Lenovo ThinkPad W510 4318CTO

評価
GPUQuadro FX 880M
CPUCore i7
DRAM8 GB
OSWin7 x64
投稿者nyansu
2010-06-26 23:18:20
はじめまして、いつも楽しく拝見させてもらってます。
長い間ROMだけで得るものばかりでしたので、協力させてください。よろしくお願いします。


◆ 購入のきっかけや価格
5年使用したR50 1829-3DJはCPU・HDD換装やメモリ2GB搭載でもHD動画が再生出来ず完全に力不足を
痛感したので、評判の良いWin7や64bitへの移行が行える環境も確認しましたので、出来ればこの先
5年使うつもりでこの機種を選びました。
特にカラーキャリブレーションが出来るカラーセンサーをオプションで選べたことが最大の決め手
でした。


◆ 体感速度の変化
7200rpmのHDDですが、起動・終了、アプリの立ち上げ等全ての面でR50とは比較にならないほど速く
なりました。
フリーソフトでレジストリチューンを行いましたが、非常に不安定な動作になってしまい、恐らく
Lenovo Enhanced Experienceにはその必要が無かったようです。


◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
R50 1829-3DJ(7DJのカスタマイズPC)を5年も使い続けた理由は、FlexViewディスプレイの素晴らしさ
に惚れん込んでしまったからでした。
ただ、現在ではIPS液晶を搭載したノートPCは無く、今後も何時出るか期待薄でしたので、ディスプレイ
のこだわりを潔く切り捨てました。W510のディスプレイはFlexViewに比べれば青白くギラつきが目立ち
ましたが、カラーキャリブレーションで満足できるレベルにまで色温度が落ちました。
しかし視野角は、特に上下はFlexViewと比較すると絶望的に狭く、色が反転して救い様がありません。


◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
R50もこのW510もNMB製でしたが、W510のキーボードはややタッチが固くしっかりした感じが致しました。
ただEscキーが縦長になり、Fuキーが右に寄ったことで、サスペンド時にCtrl+F4を押す時がやや遠く
なったことが違和感と感じました。


◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
最初に驚いたのは、起動音が鳴った時に定位感が無い程フワッと音が出たことでしょうか。
音質自体は平坦として評価できるものではありませんが、R50と比較したら大変自然に鳴ってくれます。


◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
内部のロールゲージ構造が効いて大変しっかりしております。USBが左側2つはR50同様ですが、後ろに
一つ増えたのが救いでした。
天板はマット調の塗装を施しておりますが、全体的には30万超のPCとは思えないほど質素で樹脂っぽさ
が目立ち、かつてのRシリーズとあまり変わらない所が少々不満に感じました。でもこれがThinkPadの
スタンダードなんですよね。


◆ 排熱:筐体の温度
高負荷時は低温火傷するほどの温風が出て来ますが、920XMでは致し方ないかと。しかしパームレストが
熱くならないのは非常に優秀と思います。


◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
現状では常にファンが回っている状態で、電源管理でファンノイズ低減を設定しても騒音も決して小さい
とは感じませんでした。7200rpmのHDDですが、アクセス音はファンノイズで掻き消されています。


◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
私はほぼ持ち歩くことが無いので軽さは重要ではありませんでした。


◆ その他
スペアのトラックポイント・キャップが省略されてしまいましたね。私はクラシックドームが一番馴染む
ので、せめて3種類のスペアを同梱してもらいたかったです。
これも伝統だったパームレストに丁寧に貼られたシールも、私の筐体ではやや曲がって貼られていました。


◆ 総評
自分で使うThinkPadでは初めてのレノボ製でしたが、しっかりとThinkPadであることが確認できました。
R50の時には使う気にもならなかったRescue and Recoveryでしたが、現在では指定パーティションに
バックアップ出来る所まで進化したことで私的に実用レベルになりました。
AVCHD編集やRAW現像もなかなかストレス無く出来る能力に、ディスプレイのこだわりを捨ててまで待った
甲斐があったと感じました。
でもすぐにFHD高輝度パネルのオプションがラインナップされたのは流石にショックでしたが・・・