評価 | |
GPU | Intel 945GMS |
CPU | Pentium M |
DRAM | 2 GB |
OS | Win7 x86 |
投稿者 | 伊織 | 2010-03-20 21:26:58 |
過去に使用していたLOOX-U(以前レポートを送らせていただきました)から、Let's note(R8)に乗り換えたのですが、モバイル機にはやはりSSDが必須と感じたのと、「色気がない」ことに不満を感じたため(笑)
・R8クラスの小型軽量、および性能
・液晶の縦解像度がXGA相当(768ドット)以上
・ビジネスに必要ない色気機能を持つ(笑)
・SSD標準搭載、または容易に交換可能
の条件を満たす機種を物色すると、LOOX-U以前に所有していたLOOX-Pに戻ってくることになりました(笑)
◆ 体感速度の変化
R8がシングルコア+HDDだったこともあり、デュアルコア+SSDの本機種の方が高速です。R8でも十分だったのですが、やはり速いというのはいいです。
メモリは2GBですが、Windows7起動直後の使用メモリ容量は800MB程度でしたので、SSDの寿命を考えページファイルはセロに設定しています。
◆ 液晶の質
輝度が全般的に低い上、映り込みが激しいです。タッチパネルなのである程度は我慢する必要がありますが。
今回は最初から液晶に保護シートが貼られていたので、それを剥がしてみたところ、かなりましになりました。タッチパネル機なので液晶保護シートは必須だと思いますが、透明度の高い物を選ぶ必要があるようです。
◆ キーボード:配列やタッチ
たわみはありますし、右端はピッチがかなり狭いですが、特に変なキー配置でもなく、サイズの割には使えるキーボードだと思います。キータッチも適度な反動があって打ちやすいです。
過去にこの程度の横幅のPCは色々と購入してきました(Let's note R8、EeePC901、工人舎SR、InterLink)し、同等の横幅のPC(VAIO-P、工人舎SA/SH/SX)を所有している友人も多いのですが、その中でもキータッチに関してはもっとも優秀ではないかと思います。
また、国内メーカーでは絶滅危惧種である、スティック型ポインタを採用しているため、作業はかなりはかどります。メインがThinkPad(同時に送らせていただきますX200s)ということもあり、類似の操作感で使えるのは大変望ましいです。
◆ サウンド
スピーカーがヒンジ横に上向きについている分、ThinkPadよりはましです(笑)
いざとなればBlueToothを使えばいいので、あまり気にしていません。
◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
質感はそれほどでもないですが、持ち出して使うことが考えられている構成のためか、かなり剛性感があります。
できればUSBポートが左側にも欲しいところでしたが、PCカードで補えるので大きな問題ではないと思います。現に、はみ出ないタイプのUSB増設カードを購入し、現在は4ポートとなっています。
タブレット機だけあって、カスタマイズ可能なボタンが多数存在するのは、非常に好ましいです。
ただ、SDカードスロットがかなり低速で、実測2.5MB/sしか出ません。CardBus接続のSDカードアダプタが欲しいのですが、Windows7に公式対応し、なおかつカードが出っ張らないモデルというのは、どうやら存在しないみたいです。
なお、メモリは2本、HDDは3本ねじを外すだけで、共に簡単に交換が可能です。
◆ 排熱:筐体の温度
デュアルコアで筐体に無駄がないので、筐体温度はそれなりに高くなります。底面にフェルトを貼っているのが必然といえる程度です。
ただ、パームレスト部分がバッテリーであるため、筐体の熱さで手に汗をかくということはありません。考えて作られた構成だと思います。
◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
SSDへ交換済み、BIOSでファンをサイレントモードに変更、および、バッテリ駆動時はCPUクロックを最低に固定しているため、普段使っている分にはほとんど音がしません。クロックを上げたりするとそれなりの音がします。
◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
標準バッテリーであれば1kgを切ります。大容量バッテリーにしても200g程度増えるのみです。大容量バッテリーにしてもなお、フルスペックモバイルの定番であるLet's note(Rシリーズ)と同等の底面積であるため、鞄にもすんなり収まります。
ACアダプタはLOOX-Uと同等、R8よりは少し大きめですが、持ち歩くのに困るサイズではありません。
バッテリーは無線を切っていれば、大容量で6時間半ほど持ちます。中古なので消耗している点を考えると、十分な持ちではないかと思います。富士通は純正バッテリーが安いのも利点です。
◆ その他
私がモバイル機を選ぶときにこだわる「新幹線のテーブルに飲み物と一緒に載るか否か」ですが、最新型(N700系)では横幅300mm、それ以外では横幅230mm程度が目安のようです。ひかりレールスターに乗って本機(横幅232mm)を置いてみると、ぎりぎり飲み物が置けます。これ以上では無理です。
また、本機種のスティックポインタ用キャップですが、VAIO-Pと内部の軸の大きさが同じため、VAIO-P用のキャップが使えます。メイン機がX200sなので、赤いキャップを装備させてみました(笑)
◆ 総評
液晶には難点がありますが、他は私の使い方にフィットした機種だと思います。
富士通はこのサイズのタブレットPCをやめてしまったのですが、いつかLOOX-Pの美点を引き継いだ新モデルが登場することを、心待ちにしたいと思います。