東芝 dynabook Qosmio G50W

評価
GPUGeForce 9600M GT
CPUCore 2 Duo
DRAM4 GB
OSVista
投稿者コハクスキー
2009-07-31 15:49:29
◆ 購入のきっかけと価格
①PS3のゲームをプレーしていて、攻略情報を見ていたときにモバイル機(NEC-12.1インチ)では情報量が少なくて不便
②BDのソフトを初めて購入してできればノートで見たい
③NAS経由でREGZAで動画再生するためにHDMI端子付きのノートが欲しい
というのが大画面ノートを購入する動機でした。候補はSonyのFWとNECのLAVIE Lの2機種で値段との兼ね合いでLAVIE(BD搭載で7万をきっていました)を買う寸前まで行ったところで、このPCをたまたま東芝PCシステムのサイトで見つけてしまい、ほぼ衝動買いでポチっていました…。こちらのレビューで液晶が綺麗なことは確認できていましたし、スペックを見たときにSpusEngine搭載というのが購買欲をそそってくれました。エンコードも何もするわけではないのですが、他のメーカーには無い特徴なので…(デスクトップならボードで存在しますが)。
 3年保証つきで128,000円、ほぼ新品の中古品ということなのでリーズナブルかな、と思います。最近、REGZA、X-8と東芝製品を連続して購入していたので同じメーカーでそろえてみた、という面もあります。BDについては、外付けのドライブでごまかす方向で妥協しました。

◆ 体感速度の変化
 VISTAなので、購入当初はずーとHDDが何もしないのにガリガリやっていて本当に嫌になります。暫く放置してからアップデートやらアンインストールやらをしてみると、XPのマシンほどで無いにしてもストレスはそれほど感じないレベルまでは改善しました。ただ、基本的はHDDがボトルネックになっているようなので、出来ればSSDに換装したいと考えています。

◆ 液晶の質
こちらのレビューで拝見したとおり、非常に高い画質で驚きました。大きいし、綺麗だし、RDT-261を横において同じ動画を再生してもこちらのほうが美しく感じます。ただ、設定が動画向けになっているので一概に比較はできないのですが…。デジタル放送も綺麗に映し出せていますので、AVノートの液晶としては文句なしだと思います。これ以上の液晶となると、Sonyくらいしか選択肢は無いでしょう。

◆ キーボード:配列やタッチ
筐体が馬鹿でかいのに、キーボードは15インチクラスの大きさなので、非常に違和感があります。ツルテカのキーはあまり好きになれませんし、打鍵感もふわふわとした感じで、見た目に比して非常に安っぽいです。ワイヤレスのキーボードとマウスを利用するほうが確実に幸せになれると思います。

◆ サウンド
ノートPCとしては最高峰なのでしょうが、ソースによっては出力が不安定になったりするので評価が難しいです。それでも外付けのスピーカー無しでも十分、と思えるレベルではあります。

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
日本のメーカーのPCらしくない、なんとなくアメ車のようなテイストです。派手です大味で、質感は良いのですが、チープさも同居している印象です。ほかの方のレビューと共通するのは左のポート群のカバーが非常に不親切、ということ。
あと、個人的は液晶の枠が太い上に光沢仕上げになっているので画面の大きさの割りに狭く感じてしまうのがいただけません。

◆ 排熱:筐体の温度
通風孔を塞がないようにしておけば、熱がこもるようなことはないようです。ほとんど室温から上昇するようなことはなく、触っていて不快に感じることもありませんでした。ただ、アダプターのほうは結構な温度になっています。

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
他のレビューアーの方で評価が分かれているところですが、私は若干うるさいと感じています。ファンが回りっぱなしということは無いのですが、回り始めると低音ですが音圧はそこそこあるので気にはなります。また、液晶なのか、他の部品なのかわかりませんが、『鳴き』ます。これは不規則なので再現性がある症状ではありません。けれど鳴き始めると耳障りです。音を出して動画や音楽ファイルを再生しておけば気にはならなくなりますが、ファンの音もありますのでやはりそれほど静かなPCとは言えないと思いました。
HDDのシーク音、書き込み音は普通のPC並みです。
光学ドライブは回り始めてしまえば気になるほどの音はしません。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
これを求めてこの機種を購入する人はいないと思います。家の中で移動するのも面倒なレベルです。

◆ その他
TV機能もしっかりしていて、外付けのチューナーを使うより安定しています。付属の室内アンテナは感度が悪いので利用できませんでしたが…。SpursEngineを使ったDVD等のアップコンバートは効いているのは判りますが、綺麗になっているかは微妙です。もともとの液晶が綺麗なので、機能をオン/オフしても隔絶した違いは見られません。H.264のエンコード等は行っていませんが、近いうちに試してみたいと考えています。

◆ 総評
PCとしての性能は文句なしのレベルまできていると思います。ゲーム用途も考えて9600M搭載も大きな動機でしたし、実際ベンチマークを走らせてもそこそこの数値はでます(デスクトップ用だと9500GTを少し下回るくらいで、9400GSよりは上です)。BD搭載で無い点でかなりAVノートとしては減点となるのでしょうが、液晶の質やSpursEngineという付加価値を考えると値段によりますが個人的には満足いく買い物となりました。ただ、人に勧める立場になったとしたら、FWのほうを推します。BDの有無、デザインが一番の要因です。少なくとも、BDだけは早期に導入して欲しいと思います(PC、レコーダー共に)。