東芝 dynabook Satellite AW6

評価95 点
GPUGeForce Go 7600
CPUCore Duo
DRAM1 GB
OSXP
投稿者時をかける少年
2006-10-17 22:29:36
◆ 購入のきっかけと価格
買ったばかりのGatewayMP6925jの発熱に悶々としていたとき,職場の同僚が,Win MEノートがへたったきたとぼやいていたので,格安で譲渡。さらばGateway,短いつきあいだったね。よし,次だと久々に東芝ユーザになってみました。以前東芝ユーザだったことがあってプレミアムサイトで購入。オール込みで15万7000円ほどですが,牛ノートの売却代金で補填したので実質は10万ほどで(^^;)。

◆ 実際の体感速度
スペックが似ていることもあって日常動作では,6925jと大差ないですが,快適です。T2300EとT5500ではクロックも2次キャッシュ容量も同じですが,ベンチとると微妙な性能アップはあるようです(スーパーπ104万桁は35秒。)。

HDDは東芝のMK1234GSXが載っていましたが,60GBプラッタの5400回転の割には・・・という感じで,ディスクパフォーマンス的には5K100の方が体感的には早い気がします。5K160あたりが安くなってきたら換装するかも・・・。

3D性能は3DMarkのスコアから見る限り牛ノートX1400の1.5倍から2倍。これぞ正統なGo 7600という印象です。東芝もこれなら汚名挽回か。まだ十分に環境を構築していないのでゲームパフォーマンスは体感していませんが,今から楽しみです。追加レポが許されるなら追ってゲーム動作に関するレポを追加させていただきます。

(その他各種ベンチ結果 ※FFベンチはFF動作予想以外の意味はないと思っていますのでやっていません。)
HDベンチ総合61599
CrystalMark09総合84722
N-Bench総合2586

◆ 液晶の質
一番心配の種でしたが,驚きました。えっ,いいじゃん!が第一印象。輝度は十分,8段階あるうちの最低にしても夜間の蛍光灯下の居室でなら十分な明るさです。輝度ムラなども見えません。発色も最近の光沢液晶に迫る位の鮮やかさ,コントラストもはっきりした印象で,動画をみても暗いシーンでの黒つぶれが少なく,十分鑑賞に堪えます。
同じSuperview液晶という名の液晶を搭載した過去のモデル(DynaBook A2/X85PMC)の印象とは全く異なります。ただし,視野角がやや狭く感じるのは先にレポで指摘されているとおりですが,この出来なら東芝ももっと宣伝してもいいのではないかと思います。

◆ キーボード
これはよい評価は与えられません。配置的にはオーソドックスで,エンターキーが大きいこととその右にページアップダウンキーがないことやカーソルキーが一段下がって配置されてタイプしやすい点はよいのですが,キートップが何となくぶれるような気もしますし,タッチがヤワで,自分の一番嫌いな微妙なたわみ感があって,あまり気分良くありません。最近の東芝機は皆そんな印象ですね。ゲームをしないときはThinkpadを使っているのでよけいにそう感じるのでしょうか。

◆ サウンド
Qosmio F10以来のharman/kardonでしたが,いいですね。本体をスピーカボックスに見立てた場合,F10よりも筐体が小さめのため,微妙な音響効果の差があるのか若干スケールが小さく聞こえますが,それでも標準的なノートに比べたら十分厚みのある音でよく鳴ってます。スピーカ部をみると,センターキャップ付きなので高域の線もシャープに出るようですね。WMPでお気に入りのポップスでも軽く鳴らしながらWebブラウズしたりなど,ながらリスニングなら十分使えます。

◆ 筐体:強度と質感
これも東芝機特有かなと思いますが,ヒンジが弱そうな気がしますがそれ以外は特に気になる点はありません。質感は高くもなくチープでもなくといった感じです。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
これまでのレポのとおり,自分はUSB以外はあまり気にしないのですが,4つあるポートのうち,2つが右側面手前にあるので,マウス操作に干渉してやや使いづらいと思います。あと,抜き差しが固く,この点も使いづらい点ですね。

