ヒューレットパッカード HP Pavilion tx1000

評価
GPUGeForce Go 6150
CPUTurion 64 X2
DRAM2 GB
OSVista
投稿者ひょっこら
2007-08-14 02:10:50
◆ 購入のきっかけと価格
箇条書きにすると、AMD好き、デザインがいい、タッチパネル搭載だからです。
いいけど高いな~と思って、同じAMD CPUでそのころ超安価だったDellの
Inspiron 1501に傾きかけていたときに、王様モデルの登場です。
1501買ってもタッチパネル機能はつけられないよね?ということでカメラなどの
オプションをつけて1501 * 2台分以上の金額14万弱をつぎ込む決心がつきました。

◆ 体感速度の変化
事務作業やちょっとした演算は、使ったことがあるC2D T5500のXPノートと比べても
遅い速いは特に感じないです。むしろ起動からしばらくVistaがHDDを回しぱなしにする
こともあり、そのときに動作が重くなるのが問題です。ようするにOSが・・・

◆ 液晶の質
ノングレアタイプの液晶保護シートを張ってますが、
タッチパネルがついているため、角度や環境によって見づらいのは仕方ないです。
正面からのようにちゃんと見える状態では、色合いも含めてきれいな表示だと思います。
それから、タッチは指では無理で爪などが必要です。ダブルクリックはクリックの
認識時間を遅めにしてやれば、やりやすくなるでしょう。

◆ キーボード:配列やタッチ
一部キーが小さいなどで好みはあるでしょうが、硬さや音は個人的にはOKです。
タッチパッドのクリックボタンがちょっと硬いです。

◆ サウンド
スピーカについては中域の篭りがないクリアでしっかりとした音です。
内蔵マイクについては、液晶パネルについていて距離が遠くなるため、
ついつい録音音量が気になってしまいます。
その不安は外付けマイクを使うともちろん解消されますが、今度は入力音声が
スピーカからダイレクトに出力されてしまい、どうやっても消音できず困りました。
ただし、OSやドライバを再インストールすれば治るたぐいのものかもしれません。

◆ 筐体:質感や強度
強度は、こんなものかなという感じですが、表面に傷がつくと目立つことや
液晶のヒンジ部のこと考えると丁寧に扱いたいです。
一方、質感は「素晴らしい」の一言です。丸みのあるデザインもZEN-designも
ピアノブラックの光沢も買ってよかったと思える要素の一つです。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
タブレット状態を想定すると、電源コネクタも右側にして主だった端子が片側に
集まるようにしたほうがすっきりしてよいのかなと思います。

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
HDDの音は聞こえますが、逆にHDDの動作状態を音で知れるのでよいかも。
冷却ファンは、PowerNow!を効かせないとアイドリングでもゴーと回ります。
といっても会議や静かな部屋だと聞こえますが、低めの音なので
オフィスなどでは目立たないでしょう。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
純然たるモバイルとしては考えないほうがよいでしょう。
バッテリーの持ちは、いろいろなソフトのインストールなどを行ったときで
6セルで2.5時間程度でした。省電力設定で行いました。

◆ その他
実はHP Imprintの技術元の会社(日本の企業です)を訪問したことがあるのですが、
そこでは感圧式タッチパネルも製造しているので、ひょっとしたらtx1000のものも
その会社のものかもしれません。ちなみにNintendo DS用にも供給しているとのことでした。
もしそこが供給しているとしたら、tx1000のタッチパネルが硬いのは意図的なのでしょうかね?

◆ 総評
改良点はたくさんあると思います。特に発熱関係です。全体的にもっと下がれば
それだけで、バッテリ駆動時間の延長も可能でしょうし、HDDなどの部品への影響も
減り、本体の膝置き使用も可能になります。個人的には、発熱さえどうにかなれば
他の問題は些細なことです。

・・・自分で書いた文を眺めてみると結構厳しいこと書いてますね(笑)。
まあ、安易に買うと精神的にも物理的にもやけどしますよ、ということで。
単なるToolとして買うなら同じ額でC2Dとかの結構いいのが買えちゃうんですけど、
tx1000には不満はある中にも、ToolではなくFellowと呼べるような何かを感じます。

もう少し客観的に見て、このPCを買うべきかどうかを判断するには、恐らく抱くであろう
不満点を超える何か、それはデザインであったり、既に指摘されている通り
「タッチパネル」であったりに意義を感じるかどうかではないでしょうか?