となる省電力機構PowerPlay 4.0に対応し、状況に応じて動作クロック&電圧を変更可能。またエルピーダと共同開発のグラフィックス専用メモリGDDR2-Mを採用したPro版も存在する。自動オーバークロック機能も搭載。
Mobility Radeon 9100 IGP
2003年6月

RADEON IGP 340Mをベースに、FSB 533MhzとBaniasことPentium-Mに対応。FSBが上がってことによって3D性能もアップしている。

Mobility Radeon 9700
2004年2月

デスクトップ版でいう9700というよりは9600改。コアの改良と最新0.13μ+low-kによる製造で低発熱を実現。その分クロックをあげ、ドライバの改良と合わせて性能を向上させています。PowerPlay 4.0対応。

Mobility Radeon X300
2004年11月

ローエンドコア。PCI Expressに対応。応答速度を改善し、動画の画質を向上させるLCD-EE機能(LCD Enhancement Engine)やPowerPlay 5.0に対応。

MobilityRADEON X600
2004年6月 

MobilityRADEON9600/9700をベースにしたPCI Expressネイティブ版であるという話が以前あり。64MB品と128MB品の2種が存在するが、64MB品はメモリ帯域が狭いため性能が劣る。PowerPlay 5.0にも対応。

MobilityRADEON X700
2005年1月

X800コアの機能限定版と言われるが、採用例は多く、X600と並んでATIの主力チップとなる。Pixelパイプラインが半数の8になっているが、バーテックスシェーダーは同数の6基持つ。GPUモジュールであるAXIOMに載せてTVキャプチャーモジュール増設可。DLCS対応のPowerPlay 5.0搭載。

Radeon Xpress 200M
2005年2月

X300相当の性能を持つとされるチップセット内蔵コア。「ゲームに最適」といったアピールがメーカーや雑誌からなされるが、原型となったX300と比較しても性能は大きく劣る。ポリゴン数の少ない2D風のゲームなら問題ない。

Radeon Xpress 1100
2006年5月

基本的にはX300コアを統合した200Mとなんら変わらない。DDR2メモリへの対応などメモリ帯域の向上などで性能は33%アップしたというが、メモリへのアクセスがCPU経由となってしまうAthlon64系の弱点ゆえか、あまりスコアは伸びていない。

Radeon Xpress 1150
2006年5月

Radeon Xpress 1100のコアクロックを400Mhzにアップしたもの。解説1, 解説2

Radeon Xpress 1250
2006年8月

革新的な統合コアという、ATI曰くX700相当のGPU統合型チップセットだったが実際はそれほどの性能は見られない。動画再生支援機能「Avivo」をサポートした。MPEG-2、H.264、WMV9などのフォーマットで再生支援が可能。

MobilityRADEON X800
2004年11月

RADEON X800コアを持つハイエンドクラスのコアだが、出荷量が極めて少ないのか採用モデルはほとんど出回っていない。TDP15W超。Pro版も存在し、TDPは25-35W。Pixelパイプライン 12

MobilityRADEON X800 XT
2005年6月

GeForce Go 6800 Ultraへの対抗馬としてリリースされる。デスクトップ版RADEON X800 XTと同等のPixelパイプライン 16のスペックを持つ2005年屈指のモバイルGPUだが、出荷量がかなり少ない模様。

MobilityRADEON X1300
MobilityRADEON X1400
2006年1月

シェーダー数を絞り込み、23×23mmという小さなパッケージにまとめたX1000世代の普及コア。X1600に較べて性能は大きく下がるが、PowerPlay 6.0やAvivoは搭載する。統合コアより性能は良いが過度の期待は禁物。

MobilityRADEON X1600
2005年11月

90nm製造 475Mhzコアクロック。デスクトップと同じ12パイプライン、5バーテックスシェーダーを備え、省電力システムはPowerPlay 6.0にVer.UP。MPEG・WMVのデコードや高画質化を行う動画支援「Avivo」も搭載。説明会1  

MobilityRADEON X1700
2005年11月

ASUS A8jpに載るということのみ。

MobilityRADEON X1800
2006年3月

X1600より多いバーテックスシェーダー8つを搭載、450Mhz駆動。90nmプロセスで製造されるが、数の必要なX1600以下のコアに生産を振り分けているのか、110nmで製造されるGeForce Go 7800に較べ出荷数が少ない?

