マウスコンピューター m-Book TW800B

評価
GPUGeForce 9300M GS
CPUCore 2 Duo
DRAM4 GB
OSVista
投稿者てんちょ
2010-07-11 21:44:33
◆ 購入のきっかけや価格

去年コンプリートケアでDELLより保障してもらったSTUDIO1555の故障が多く堪忍袋の緒が切れた為。
メーカー直販のアウトレットで59800円でした。
モデルは2008年秋モデルで古いですが、悪い評判もない機種でしたので購入を決めました。

ちょっと足してAlienware M11xを買おうと真剣に検討したのですが、あまりに派手なデザインと、マビノギではあまり差がないのでより安いこちらに決定しました。

◆ 体感速度の変化

STUDIO1555がP8600で、P8400にダウンしたために比べるとワンテンポ遅い気がします。
裏蓋(メモリースロットカバー)をあけると簡単にCPU交換できるようになっていたため、手持ちのT9400に交換したところ、気持ちレスポンスがよくなりました。
CPUの消費電力が10Wほど増えましたが、上級モデルのTW800Xでは全く同じ筐体・BIOSでT9400を積んでいますので、機械的にもBIOS的にも全く問題ありませんでした。
CPU交換でVISTAのエクスペリエンスインデックスのCPUの値が、5.2→5.4と微増しました。

◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
1280*800と一昔前の解像度ですが、マビノギのような古いゲームだと16:9の解像度に対応していない為、むしろこっちの解像度の方が使いやすいです。(もっとも元値の価格帯なら1680*1050は欲しいですが)
発色は、LEDバックライトでないので妙に青白いということもなくむしろ好印象です。
これでノングレア液晶であれば本当によかったのですが。
色ムラなどもこの価格なら上出来ではないでしょうか。(元々は10万超えの機械でしたから、当たり前と言えば当たり前ですが・・・)


◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
これだけは大失敗でした。
右下の一部のキーが小さくなっています。
カナ打ちなので、ちょっと苦しいです。
慣れれば問題ないのでしょうが・・・


◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
ウーファーのついていたSTUDIO1555よりは薄っぺらな音ですが、ごく普通に鳴ります。
本気で使うなら、外部スピーカーは欲しいですね。


◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
USB配置が酷いです。
右側面手前に2基のみでは、使いづらいです。
あと、この個体だけかもしれませんが、パームレストの右側が多少ぶかぶかします。
筐体の剛性自体はしっかりしているようで、安心感はありますが、てかてかの天板やパームレストは指紋が目立ちやすく、汗をかくと手がひっつきます。
正直、不快です。
HPのデザインに似ていますが、HPの物と違い、プラスチックに単純に印刷しているように見えるので、激しく安っぽいです。
まぁ、59800円で高級感を求めても・・・と思います。

インジケーターのLEDが最近流行のブルーや白色LEDでなく、落ち着いたオレンジ色のLEDなのが好印象です。
ゲームしていても、ネットをしていてもうるさくないのでこちらの方が好きですね。


◆ 排熱:筐体の温度
不快なほど熱くはなりません。
P8400の時はあまり熱い排気はなかったですが、T9400にしてからはゲームしているとかなり熱い排気が出てきます。

◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
光学ドライブは一般的な感じで、認識時には大きな音が出ますが、通常時には気になるような音はしません。
冷却ファンのノイズは、STUDIO1555より圧倒的に静かです。


◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど

ACアダプターは汎用物の様で激しく大きく、また、ACケーブルも太いのでケーブルマネージメントが大変です。
STUDIO1555のものがまるで電卓のようにうすぺらくて軽かったので、対照的です。
バッテリーは使用していません。
STUDIO1555より薄く持ち運びしやすいので、車での移動ならモバイルも可能です。
バッテリーは2-3時間しか保たないようですが・・・

◆ その他
例のゆうパックとペリカン便の合併混乱で遅配が出ましたが、発送元のマウスコンピュータの担当者より密に連絡をいただきました。
サポート電話はかけていませんが、少なくとも「セールス」に関してはいい加減な生産目安しか提示しない大手よりも感じはよかったです。


◆ 総評

元値の10万~12万なら絶対に買いません。
安っぽい外装、1280*800の液晶、GPUはGeForce9600M-GSでP8400かT9400しかないCPUと値段の割には当時としても中途半端な印象です。
ただ、59800円の価格でなら、現時点古くなったプラットフォームとチープな外装を差し引いても、絶対性能対価格のバランスが高く、変にグラフィックチップを積んだCULV機を買うよりもおすすめできます。