ACER Aspire Aspire 3103

評価
GPURadeon Xpress 1100
CPUSempron
DRAM1 GB
OSVista
投稿者Honi
2007-03-09 03:06:08
Aspire 3103 AS3103WLMiB80

◆ 購入のきっかけと価格
プリントサーバ、TV録画を担当する家族共用PCだった自作機がしばしばダウンし、復旧作業が面倒になったので思い切ってケーブルスパゲティからも解放される(たぶん)ノートPCにしました。
この機種の選定理由は、ずばりDVDの焼ける新品ノートPCで安かったから。Sofmap.comで\84,800 + ポイント13%でした(ちなみに新宿店だと同価格でポイント1%だけ)。ポイント分でメモリなど必要なものを購入しました。廉価ながらも、Windows Vista、光沢ワイド液晶、DVDスーパーマルチドライブ、無線LANといった最近のトレンドのつぼは押さえてあります。
主な用途はプリントサーバ、ハードウェアエンコーダ搭載TVチューナによる録画とそれをDVDに焼くこと、ネットやメールといった軽作業です。もともと稼働率が低いので高いPCはもったいないです。

◆ 体感速度の変化
前のPCと比べるとスペックがあまり変わらないので(前はSempron 2800+、PC2700 512MB、GeForce6100、WinXPの自作機)、Vistaで重くなった分遅く感じます。さらにXPから結構仕様変更されており、設定の場所が結構変わってしまっているのでそれを探すためにいらいらして余計遅く感じます。
なお、メモリを追加して2枚にしたのに2枚の仕様が異なるためかDual Channelになっていないようです。まあ、ゲームをするわけではないから別にかまいません。
あとはサウスブリッジの評判の悪い旧ATIのチップセット(Radeon Xpress 1100 + IXP400)のためか、USB HDDの速度があまり出ないみたいです。USB HDDの読み書き速度が7MB/sあたりで頭打ちとは一体…。

◆ 液晶の質
1280x800の光沢ワイド液晶でスペックは今日では平均的なものとなっています。光沢液晶なので映り込みはやや気になります。視野角はあまり広くはありませんが、他のエントリークラスのノートと比べると標準的だと思います。光沢のためか発色はきれいに感じます。特に動画を見るときは光沢液晶だと栄えます。バックライトは最大にすると結構まぶしいです。液晶パネルの応答速度は16msと珍しく製品情報ページに書いてあります。

◆ キーボード:配列やタッチ
ノートPCによくありがちなぺしゃぺしゃとした芯のない打ち心地です。キー配列で気に入らないのは、一番右の列がPageUpなどのキーになっていることです。今までEnterやBackSpaceは端であるという意識が体に染みついていますので、しばしば打ち間違えることになります。

◆ サウンド
スピーカーの音はこもり気味に聞こえます。ヘッドホン端子からの出力はややホワイトノイズが載っています。あと役に立つかわかりませんが、パームレストに右端に小さなマイクを内蔵しています。

◆ 筐体:質感や強度
色はシルバーとブラックのツートンカラーで比較的スタイリッシュに見えます。質感はデルのようにプラスチック感が漂っていて安っぽい感じは否めません。手で持って筐体がみしみし鳴るようなことはありませんが、DVDドライブの上あたりや液晶の枠などプラスチックのために押すとたわむ場所も。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
USBは左側面に1ポート、背面に2ポートの合計3ポートと少ないです。少なくとも4ポートは欲しいところです。全然足らないのでUSBハブでポートを増設しています。
また、LANポートが左側面にあるので、ケーブルを付けると見た目があまりよろしくないことに。背面に付けて欲しかったところです。
同様に左側にメモリーカードスロットとPCカードスロット、今日では盲腸になっているモデムポートがあります。PCカードスロットはカードを刺したときに邪魔になるので手前よりも奥側がよかったです。

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
ファンはほぼ常時回っており、あまり高周波の音ではありませんが静かな部屋ではやや騒音が気になります。しかしながら3Dベンチマークを動かしても回転数はあまり変わらないようです。使っていると左パームレストがやや暖かくなってきます。
DVDドライブに関しては、使用時にうるさくなるのはどの機種でも仕方ないといえます。HDDはWesternDigital製のものが載っており、動作音はほとんど気になりません。私の経験上、5400rpmのノート用HDDはWesternDigitalが最も静かだと思います。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
2.8kgなので家の中で持ち運ぶくらいなら問題ないでしょう。バッテリーは公称2時間持ちますのでUPS代わりくらいにはなります。ACアダプタの大きさは115mm(W) x 45mm(D) x 30mm(H)くらいで意外と小さいです。が、ACアダプタからコンセントまでのケーブルが無駄に太すぎです。DELLのノートPCでも同様に太い機種を見たことがあるのでやはり海外メーカゆえか。

◆ その他
プリインストールされているアプリは無料でダウンロードできるAdobe Readerを除くと、NTI CD & DVD Makerという日本語がやや怪しい無名なライティングソフトとAcerのユーティリティのみです。この値段であまり求めてはいけませんが、LANがギガビットじゃないのが唯一残念なところです。
採用されているパーツは、HDDがWesternDigital製のWD800BEVS、DVDスーパーマルチドライブがPioneer製のDVR-K16RS、無線LANがAtheros製のAR5005Gでした。ロットによって変わるかもしれませんので参考程度に。

◆ 総評
ネットやOffice、DVD再生などの一般的な用途ならコストパフォーマンスはよいと思います。しかしメモリは起動時で600MB超使用しているので、1GBにしないとスワップ頻発で使い物にならないと思います。1GBあってもシングルコアCPUのためか動作がもたつく場面があります。前述の用途とコストを考えると不満はありません。
動作の重さやVistaでの操作の仕様変更に慣れないので、結局ライセンスが余っているXPに入れ替えました。ドライバやユーティリティは全てメーカサイトにあったので入れ替えは楽でした。XPだと軽いので快適に使えます。

------------------------ 2007.3.18 追記 ------------------------

前回の訂正と補足です。

チップセットはRadeon Xpress 1100 + IXP400(SB400)と書きましたが、SB400ではなくSB460のようです。前回もCrystalCPUIDで調べたのですが、このソフトのデータベース書式に明らかな間違いがあったので直したら正しくSB460と表示されました。しかしSB460はSB400/450のバグフィックス版とのことでUSBなどが改善されているらしいですが、実際のUSB HDDの速度から本当に改善されているのか疑問に思ってしまいます。

次はメモリについてです。もとから装着されているメモリは512MbitチップのPC2 5300対応512MBモジュールでした。ロットによって変わるかもしれませんが、メモリを増設してデュアルチャネルにする際に参考にしてください。メーカ製品情報にはメモリはPC2 4200(DDR2 533MHz)とありますので実際にはそれ以上のものが載っていることになります。載っているだけではなく実際にPC2 5300として動いているようです。

私のところでメモリを増設してもデュアルチャネルにならなかったのは、増設したメモリが256Mbitチップのものだったからでした。PC本体のメモリも増設メモリも買うまで仕様がわからないので、無駄が生じないようにデュアルチャネルにするのは難しいですね。