MobilityRADEON X1800XT
2006年3月

ノーマルX1800より速い550Mhzコアクロック。ピクセルパイプラインは16に増強されている。GeForce Go 7800よりシェーダー数は少ないが、動作クロックは150Mhz高く、入手性と発熱さえクリアできればおいしいのだが。

MobilityRADEON HD 2300
 2007年5月

HD 2000シリーズとして発表された、唯一DirectX9世代のコア。製造プロセスもこれだけ90nmなので前世代の焼き直しだと思われるが、紛らわしいことこの上ない。

MobilityRADEON HD
2400 (XT)
 2007年5月

XTは高クロック版。製造は65nmプロセス。メモリバス幅が64bitに留まることからも想像されるように、性能は統合コアよりやや上程度のローエンドに留まる。DX10対応とビデオ再生支援がこのGPUのウリといえる。

MobilityRADEON HD
2600 (XT)
 2007年5月

Direct X10世代のミドルレンジ担当だが、AMDのラインアップ的には最も高性能なモバイルGPUとなる。65nmプロセス。07年のAMDの手玉はこれしかないといっても良く、ハイエンドが抜け落ちた状態で苦しい戦いとなった。

MobilityRADEON HD 3400
 2008年1月

Direct X10.1対応のローエンドコア。HD 2400の55nmプロセス焼き直し版。メモリバス幅64bit。これを使うならIntelチップセット内蔵コアでもいいような気がする。

MobilityRADEON HD 3600
 2008年1月

Direct X10.1対応のミドルレンジコア。HD 2600の55nmプロセス焼き直し版。メモリバス幅128bit。マイナーチェンジに留まったが、コアクロックを上げて高速メモリと組み合わせてくれたらGeForce 8600Mの良いライバルになりそう。

NVIDIA MXM規格を強力に推し進め、ATIのピン互換の利点を払拭。ドライバ開発能力の高さも貢献し、目下モバイルでもATIを上回る勢いです。

グラフィックチップ名

備考

Geforce2 Go
2000年11月発表
Geforce2 MXがベースのハードウェアT&L搭載の強力チップ。消費電力は最大2.8W(+メモリ分)と大きく、デスクトップ代替ノートPC向け。ハードウェアT&Lを非搭載にしバス幅を縮小した派生チップ100/200もあるがどれもメモリ外付けなのが難点。

Geforce4 Go
2001年11月発表

3をとばして登場したGeforce4 Go。コアはGeforce3 改良版でnfiniteFX II エンジンは未搭載。複数のチップを一枚にまとめるMobile AGP Package技術を使い64MBものメモリを搭載。

Geforce4 4200 Go
2002年11月発表

shaderエンジン「nfiniteFX II」を搭載したDirectX8世代チップ。中身はデスクトップ版4200コアと同じだが、省電力機構「PowerMizer」によって消費電力の低減を計っている。AGP8xにも対応。

GeforceFX 5200 Go
2003年3月発表 

5600 Goと同じDirectX9世代チップ。特徴としては5600と大差ないように見えるが、トランジスタ数がだいぶ少ない。実際ベンチスコアでもかなりの差が出るため、内部ユニットが簡略化されている模様。

GeforceFX 5600 Go
2003年3月発表

DirectX9世代 FX 5200 コアに省電力機構「PowerMizer 3.0」を装備している。クロックや電圧などは可変で標準設定もメーカーに一任されているため、搭載ノートの排熱性能に大きく影響される‥‥はず。

GeforceFX 5700 Go
2003年11月発表

5600と較べてピクセルシェーダーのエンジン数は変わらないものの、もう一つの両輪であるバーテックスシェーダーは1つから3つに増加。またクロック・電圧の変更に加えてアイドル時のメモリへの電流をカットする「PowerMizer 4.0」に対応した。IBMファブの0.13μmプロセス。

NV37m

NV36mと同等のコアを持つPCI Express対応版。ネイティブではなく、ブリッジチップを使ったもの。

Geforce Go 6200
2004年11月発表

Geforce Go 6シリーズの廉価コア。コスト削減のため、わずかなメモリのみをローカルに持ち、あとはメインメモリを利用するTurboCacheを搭載。副産物として、グラフィック全体の消費電力が9W未満に抑えられ、非常にモバイル用途に向いたコアでもある。

