デル Inspiron 1520

評価
GPUGeForce 8600M GT
CPUCore 2 Duo
DRAM2 GB
OSVista
投稿者Katsu
2007-07-28 14:10:34
◆ 購入のきっかけと価格
それまで使っていたDELL Latitude D600(CPU:PentiumM1.6GHZ、メモリ:1GB)の性能に不満を感じるようになったのと、そろそろVISTAに変えたかったったので買い替えを決定。
Inspiron1520を選んだ理由は、Ge Force 8600MGT の採用(実質的な性能には疑問はあるが・・)と何よりも高解像度WSXGA+の液晶。
価格は「デルケア プレミアム - 4年保守<出張対応による修理, 事故・盗難損害対応, 海外サポート付き>」を入れて18万ちょっとでした。
DELLはサポートで色々と言われてる面もありますが、自宅まで作業員がやってきてその場で修理してくれるのはかなり便利。
目の前で修理をしてくれるので「どこを交換したか?」「どこをいじられたか?」も全てわかるので安心です。
D600の時は3回お世話になりました。(その内1回は、自分でコーヒーをぶちまけてしまいキーボード交換(笑))
もちろん壊れないのが一番ですが、壊れたとしても2~3日後には直るので「これなら壊れてもいいか」という感じです。
逆に3年位経ってから液晶でも壊れてくれないか?などと考えてしまいます(笑)

◆ 体感速度の変化
ExcelやWebブラウジングしている分にはあまり変化は感じられません。
でもエンコード作業をすると「おお!やっぱり早いんだ」と感じます。
D600で何時間もかかるエンコード作業が1/2~1/3の時間で完了します。
でもエンコード中は、CPU100%で張り付いてますので、もっと速いCPUを使用すればまだまだ早くなると思います。
またVirtual PCでWindowsXPを動作させてもそれなりには動くのには「さすがやな」

ゲームに関しては、前のD600に比べたら当然ながら速いが、「むっちゃ速い!!」という程ではないですね。
ま、ノートPCでここまで動けばヨシでしょう。
話題のセカンド・ライフをやってみましたが、めちゃ重です。
セカンドライフ起動中は、CPUメーターはほぼ50%を超えている状態です。
基本的に戦闘ゲームではないのでいいのでしょうが、画面描画も非常にもっさりです。
ラグはかなりヒドイです。
これに関してはサーバからのデータのダウンロードに時間がかかっている感じで、PCのスペックが原因ではないと思います。

◆ 液晶の質
高解像度フェチな僕が待ちに待っていた「WSXGA+」は、D600の14.1インチのSXGA+よりはキレイです。
文字の大きさは、D600とほぼ同じなので違和感はありません。
でも他の「液晶がウリ」といったノートPCのような「目が痛くなるような鮮やかさ」というものはありません。
ま~、性能的には必要にして十分といった感じです。
僕にとっては国産メーカーが全くといっても採用していない15.4インチのSXGA+の解像度というだけで合格です。
光沢のあるツルテカ液晶は、思ったより写りこみは気になりません。
ただ、窓際などで太陽光が斜めに入ってくる時は角度によって気になる事も。

◆ キーボード:配列やタッチ
キーボードは、キーボード全体が沈む込んだり、たわんだりという事はなくしっかりした印象です。
D600のキーボードは出来が悪く3回交換する事となり、Inspiron1520についても心配でしたが、大丈夫な感じです。
(1回目はAキーにひっかかりがあり交換。2回目はPキーの反応が非常に鈍くなった。3回目は自分でコーヒーこぼした(笑))
英語キーボードが差額なしで選択できるのはGOOD。
タッチは固めな感じで、僕はもうちょっと柔らか目でもいいです。
難点はエンターキーの右側に並ぶキー郡。
間違って打ってしまう事がしばしば・・・。
これは慣れていくしかないでしょうね。

◆ サウンド
D600と比べたら格段にいいです。
BluetoothカードとDELLのBluetoothヘッドフォンを購入したのですが、これが便利。
ヘッドフォンにコードがないのっていいです。
いずれもっとしっかりしたBlueToothヘッドフォンを購入したいと思います。

◆ 筐体:質感や強度
07年夏のDELLのモデルチェンジの最大のセールスポイントが「質感の向上」という事で、従来のDELLと比較すると確かに良くなってます。
色は青色を買ったのですが、実際の色は「青」というよりは「紺」といった感じで汚れには強そうです。
表面は、ツルツルではなくマットな仕上がりになっています。
爪でちょっとこすってみましたが、跡は残りませんでした。
でも内側の前面シルバーの筐体とキーボードは長く使っていくと汚れが目立ってきそうな気もします。
HPで見る色と実際の色には違いを感じますので、一度現物を見て確認した方がいいかと思います。
2007年8月3日よりビックカメラにてInspiron1502も店頭販売されるようなので近くにビックカメラがある方は確認可能かと思われます。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
どうせならHDMI付けてほしかった・・・。
USB端子が右側面に2つ、背面右側に2つと右に集中していたので、「背面は右じゃなくて左でも良かったんじゃ?」と思いましたが、左側面後方に排気口があり、ここがかなり熱くなるので、わざと左側にはコネクタ類を配置しなかったのだと思われます。
D600ではUSBのパワーが低く、USB接続のHDDはバスパワーでは動作しませんでしたが、Inspiron1520は大丈夫でした。
配置としては、背面のUSB端子のすぐ横にACコードを刺す部分があり、ACコードが邪魔でUSBの抜き差しがしにくいです。
基本的にコネクタ類は右側側面に集中していますので、あまり色々と付けるとマウスのコードがひっかかり、操作の邪魔になります。

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
静粛性はいい方だと思います。
ファンが回っていてもあまり気になりません。
熱対策についてはバッチリです。
エンコード作業を実行して、CPU、HDDフル稼働の状態でもキーボードやパームレストが熱くなる事はありません。
D600の熱対策がヒドくて左のパームレストがすぐにアツアツになるのに比べたら格段の向上です。
これなら7,200rpmのHDDに換装しても大丈夫そうな感じです。
光学ドライブは作りが安っぽい。
引き出すとガタガタした感じがします。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
重さはハッキリ言って軽くはないです。
大きさもワイドじゃない14.1インチクラスのA4ノートと比べると大きくなってます。
ACアダプタはD600よりは一回り大きくなっています。
モバイル性を意識するならこのモデルはあまりお勧めできません。

◆ その他
購入の際の対抗馬はドスパラのChronos ISでした。
あちらはGPUのメモリが512MB積んでるとの事で性能的には負けてますね(笑)
でも価格面と出張修理という点を重視し、Inspiron1520を選びました。
WebカメラとMediaDirectというOS起動せずにDVDが見れるという機能がついてたりしますが、僕はそれよりも指紋認証を付けて欲しかったですね。

◆ 総評
昨年、HPにPC世界シェアNO1の座を奪われ、創始者のマイケル・デルがCEOに復帰と焦りが感じられるDELLですが、その分この春~夏のモデルチェンジ・ラッシュには気合を感じます。
従来は個人モデルはどこか中途半端な感じがあり、企業モデルのLatitudeの方が色々と選択肢が多かったように感じますが、今回は個人モデルのInspironの方がバリエーション豊富に感じます。
オプションとなっていますが、Ge Force 8600MGT、WSXGA+、BlueRayドライブ、802.11nの無線LANを選択可能とハイエンドノートPCとしての素養を持ったいいモデルと思います。