デル Vostro 1510

評価
GPUIntel GM965
CPUCore 2 Duo
DRAM4 GB
OS2000
投稿者買い物依存症
2009-01-31 14:33:54
◆ 購入のきっかけと価格
今メインで使っているノート(Vostro1500/WXGA+)の解像度が足りなくなってきたため、
というのは建前で、実際は値段につられて衝動買いです。
購入したのは標準スペック(Celeron550/1GB/160GB)に無線LANとDVDR、WUXGA液晶をオプションで選択しました。
DELLの直販で買いましたが、注文から1週間程度で到着しました。
海外組み立てのBTOにしてはかなり早く届きました。
値段は送料を入れて約62000円

◆ 体感速度の変化
Vostro1500(Core2Duo T7100)からの乗り換えなので、Celeronでは遅く感じます。
購入後、すぐにCPUをPentiumDual-Core T3400に入れ替え、メモリも4GBに増設しましたので、体感速度はほぼ同じになりました。
Celeron550からPentium T3400へのCPU交換でCPUベンチは軒並み2倍以上のスコアになりました。

◆ 液晶の質
WUXGA TrueLife光沢液晶ですが、まあDELLらしく光沢は微妙です。
正直ビジネスモデルはWUXGA非光沢を選択できるようにするべきです。
パネルはSAMSUNG製。ビジネスノートらしい可もなく不可もなくな液晶です。
決して悪いものではないと思います。
ただ、高解像度が影響してか、明るさ最大でもバックライトが暗めに感じます。
(暗めに感じるのが、光沢をイマイチに思わせる原因にもなっています)

◆ キーボード:配列やタッチ
Vostro1500との比較になりますが、ENTER右側のキーが無くなり、PageUp/PageDownキーが↑キーの横に変更されました。
また、Home/Endの独立キーが無くなり、Fnキーでの矢印キーとの併用となりました。
PageUp/PageDownキーの位置に慣れが必要な上、多用するEndキーが廃止になったため、正直とても使いにくくなりました。
また、Vostro1500のキーボードに比べて、タッチも悪くなっているので、キーボードにはがっかりさせられました。

◆ サウンド
悪いと言うほどではないですが、良くもないです。
とりあえず困らない程度に鳴ってくれます。
PSPの内蔵スピーカーのような音です。
Vostro1500よりは内蔵スピーカーの音が悪くなったように感じます。
本体のマルチメディアキーからミュートボタンが無くなった為、ちょっと不便です。
Vostro1500では気になっていた、ヘッドホン端子接続時のノイズですが、1510では気になりませんでした(改善された?)

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
Vostro1500ではつや消し加工だったトップカバーが、光沢加工になっています。
見た目は好みが分かれるでしょうが、中途半端につや消し部分が残っているため、正直このトップカバーは微妙です。
筐体は案外しっかりしていて、強度に不安は感じません。

USBが左右に2ポートずつ、ヘッドホン/マイク端子/メモリーカードスロットが手前、
左にExpressCardスロット、裏にLAN/VGA/ACコネクタがあります。
無難な配置だとは思いますが、欲を言えばヘッドホン端子は右に、USB端子は背面にも欲しかったです。

◆ 排熱:筐体の温度
筐体が薄くなったせいか、GeForce8600の載っているVostro1500より熱く感じます。
CPUをT3400に交換しましたが、CPU温度は、アイドル時で50度以上、高負担時で70度を超えます(室温15℃前後)
Vostro1500に比べて、CPU温度は10℃前後上がっています

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
CPUFANはそこそこ頻繁に回るので、静かとはいえませんが、うるさいという程ではないです。
負担時はかなりの高回転まで上がりますが、耳につくような音ではないです。
光学ドライブはスロットインタイプですが、出し入れの音はうるさいですし、正直使いにくいです。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
A4ファイルサイズですので、重めですが(約2.6kg)、重量級の分厚いノートって感じでもないので、持ち運べなくはないです。


◆ その他
Intelの965GMの為、以前のノート(Vostro1500/GF8600MGT)に比べて大幅に3D性能は下がりました。
ゆめりあベンチで20112→3390(XGA/最高)
このあたりは一世代前のオンボードグラフィックなので仕方ないですね。

◆ 総評
コストパフォーマンスは文句なしに良く、WUXGAノートではこれに敵う値段のノートは無いでしょう。
購入後、CPU交換にメモリ増設(4GB)もしましたが、それも含めて8万円以下に収まりました。

ただ、ノートとしてはVostro1500から悪くなった部分も多く、それを考えると正直微妙な出来です。
個人的にはキーボードが一番の改悪でした。
とはいえ、コストパフォーマンスはトップクラスですし、スペックもまあまあ、キーボードも最初からこの程度だと思っていれば総合的には悪くはありません。
後は高性能なビデオカードが選択できればよかったのですが・・(1510はGF8400GSまでしか選べない)
Vostro1510の高解像度はゲーム用ではなく、オフィス等のビジネス用途に割り切っている、といったところでしょうか。

ゲームには向きませんが、安く高解像度のノートが欲しい方にはオススメです。

評価と致しましては、キーボードの改悪、排熱処理関係の減点を入れて総合で星3つといったところでしょうか。
今までのDELLのノートを知らなければ星4つくらいにしていたかもしれません。