Geforce Go 6400

2005年のバイオ冬モデルと共に突如現れた。コードネームから6200 TCのクロックUP版ではないかと思われるが真相は謎。6200と6600に挟まれた微妙な位置づけゆえ、バイオ以外での採用はあまり見かけない。

Geforce Go 6600
2005年2月発表

Geforce Go 6シリーズの中堅コア。動画の再生支援・画質補正機能を持ち、クロックは300/600、375/700、450/700(core/mem)の3種類が用意される。TDPは12-20W。ビデオメモリの消費電力も考えると6200の2-3倍の電力を喰うが性能は高い。

Geforce Go 6800
2004年11月発表

一気にパイプライン数は12個へと強化され、ShaderModel 3.0に対応した新世代コア。2億個のトランジスタを集積、0.13μmプロセスで製造。TDPは35Wにも達する。メモリ帯域は倍増の256bitsとなり、DDR3をサポートする。MXM規格。PowerMizer 5.0、PureVideo機能搭載。説明会

Geforce Go 6800 Ultra
2005年2月発表

コアクロックを450Mhzに設定したハイエンドモデル。メモリクロックも550Mhzと高く、メモリとあわせてTDP 66W以上というデスクトップ並みの電力を必要とする。当然発熱も凄いが、日本では未採用。TDP表

Geforce Go 7300
(Quadro NVS 110M)
Geforce Go 7400
(Quadro FX 350M)
2006年1月発表

90nmプロセス製造のローエンドコア.
コアクロックは7300が350Mhz, 7400が450Mhzに設定されている。メモリクロックは700/900Mhz。TurboCacheに対応するが、メモリ帯域は7600の半分64bitとなり、性能は限定される.

Geforce Go 7600
(Quadro NVS 300M)
2006年1月発表

90nmプロセスで製造されるミドルレンジコア。シェーダー数は7300の2倍あり、性能的には申し分ない。しかし、メモリ帯域は7800の半分128bitしかないなど、ハイエンドを狙うには力不足のコアである。コア450Mhz。

Geforce Go 7700
2006年9月発表

初の80nmプロセスで製造されたミドルレンジコア。90nmプロセスで製造された7600よりも低発熱で高性能を狙ったコアと思われるが、今のところTDPなどの情報はあまりない。ASUS A8jsに搭載。

Geforce Go 7800 (GTX)
2005年9月発表

ピクセルパイプラインを24本、バーテックスパイプラインを8本と6800からほぼ倍増させて性能アップ。発熱を抑えるためクロックは400Mhzへと50Mhzクロックダウンされている。PowerMizer 6.0。6800とピン互換。110nmプロセス製造。TDPは65W。

Geforce Go 7900 GS
(Quadro FX 1900M)
2006年4月発表

GSのSはセカンドの意? GTXの基準に満たなかったコアを採用しているのか、ピクセルシェーダーは20、バーテックスシェーダーは7に減少。クロックもコアクロックが375Mhzに、メモリは1Ghzに下がっている。その代わりにTDPも20Wに減少。低発熱が期待できる。

Geforce Go 7900 GTX
(Quadro FX 2500M)
2006年4月発表

シェーダー数は変わらないとされるが、製造プロセスを90nmに微細化、7800世代で落とされたコアクロックを再び500Mhzにまで上げている。メモリクロックは1.2Ghz動作。消費電力は45Wとハイエンドコアにしては比較的少ない。非常に重いとされるCodec「H.264」デコードも支援可能。

Geforce Go 7950 GTX
(Quadro FX 3500M)
2006年10月発表

7900の高クロック版.コアクロックを500Mhz→575Mhz、メモリクロックを1.2Ghz→1.4Ghzへと向上させたモデル.90nmプロセスで、PS 24個、VS 8個を搭載.

GeForce 8400M G
2006年5月発表

SP数 8個というローエンドコア。メモリバンド幅も狭く、Intel GMAなど統合コアより性能は上と思われるが、大きな差は無いかもしれない。

GeForce 8400M GS
2006年5月発表

こちらもローエンド。SP数 16個と8400 Gよりは大幅に増えているが、メモリバンド幅64bitと変わらないため、大きな性能向上は無さそう。

GeForce 8400M GT
2006年5月発表

メモリバンド幅が128bitに拡張されたSP 16個のコア。性能的には 8600M GSよりやや下程度で、このあたりがモバイルノートに載る上限コアか。

GeForce 8600M GS
2006年5月発表

上位 8600M GTのSP数が32個に対し、8600M GSは8400Mと同じ16個。GeForce 8600Mというよりは、8400M GTの高クロック版的存在といえるかもしれない。同一コアなのかどうかは不明。

