ソニー VAIO VGN-SZ93NS

評価
GPUGeForce Go 7400
CPUCore 2 Duo
DRAM4 GB
OSVista
投稿者しゃち
2007-05-15 11:06:41
◆ 購入のきっかけと価格
サンタさん登場を前に今まで使っていたtype S(VGN-S94PS)が壊れたので、
サンタさんを待つか悩んだものの、別に性能が倍になるわけでもないしと割り切って、
丁度プロセッサアップグレードをやっていたtype Sを「またも」購入(爆)

メモリは元々増設予定だったので1GBのまま、HDDは今回換装が楽っぽかったので60GBを選び、
C2D T7600、プレミアムカーボン、FeliCa/青歯、指紋認証/TPMなどで31万弱でした。
性能を考えれば無難な価格設定ってところではないでしょうかね。

◆ 体感速度の変化
さすがにデュアルコアは一度体験しちゃうとダメですね。
いかにVistaを積んだ前機に無理があったのかを思い知らされました(笑)
今回は前々機(VGN-S90PS)以来久々に7,200回転のHDD積んだので快適そのものです。
最近ウォークマンを動画対応のA808に替えたので動画を扱う機会がかなり増えたんですが、
前機では動画とかを扱うにはちょっと心許ないかなと感じていたものの、
今回は動画を扱っても全く不安は無くなりましたね。

◆ 液晶の質
元々クリアブラック液晶の品質には全く不満は無かったんですが、
バックライトがLEDに変わったせいなのか、前機より更に明るく感じますね。
前機では特に輝度などをいじらなくても不満とかは無かったんですが、
今回は少し輝度落とさないとかえって眩しい位かも知れません。

◆ キーボード:配列やタッチ
今回も英字配列キーボードをチョイスしたわけなんですが、
買い替えて唯一最大とも言える不満点がこのキーボードではないでしょうか。
HDD交換の際に分解して唖然としたんですが、キーボードがペラペラで強度が皆無。
ペタペタした感じのキータッチはこの剛性の無さが原因かとかなりガッカリ。

S90PSからS94PSに買い替えた際にキーボードはかなり改善されてて嬉しかったんですが、
下手をするとキーボードに関してはS90PSの頃より退化してるかも知れません(泣)
更に言えばEnterキーの列の横に更にもう一列キーがあるのが頂けません。
本来Enterキーだった位置にPageDownキーなんかがあるせいか、
ミスタッチ頻発でかなり入力精度が落ちつつあります。

他の部分が抜群に良いだけに余計にキーボードの酷さが浮き彫りになってるというか...。

◆ サウンド
キーボードとは好対照で良い意味で驚かされたのがこのサウンド面。
正直なところSoundRealityがこれほどのものとは思わなかったのでビックリです。
ぶっちゃけ内蔵スピーカーに関しては相変わらず所詮ノートPCの内蔵スピーカーなんですが、
普段繋いでいるBOSEのCompanion 3を繋ぐと音が劇的に良くなりますね。
音質に疎い彼女ですら驚いてた程なんでちょっとビックリ(笑)

◆ 筐体:質感や強度
今まで正直なところあまりカーボンって特に気にも留めなかったんですが、
実際に自分で所有してみる納得ですね...確かに今までの機種とは所有欲が大違い(笑)
確かに質感で言ったら従来のマグネシウム筐体とはひと味ふた味は違います。
更に今回のSZで一番こだわりを感じたのが実は天板よりもパームレスト。

HDDを換装する際にパームレストを外して驚いたんですが、
手前の見事なアールまでを一枚のアルミで成形してあるのは特筆もんです。
これはHDD換装とかでパームレストを外してみないと分からない感動かも知れません(笑)
FeliCaのせいでちょっと端っこに違和感があるかなってのは仕方無いですかね。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
また今回もポトリを同時購入したのでコネクタの位置はあまり気にしてないかと(笑)
そういえばキーボードと共に不満があるのがSZ用のポトリだったりします。
ぶっちゃけSの頃と比べてポトリがプラスチッキーで安っぽい(爆)
もぉいかにもプラスチックですって主張してる感じです。
正直箱から出した時はこちらも唖然としました。
まぁ、仕方無いので使ってはいますけど、
ど~にかならなかったもんかと。

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
標準のHDDは即換装してしまったので静粛性も何も無いんですが、
現在積んでるSeagate製の7,200回転のHDDは回転数の割には非常に静かです。
今回は正に出たての垂直記録の最新世代なんで静粛性も完璧っぽいです。

光学ドライブに関しては...まぁ、正に無難といったところ。
正直なところ可もなく不可もなくなんで面白みがないほどですし。
元々光学ドライブ使う機会もめっきり減ったので気にしてないのもあったり。

冷却ファンに関しては前機以上に静かになってます。
C2DのT7600ともなると発熱量もそれなりだとは思うんですけどねぇ。
思った以上に放熱設計がしっかり出来ているのかも知れません。
動画のエンコードとかでファン回る機会は増えましたけど、
ファンがうるさいと感じる機会はほとんど無いですね。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
モバイルに関しては昔からtype Sの真骨頂という感じではありましたが、
SZに替えてみると更にモバイルという面では進化したなとひしひしと感じますね。
特に軽さに関してはやはりカーボンなどの軽量素材を採用したのは伊達じゃありませんね。
正直前機と比べるとフットプリントなどは一見大きくなったように感じますけど、
軽さがそれを感じさせないので非常にモバイルは楽になりました。

ACアダプターは前機の物がそのまま流用がきくので、
モバイル用にと念願のスティックACアダプターをチョイスしました。
まぁ、実際体感した重さはさほど標準のACアダプターより軽くは感じないですが、
何よりスティックタイプなのでブリーフケースのポーチなどにもスッキリ収まるので、
モバイル用のACアダプターとしては理想的な形なのかなと思います。

バッテリーは大容量バッテリーをチョイスしました。
前回はキャリングケースに本体が入らなくなるという理由で標準バッテリーにしたものの、
結局直後にPCバックを買い替えたせいで購入時の配慮が全くの無駄になったので、
前回の教訓を生かして今回は迷わず大容量バッテリーを選びました。

さすがに本体からゴツく飛び出すだけに大容量バッテリーのスタミナは伊達じゃないですね。
SZの場合はバッテリー節約のためにわざわざスタミナモードがあるわけなんですが、
スタミナモードにしなくてもOffice利用やネット程度なら3~4時間はもちます。

◆ その他
メモリは今回2GB×2枚挿しの4GBにしてありますが、
ご存じの通り、32bit版Vistaだと全部は認識してくれないのが痛過ぎるんですよね(泣)
それでもメモリは多いに越した事は無いなとひしひし感じるわけなんですが。
とっとと64bitの環境を整えて欲しいところなんですよねぇ...。

◆ 総評
ぶっちゃけ良いところと悪いところの落差の激しいPCです(爆)
というか、なんで今更こんな出来の悪いキーボード積んだのか不思議でなりません。
この軽さを考えるとトレードオフなんて割り切って使ってはいますけど、
サンタ版SZのキーボードが良かった日にはど~なる事やら...。

まぁ、他の部分に関してはほとんど完全無欠と言って良いような気がします。
それだけにこのキーボードの酷さが非常に悔やまれる一台です。