デル XPS M1210

評価
GPUGeForce Go 7400
CPUCore Duo
DRAM1 GB
OSXP
投稿者キャット
2006-12-12 11:45:49
◆ 購入のきっかけと価格
最近宿泊出張をする機会が何回かあり、移動中や夜に時間を持て余したので携帯用のノートパソコンが欲しくなりました
2回ほど知人や親類のノートPCを借りましたが、その重さに辟易。それに他人のものだとその都度設定変更やソフトのインストールが必要で、準備と後始末に時間を取られます。

【検討機種】
長時間の移動中にも使用したいのでバッテリー駆動時間は長いほうがいい。しかし安価なもので駆動時間の長いものは皆無であることが判明。そこでCore Duo以降のCPUを条件にしましたが価格もアップするので、できるだけ長く使用することを考えてGPUチップ搭載も条件に加えました。いずれVistaへ移行することを想定してのものです。

ここで選択肢が極端に限られ、XPS M1210とSony Vaio Type SZの二者択一になりました。デザインや重量ではVaioに軍配。但し、ソニーは専用ビデオメモリのサイズを公表していない。店頭でマシンを見、店員(多分Sony派遣)にも尋ねたが分からないのでTurboCacheの最低レベル、16MBと想定せざるを得ない。その点XPSは64MBであり、何よりスペックを公表している点に好感。(これが普通ですが)

魅力的なキャンペーンがあったのも買ってしまった理由です(本当はもう少し待つつもりだった)。特にADSL乗り換えキャンペーンで迷惑メールとメールボックスの容量不足を一気に解消出来たのはタイムリーでした。

T5500 1.66GHz、100GB 7200rpm HDD、1GB DDR2 533MHz、DVDマルチにMacafee3年、延長保証・安心サービス4年をつけて15万円強(キャッシュバックは別)。


◆ 体感速度の変化
デスクトップのPen_D 2.8GHz、512MB、GeForce6600GTのマシンと変わりません。というか、CPUやHDD(7200回転)ではXPSの方が上。ノートの次元を超えてます。

一点だけ気になるのは、一時CPUの能力が低下していたこと。当初3DMark03のCPUテストで949、3DMark05では5000以上出ていたのが、それぞれ850、4800程度、FFXIベンチは4100程度に落ち着いてしまいました。あと、一時的現象としてFFXIベンチが3100~3300まで低下したこともありました。

試しにチップセットとGPUのドライバを再インストールしてみると元のレベルに復活。原因は不明ですが、SpeedStepのON/OFFを何度かやったのでその辺りにグリッチがあるのかもしれません。再現は困るので出来るだけ今の設定で使用していこうと思ってます。

参考まで現在のCPUスコアは3DMark05で5755です。パワーを食うPen Dが4800程度ですからIntelさんもいい仕事してます。

◆ 液晶の質
きれいです。表示が小さくなりますが、心配していた使い勝手は問題ありません。
写り込みもそれほどではありませんが、晴天の日中だけは室内でも問題があります。市販の保護シートのお世話になりそうです。

上下の角度で濃度変化が激しいですが、逆に輝度を下げても見やすい位置を選べる点はプラスになります。そういう意図ではないでしょうが…
液晶メーカーは不明。

◆ キーボード:配列やタッチ
ノートのキー配置に慣れていないのですが、意外と使いやすいです。一つだけ言わせてもらうと、Deleteキーが小さすぎる。文書編集をするのでBackSpace、Deleteは多用します。BackSpaceは他のキーと同じなのでGood。

キーボード面はある程度傾斜があったほうが使いやすいので、後部を高くする足を作ってみました。100円ショップで買った家具の滑り止めを利用して切り貼り。+16mmまで高くしてかなり使いやすくなりました。持ち運びを考え、ベルクロで取り外し可能にしています。


◆ サウンド
内蔵スピーカー: 音が出てます。
ヘッドフォン: 500円で買ったイヤフォンでも結構いい音がします。

スピーカーとヘッドフォンの音量調整が一緒になっているのにレベルが合っていないのは問題。スピーカーは最大に上げても良く聞こえない(映画の会話など)時があるのに、ヘッドフォンにすると耳に当てなくても音が聞こえるほど大音量になります。
こんな設計をする人はいないと思うので、どっかに単純ミスが絡んでいるような気がします。


◆ 筐体:質感や強度
もう少し薄ければとは思いますが、幅が30cmを切っている点が良い。ブリーフケースに入れるとA4の書類と合うし、横に文庫本や辞書、電卓などを入れるのにぴったりのスペースが出来ます。

直線を基調にしたデザインは洗練されているとは言えませんが、簡単にバラせそうなところが好みです。とは言え、4年保証を付けたので遊ぶのは先の話になりますが…

予想外だったのは9セルバッテリーの後方はみ出しが大きいこと。バッテリーのサイズ比較から大したことはないと思っていましたが、これだと6セルでもはみ出しはあるみたいです。機械的強度が心配になりますが、バッテリーを下にしてカバンに入れる程度(つまり縦方向の力)は問題ないようです。


◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
ファンが回っているときでも音はほとんど聞こえません。
DVDドライブはOptiarcというメーカーのがついてますが、多少うるさいです。ただ、最初に回したときよりは音も振動も若干ましになっています。単に気のせいなのか、メカが馴染んできたのかは定かではありません。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
【ACアダプタ】
特に不満なし。充電中は盛大に発熱します。

【重量】
想像していたよりは重いです。でも先に人から借りたPCと比べるとはるかに軽い。毎日持ち歩くわけではないので十分です。

【駆動時間~9セル】
私の場合は書類作成(Word、Excel、Power Point)が主でメール、インターネット検索や辞書ソフトなどを同時使用。適度に休憩を入れながら4時間半使用できました。

DVDの連続再生では約3時間。ラスト・サムライ本編(154分)とボーナスディスクを20分強再生できました。

計算上は普通の映画1本を見て、なおかつ1時間以上の作業が出来るわけでかなり優秀です。
ただし、文書作成でも作業量が多くなると3時間が限度(締め切り間際の悪あがき的使い方)。逆に会議の合間に使う程度なら終日でも持ちそうです。


◆ 総評
全体としてのコストパフォーマンスは現時点で最高の部類だと思います。安くてそこそこの性能のものもあると思いますが、Vista移行を考える時点で不満爆発とはならない(であろう)ことも値打ちがあります。