評価 | |
GPU | GeForce 9600M GT |
CPU | Core 2 Duo |
DRAM | 4 GB |
OS | Vista |
投稿者 | ふぃーる | 2009-06-14 01:18:20 |
発売からしばらく経っている機種ですが……
◆ 購入のきっかけ
・以前使っていたBIBLO MG55Tで、
OSのシャットダウン処理が度々進まなくなったこと。
・3Dのゲームを快適にプレイでき、
かつ13型程度のそこそこモバイル性を備えたPCが欲しかった。
NA802は描画性能が13型ノートPCでは飛びぬけている。
◆ 構成と価格
・最低限の構成で\134,500~ではあるが、
標準ではメモリが1GBと小さすぎるため、拡張は必須。
実質的には\140,000~と見るべきだろう。
・OSをVista Home Premium、メモリを4GB、HDを7200rpmの320GB、無線LAN追加
という構成にしたところ、約\170,000だった。
正直な感想として、もう少し安ければ……と思う。
◆ 体感速度の変化
・以前のPCのVGAがオンボードだったこともあるが、明らかに描画性能がUP。
3Dのゲームをプレイしているが、特に重くなる状況以外では問題ない。
・OSやアプリケーションの起動時間もかなり短縮されている。
・プレイタイトルとプレイした感想は下記
◆ 液晶の質
・特筆する問題はないが、初期設定では明るすぎたので輝度を変更した。
◆ キーボード:配列やタッチ
・キーボードの配列が極めて大きな欠点、「右Shift」キーの位置が悪すぎる。
「↑」キーの左、一番右から数えて3つ目という珍妙な位置にあるせいで、
「~」周辺のキーを右手だけで打とうとすると手首を大きく捻ることになる。
一ヶ月触っていても慣れず、打ち間違いが多発。
・右Fnキーが本来「右Shift」キーがあるべき位置にあるので、
Chgkeyなどのソフトで割り当てを変更するとマシにはなる。
しかし「?」などは「新しく割り当てた右Shift」キーを使って入力できないので
結局は根本的な解決にはならない。
(デフォルトの設定が優先されている様子)
・キータッチは柔らかめだが、打鍵感は十分にある。
・「.」「/」「_」キーのサイズが小さいが、実用上の問題にはならない。
◆ サウンド
・普段はイヤホンを利用しているが、ノートPCとしては並程度かと。
◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
・ヒンジがかなり柔らかい。
片手で蓋部を開けても本体が動かないので楽だが、
角度を調整した直後にディスプレイが少しの間揺れているのが気になる。
・パームレストやややざらついている印象。
不快ではないが好みが分かれるだろう。
汗でベトつくことはないかもしれない。
・コネクタ配置はまあまあ良好。
後部に電源、左右にUSBという配置は使いやすい。
右側面のUSBコネクタとLANケーブルのコネクタの間隔が多少狭いが、
大抵差しっぱなしになるので問題にはならない。
欲を言えば、LANコネクタも後部に配置されていて欲しかった。
また、イヤホンのケーブルがディスク挿入時に邪魔になることがある。
・通常バッテリでは後部と底部に出っ張りがあるが、気にならない。
むしろ底部にも排気口があるため、空間が取れて良いのではないだろうか。
◆ 排熱:筐体の温度
・排熱は比較的良いかと
長時間ゲームをプレイしていてもパームレストは熱くはならず、
ファンから熱風が排出されることはない。
(冷却ファンはそこそこ回ってますが)
◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
・静粛性は並~良程度
静かな環境では起動直後からファンの音が聞こえるが、
ゲーム中はBGMに掻き消されてファンの回転音は聞こえない。
・光学ドライブのディスク挿入時の音がやや耳に付く。
◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
・モバイル性は十分
本体は2kg程度で、アダプタは小さめ、電源ケーブルは細い。
大きめの書類カバンに入れて持ち歩くことも出来た。
・バッテリの持続時間は、輝度を落とし文書作成などをしながらで3時間程度。
一般的な用途としては十分ではないだろうか。
◆ プレイタイトルと感想
・Oblivion
オフラインの3DRPG。一人称視点と三人称視点でプレイできる。
並程度の設定で非常に滑らかにプレイできる。
高速でのフィールド移動や、5~6キャラが入り乱れる戦闘でも処理落ちは無し。
高めのグラフィック設定でもプレイ可能。
ただし、草が多く生えている場所では多少カクつくケースが見受けられた。
また、チェストなどにアイテムを保管した直後も短時間の処理落ちが目立つ。
(ハードディスクへのアクセスが発生しているためだろうか)
NPCを多数出現させたり、グラフィックを改善するMODを導入した場合は未検証。
素の状態なら☆5
大型MODを利用するなら、おそらくVRAMがネックになるので☆4になるかも。
・Perfect World -完美世界-
3DのMMORPG。
通常の狩りやPTを組んでのダンジョン攻略では、かなりの高設定にできる。
神無谷(多数のMOBが出現するダンジョン)でも殆ど問題なし。
領土戦(大規模な対人戦)は多少のラグに慣れればそこそこプレイできる。
ただし、これらは設定をある程度落としての話。
しかし、祖龍襲撃イベントなどのPCやNPCが密集する場所では、
最低の設定でもなんとかプレイできるというレベル。
ただ、現行のデスクトップ機でもカクつくらしいので仕方ないかもしれない。
重めのコンテンツだと設定を落とさざるをえないので☆4
◆ 総評
・全体的な性能には満足している。
特にOblivionが快適にプレイでき、完美世界でも領土戦を楽しめるのは嬉しい。
それでいてモバイル性も十分確保されており、万能機と言って良いだろう。
ゲーム以外の用途でも、OSの起動などであまり待たされなくなったのは大きい。
・最大の欠点はキーボードの配置
右Shiftキーは本当にどうにかならないだろうか。
・将来的な不安として、CPUの拡張が出来ないことが挙げられる。
スペースの関係かチップセットに組み込まれるので、交換することができない。
デュアルコアなのはいいが、クロック数が2.26GHzは少し低いような……
・上記の問題点や価格という視点から、持ち運びを考慮しない、
9600MGTほどの描画性能を求めないというならば、別メーカーの機種も選択肢に入れて良いだろう。