ソニー VAIO VGN-Z90S

評価
GPUGeForce 9300M GS
CPUCore 2 Duo
DRAM4 GB
OSVista
投稿者bp5c
2009-05-12 17:24:39
◆ 購入のきっかけと価格
Thinkpad X61sを使用しておりましたが、モバイルでもそこそこの3D性能のある機種が欲しくなり、Type Zを購入しました。その理由は以下の通りです

・重さとパフォーマンス
・最新モデルののZx1系統が64bitOS化とクロックアップ程度であった
・2月から始まった旧モデルのアウトレットの極端な値下げ
(BDドライブは最新モデルと同一品にかかわらず5万円が2万円UPで搭載可能、ワイヤレスWANが標準搭載等々)

以上の理由で購入を決意し、以下の構成で購入
CPU  T9600(本当はP9500が良かったのですが売切)
メモリ 4GB
HDD 200GB (7200rpm)
GPU  Geforce 9300M GS(256MB 1600×900)
BDドライブ,ワイヤレスWAN,ワイヤレスLAN,Bluetooth,Felica,Motion eye搭載
SSD以外はほぼフルスペックで合計225800円也
(ちなみに通常時にこの仕様で購入すると約35万・・・)

◆ 体感速度の変化
メインでW700を使用しているため、パフォーマンスについてはそれほど驚きはありませんが、3Dアプリ(空の軌跡 The 3rdやFF11等)についてはX61sよりも明らかに快適になりましたし、録画用マシンと化しているAthlon X2 5050eと780Gの自作機より、アプリを動かしたときの引っかかり感も皆無で快適に動作します
後はHDDをSSDにするとかなり変わってくるのでは予想しています

◆ 液晶の質
他社にない1600×900という解像度は他の機種をリードするアドバンテージであり、これが購入の決め手でもありました。(SZも過去に検討したことがありますが、解像度の狭さから購入に至りませんでした)
夜間だと明るすぎですね。輝度を半分ぐらいにして丁度良いぐらいです。LEDバックライトの機種は初めて使いましたが、こんなに明るいとは思いませんでした。
ノングレアのクリアソリッド液晶は映り込みも少ないので、この液晶の採用はベストだったと思います。欲を言えば擬似フルカラー(1619万色)ではなく、本当のフルカラーだと最高だったのですが・・・(差は分からないでしょうが・・・)

◆ キーボード:配列やタッチ
SZ系統で多かったキーボードの剛性感の無さは私も購入をためらった理由でもあります
X61sを使用してきてキータッチ感は譲れない要素の1つでもあったのですが、Zが発表された際にアイソレーションキーボードの採用を知った時は正直不安を覚えましたが、実際にタイピングをしてみるとX61sほどではないですが、確実なキータッチ感が得られることと、過去のSZのような剛性感の無さは皆無であったため、不安が杞憂に終わったのはZと言う機種の完成度の高さを知る結果となりました
キーストロークも十分、キーピッチに至ってはX61sのような変則的な部分がないため快適です

◆ サウンド
ノートPCのサウンドにはあまり期待はしていませんが、音量を大きくしすぎると音割れが発生するため、ボリュームは半分ぐらいでいつも使用しています
まぁ、聞けないレベルではありませんのでこれで十分です

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
当方プレミアムカーボンの天板にしましたが、筐体の剛性感は十分確保されており、特にキーボード部分のアルミ板は非常に綺麗な完成度ですね
ただ、その分筐体下部のカーボン部分がチャチに見えてしまう・・・
(表からは見えないのであまり気にしない方が良いかも)
あと、VAIOのモバイルで全く改善されていない点としてUSBコネクタの不足は非常に不満です。マウスと外付けメモリだけで全て埋まってしまうので余裕がありません。最低でも3つは確保して欲しいと思います(-10点)

◆ 排熱と静粛性
T9600というCPUを選択したデメリットとして、CPUファンの全開時の音はかなりの音量です。(-5点)
温度も低温やけどをするほどではありませんが、その分ファンがガンガン回ります
P9500だともう少しマシなのかもしれません
この筐体にはP型番のCPUがベストだと思います
HDDはちょっと古いHGSTの7K200でしたが、特に問題はありません

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
HDDモデルで1.45kgかつ、通常電圧版CPUと独立GPU、BDドライブ搭載が可能というハイスペック構成のモバイルが出来ること
バッテリーもスタミナモードや電源管理を上手に行うことで標準バッテリーでもワープロ程度ならば4~5時間は余裕で使用できましたし、X61sの標準バッテリよりも長時間駆動しています
ただ、この本体の重さに見合わないACアダプタはちょっと・・・(-5点)

◆ 総評
性能の評価は既に多くのレポートで語られてますのであえて今回はしておりません
純粋に使い勝手を評価しました
個人的にはよい機種だと思いますし、良い買い物をしたと思っています
ハイブリッドグラフィックスも使いやすくなっているのは好印象です。しかし、ローエンドの9300M GS程度ではオンボードに毛の生えた程度なので、もう少し上位機種を搭載して、明らかな差別化が欲しいと思います
(やっぱり発熱量の観点から難しいのでしょうね)
あと、SZ世代にも思っていましたが、USBコネクタが2つなのはなぜなのか非常に疑問です
BluetoothやExpressカードインターフェイスで代替せよと言うことなのでしょうか?
個人的にはUSB機器をよく使うため、最低でも3つは確保して欲しいと思います。
後、HDMI端子の搭載は簡易BDプレーヤーとしても使えるので意外と便利と感じますし、モバイルでもDVI環境によるプレゼンが手軽に出来るという点では評価したいです
(そもそもDVI対応のプロジェクタを使用するケースは少ないですが)

ここからは全く関係ない話ですが、未だにアウトレットが続いていることを考えると、初めの前評判に期待しすぎて在庫を作りすぎてしまったのでしょうか?
筐体自体はZx1系統と同等なので、流用できるはずなのですが・・・
ただ、アウトレットの価格を見てしまうと通常価格は高すぎです。
BDドライブもアウトレットで2万、通常で5万とは・・・
まぁ、ネットブック全盛の時期ですし、TypeZを選ぶユーザーは非常にニッチなのでしょうね・・・