◆ 筐体:発熱と冷却ファン音
これは優秀。似たような筐体の6925jが静粛性と引き替えに発熱の問題を抱えていたのと対照的で,パームレスト,キーボードのどこをとっても全く熱くなりません。

室温20~22度くらいでHDDはせいぜい30度代後半。使い始めたばかりですが,アプリのインストールやデータのコピーなどを数時間にわたって行っても,HDD温度はは30度台。CPU温度も高負荷時以外は50度を超えません。ファンは常時緩く回っているタイプで,Web閲覧とかテキスト入力程度の軽作業時なら全く気にならない程度の小さな音でぬるい温風がすーっと出ています。自分はこの手のタイプが好みなので全く不満はありません。高負荷時に回転があがると,やや高域成分を含んだ音になり,神経質な人だけは少々気になるかな,という印象です。

静粛性に関しては,HDD音がほとんどしない点も優秀といえます。先に述べたとおり,標準では東芝製のMK1234GSXがマウントされていましたが,東芝のHDDといえばMK…GASがガリガリ非常にうるさかったので,信じられない気分です。デバマネでチェックするまではてっきり富士通製かと思ってました。

◆ ACアダプタ:大きさや発熱
大きさ的にはInspiron9400や6925jのものと同程度の大きさで,特別な印象はありません。発熱は控えめのようです。

◆ モバイル性
Inspiron9400を見慣れているせいか非常にコンパクトに見え,質量もたいしたことないので,一般の成人男子なら小脇に抱えてのモバイルも可能だとは思いますが,そういう機種ではないですね。

◆ その他
スペックには現れないよい点としてメカニカルボリューム(ダイヤル式のボリューム)がついていることがあげられます。他社ではほとんど見かけなくなりましたが,使ったことのある人ならこの意外な便利さがわかるはずです。

◆ 総評
大手メーカからショップブランド,直販系を含め機種の多いA4ワイドタイプですが,パフォーマンス,液晶の視認性,音響特性,静粛性,廃熱性などを総合して最も優れている機種の一つと思います。特にこの手の機種は発熱に問題のある機種が多い中,廃熱に優れている点が特筆ものです。Gateway6925jを思い切って売り払った甲斐がありました。
よって,自分がこれまでレポをあげた機種の中で最高得点を与えています。
蹴茶ラーの皆さんに自信を持ってお勧めできます。

------------------------ 2006.10.24 追記 ------------------------

旬はすぎたタイトルで恐縮ですが,いくつかやってみました。

◆ Half-Life 2 Episode One ◆
解像度1280×800で,推奨設定がアンチエイリアスオフ,異方性フィルタリング4×,水面処理簡易モードの影,HDRフル,その他「高」になってましたので,このままプレイすると非常に美しいグラフィックスを楽しめます。ストーリーはじめの頃に,ゴードンの無事に感激したアリックスがゴードンに(つまりプレーヤーに)抱きつくシーンがあるのですが,そのときにアップになったアリックスのお肌の質感(産毛あり)に感激しますぞ。もちろん,上記の設定でゲームパフォーマンスも問題なし(フレームレートは重い箇所で20fps前半,何でもないところで40fps後半くらい出ます。)

◆ DOOM 3 Resurrection of Evil ◆
本編に比べ,多少重くなっているようですが,ウルトラクオリティでも動作はします。ただし,ウルトラクオリティにすると,するする動いたかと思うと引っかかるような挙動をするのでメモリ不足でスワップが生じていると思われます。DOOM3の得意なGeForceですので,おそらくメモリ2GBにすればさくさくするでしょう。ハイクオリティに設定を落とすと楽勝で,するする操作できます。本編ならウルトラクオリティで十分いけます。常時フレームレートは60fps前後出ます。

◆ Call of Duty 2 ◆
ゲーム自体に最適なシステム設定をする機能があるので,これを利用すると全く問題のないゲームプレイが出来ます。画質的にも落ちることはありません。・・・それにしてもこのゲーム,敵も味方もやたら叫びまくってうるさくて・・・(^^;)

買ったままで,まだやっていないSin Episodes Emergenceもそのうち動かしてみます。