GeForce 8600M GT
2006年5月発表 

ミドルレンジGeForce Go 7600の後継となるDirectX10世代コア。

GeForce 8700M GT
2007年6月発表 

GeForce 8800M GSの改名版ではないかと思われる上位コア。GeForce Go 7900 GSあたりの後継。TDPは35Wらしいが、同等と思われるQuadro FX 1600Mは最大消費電力50Wとなっている。クロックが違うのか。

GeForce 8800M GTX
GeForce 8800M GTS
2007年11月発表

デスクトップ版G92と同一設計だが、製造は低発熱プロセスを使用か? 結果、TDP 40W消費電力は37W?)とノートに入る発熱量に収まった。気になるSP数は96spと8700Mの3倍(GTSは64sp)。ROP数、メモリバス幅も倍増しており、性能面では8700Mを大きく上回る。DX10.1非対応なのが惜しい。

GeForce 9300M G
未発表

「8400M GS」の65nmシュリンク版

GeForce 9500M GS
未発表

CESでASUSが搭載ノートを展示。「8600M GT」の65nmシュリンク版。

NVIDIA提唱のMXM基板
NVIDIAが提唱したMXM-III 基板。GPU、メモリをminiPCIカードのような基板に載せ、
新しいGPUが出た時や、バリエーションをもたせる際の換装を容易にした。

同様のアイデアはATIからも「AXIOM」として規格化されているが、AXIOMがユーザーにも交換可能なよう厳密で高コストな規格のため、ゆるく低コストなMXMがメーカーからの支持を集めている。Radeonが載ったMXMボードも存在する。
参照 笠原氏1 笠原氏2 後藤氏 ITMedia 台湾企業はMXM支持 MXM公式FAQ   

 
GeForce4で採用されたMAP
Geforce4 GoのMAP(Mobile Agp Package)製品。BGA基板の上に、BGAのメモリとGPUコアを載せている。写真は左から64MBチップの表、真ん中が裏、右は32MB品の表です。64MBは裏にコアが、32MBは表にコアが張り付いているのが見えます。

インテル 実はノートのグラフィックシェアNo.1はインテル。絶対必要なチップセットにおまけで3D性能も付いてくるため、多くのメーカーで採用されています。ただし性能への期待は禁物です。

グラフィックチップ名

備考

Intel830G/830MG
2001年7月発表
PC133メモリ対応のPentium3向けチップセット、コアはIntel815とほぼ同じだがクロックは166Mhz。830MGは830Gの廉価バージョンとなる。
Intel845G/GL
2002年5月発表
Intel製グラフィックチップ「i740」と較べて2倍の性能を出すという新設計コア‘Intel Extreme Graphics(Portora)’を内蔵する。815系に較べると強化されるがハードウェアT&Lも持たない。ビデオコア200Mhz。
Intel852GM/GV
2003年1月発表
モバイルPen4用チップセット。845Gと同じ‘Intel Extreme Graphics’を内蔵するが、コアクロックは845Gよりも遅い133Mhz。GVはAGPバス無。
Intel855GM
2003年3月発表
‘Intel Extreme Graphics2(Escondido)’を内蔵するBanias/Dothan用チップセット。相変わらずハードウェアT&Lは持たずCPUに処理を任せるが、2パイプライン構成になった。コアは200Mhz。

Intel855GME
2003年9月発表

Intel855GMの後継で、内蔵グラフィックスコアのクロックが250MHzに引き上げられ、負荷によってクロックを切り替えることができる。またDPSTと呼ばれる液晶の省電力システムを搭載する。

Intel915GM
GMA900
2005年1月発表

Sonomaファミリー。‘GMA900’を内蔵。クロックは133〜333MHz間でメーカーが選択(133〜200MHzは1.05V、250〜333MHzは1.5V駆動)。4パイプラインのピクセルシェーダーを搭載。バーテックスシェーダはCPUで処理される。

Intel915GMS
GMA900
2005年1月発表

性能より小型化を優先させた実装面積27mm四方の小型ノースブリッジ。低電圧版/超低電圧版Pentium Mに対応し、システムバスは400MHz固定、メモリもシングルチャネルのみの対応となる。819ピン。

