デル XPS M1210

評価
GPUGeForce Go 7400
CPUCore Duo
DRAM4 GB
OSXP
投稿者Lasi
2007-08-23 16:03:37
◆ 購入のきっかけと価格
 それまでに持ち運んでいたMURAMASA PC-MP40Hのグラフィック性能が弱くて、ゲームができるモバイル環境を探していました。それ以前の機械、VAIO U101/Pというマシン(今も現役稼動中)も使っています。
 友人の一人が、過去にデルのノートPCを使っていたのを思い出して調べてみると、かなり安い価格で高性能のCPU・GPUを積んだマシンが購入できるらしいことが判明して、早速、仕様をいじってみることにしました。

 既に設定されているモデルだと、カスタマイズしたものに比べて2万から3万ほど安い値段表示になるのに注目して、また、ちょうどWindows VISTAの発売直前の1月初頭という時期を利用して、買い控え対策で値下がっているところを狙い撃ちしました。
 結果、設定してあるスペックではなく、メモリが1024MBのバージョンを、14万強で手に入れることができました。

◆ 体感速度の変化
 体感速度の変化は著しく、3年ほど前に購入したデスクトップマシンを凌駕しました。
 FFXI BENCH3でLOW7680, HIGH4688と出ています。
 これは、FFXI Bench3でLOW1000台であったMURAMASA PC-MP40H、VAIO U101/Pとは雲泥の差です。
 外に出ていても安心してFFXIをプレイできるようになる、と、購入直後は思っていました。

◆ 液晶の質
 液晶は、メーカーを確認していませんが、恐らく当たりの部類。
 液晶には青みなどなく、明るめの高反射ディスプレイでした。
 ただ、外に出て扱うのには、これは極めて辛い状況だったので、SANWA SUPPLY製のつや消しのシートを購入し、貼り付けることで対処しました。

◆ キーボード:配列やタッチ
 配列は極めて好みの、キーピッチも十分に広いタイプです。
 敢えて難を上げるとすれば、HOME/ENDキーがスクロールキーやカーソルキーと離れている位置に配されていることくらいでしょうか。
 塗装が剥げる感じのキートップも、気にしないことにしています。
 タッチはやや軽めですが、不快なほどではありませんでした。

◆ サウンド
 サウンドは、普通です。
 外で扱うときには音を消して使うので、気にしません。
 ただ、気になったのは、ヘッドホンを接続すると、専用のウィンドウが開いて設定を確認してくること。これはついていないほうが良かった気がします。

◆ 筐体:質感や強度
 強度は十分。
 質感は、メタリックシルバーに合致するような重厚な感じ。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
 コネクタの位置、という意味では、USB4つが左右に配されている点で好感が持てます。
 問題は、PCI-Express Cardしか使えないこと…。
 外で使うために持っていた、WILLCOMのPC Card型PHSが役立たずになりました。
 その後、PCI-Express Cardタイプに切り替えましたが、その点だけは遺恨と言っていいほど残念です。

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
 うるさい音がします。光学ドライブはうなりを上げ、冷却ファンも扇風機以上の音です。ハードディスクは騒音を嫌って低速回転のままにしたので、気になりませんが。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
 重量は、かばんで抱えれば運べるレベル。荷物がノートPCだけになる傾向がありますが、許容範囲と考えています。
 バッテリーは、移動しながら使う時間がそれほど長くないので、最初の6セルバッテリーで十分です。
 ACアダプタはやや大きめですが、取り回しは悪くありません。

◆ その他
 メモリを増設、というか換装しました。
 2GBのPC5300のものを2つ。
 でも、認識は3300MBしかしませんでした。
 それでもかなり処理速度が改善したので問題ないですが、なんだかもったいない気がします。

◆ 総評
 増設にPCI-Express Cardを使う必要があることを除けば極めて効率的な機体と評価します。日本の各メーカーではこのスペックで出すことは難しいでしょう。
 スペックとして記載されている以外の液晶に関する当たり外れ、キーボードのがたがたの有無、反射型液晶の映り込みと言った弱点によって、評価の差が顕著な機体ですが、その辺りは購入時期によっては差が少ない、良い機体を変えるのではないかと思います。

 買い控えの人が多い時期に、敢えて購入してみるといいこともあるのですね、本当に。