Intel910GML
GMA900
2005年1月発表 

915GMの廉価バージョン。‘GMA900’を内蔵するがコアクロックは133か160MHzの固定で、クロック可変機能も搭載しない。

Intel 945GM
GMA950
 2006年1月発表

Napaファミリー。GMA950コアを統合する。ピクセルシェーダー数は4つ、ジオメトリパイプは依然としてCPU処理される。動作クロックは400Mhzに引き上げられている。またMEPGなどのデコード支援もサポートする。

Intel GM965
GMA X3100
2007年5月発表

SantaRosaプラットフォームのCrestline。第4世代コアとなりDirectX10対応の8つのUnified-Shaderを持つがドライバ開発の遅れで、X9までの対応となる。動作クロックは400Mhz。Blu-Rayで使われるH.264デコード処理もHDMI出力サポートする。デスクトップは667Mhz

 GMA900 : Graphics Media Accelerator 900

Trident VIAがIntelと訴訟合戦を繰り広げる間に、大手メーカーでの採用を増やすなど着実な性格のSiS。一時期自前のファブ(工場)を持っていましたが、現在はファブレス。

グラフィックチップ名

備考

SiS740
2001年9月発表
SiS315相当のビデオ機能をもつReal256コアを内蔵したAthlonXP用チップセット。Geforce2 MXよりやや高速程度。
SiS741
2003年8月発表
Real256Eコアを内蔵するAthlonXPチップセット。ハードウェア的にはDX7.1対応だが、ドライバによってDX9に対応する。
SiSM760
発表日不明
Xabre相当のUltra256コアを内蔵したAthlon64統合チップセット。性能的には 855GM < M760 < Mラデ7500 といった感じか。DirectX8.1対応。
S3 元々ドライバー提供が遅れ気味でユーザーからのクレームが多いメーカーでしたが、グラフィック部門をVIAへ売却。現在はVIA向けの内蔵コア開発にとどまっています。

グラフィックチップ名

備考

Mobile Savage/MX
1999年6月発表
1999年2月に発表されたSavage4がベース。RAGE Mobilityより性能は上ですが、RivaTNTよりは下程度。非常に綺麗な画質を実現できるS3TCにも対応しています。メモリは外付けで16MBまで対応可能。
Mobile Savage/IX
1999年6月発表
Savage MX がメモリ外付けなのに対して、このSavage IXはメモリ内蔵タイプ。8MB内蔵のIX8、16MB内蔵のIX16が存在。

SuperSavage
2001年3月発表

Savage IX/MXをベースにした改良型で、サポートメモリがDDR 64MBまで拡張され、動作クロックも向上しているが大きな変化はなし。

Chrome S20シリーズ
2005年11月発表

Vertex Shader 4個、Pixel Shader8個を備えるDirect X9.0対応のGPU。ShaderModel3.0には非対応。富士通の90nmプロセスで製造され、低発熱で動作可能。TurboCache同様の仕組み「AcceleRAM」を備える。
Trident  一時期は低発熱で低コスト、しかもDirectX9にも対応するXP4コアで話題を集めたTrident社ですが、その後ベンチマークでの不正が発覚し低迷。2003年撤退を表明しました。

グラフィックチップ名

備考

CyberBlade XP
2000年4月発表
DirectX7対応の256ビット(128ビットDualパイプライン)グラフィックチップ。最大クロックは200Mhzで32MBまでのメモリをサポートする。写真はXPではなくCyberBlade i7 参考資料
XP4 m32LP
 2002年8月発表

低コストのDirectX9世代チップとして一躍有名になったXP4のモバイル版。DX9の最低限のラインはクリアしているものの実際はDirectX8世代。64bitメモリバスXP4m32と、128bitのXP4m64が存在する。


3D RAGE LT PRO


RAGE
Mobility-M/M1/P


RAGE Mobility-128


RAGE Mobility-M4


Mobility Radeon

m10.jpg
Mobility Radeon 9600

m11.jpg
Mobility Radeon 9700


Geforce2 Go

geforce4go.jpg
Geforce4 Go

nv31.jpg
GeforceFX Go

nv31.jpg
Geforce Go 6

7900gtx.jpg
Geforce Go 7


Mobile Savage/MX 


Mobile Savage/IX 


SuperSavage 


CyberBlade