ドスパラ Galleria DXG

評価
GPUGeForce GT 330M
CPUCore i7
DRAM4 GB
OSWin7 x86
投稿者時をかける少年
2010-08-27 20:47:33
◆ 購入のきっかけや価格
蹴茶さん及び蹴茶らーの皆様、ご無沙汰しておりました。さて、自分はしばらく前からデスクトップ機メインにシフトしたため、ノートpcもあのInspiron1520以来、2年半ほど新規購入を控えていましたが、1520もさすがにくたびれ始めてきたことと、サブとはいえ、もはや8600M GTの1520では歯が立たないゲームが多くなってきたことから、予算10万円未満、1520をそれなりに上回るパフォーマンスで手頃なものがあればと物色した結果、本機を購入した次第です。79800円也(なんと買った翌日にサイトを見たら1万円引きに!店員何とかいってくれればいいじゃねえか、と若干不機嫌な部分もあります。)。
久しぶりに思いの丈をぶちまけたので、超長文になってます。どうかご容赦。

◆ 体感速度の変化
デスクトップ機(Core2Duo E8400, WD5000AAKS(500GBプラッタ、7200rpm)、3GBメモリ XP SP3)を常用しているため、日常的な体感速度ではむしろやや遅感があります。ですが、最廉価版とはいえCoreiシリーズのCPUと、5400rpmとはいえ250GBプラッタのHDD,DDR3-8500のメモリ4GBのスペックですから、ストレスは当然ありません。Windows7機を使うのが初めてなので、エアロのあのふわっとした操作感によって何となくもっさりしたような錯覚をしているのかもしれません。
3D性能については、搭載チップがもともとデスクトップ換算GT220程度のGT330Mなので期待はできないとは思っていたのですが、シェーダー数わずかに48基というデスク用ミドルレンジ以上と比べればまるでおもちゃのようなチップであるにもかかわらず、別途あげたベンチスコアのとおり、なかなか涙ぐましい健闘ぶり。思わず目頭を押さえました。
8600M GTの1520では解像度を落とし、描画クオリティを落としてかろうじて動作したバイオ5が、デフォルト設定ならプレイ可能なレベルであるのには正直驚きました。また、デビルメイクライ4ベンチでは、1520がランクDでお話にならなかったのに対し、デフォルト設定でランクAとなったのもうれしい誤算(ただし何回かやると時々Bに落ちるので、ランクAぎりぎりと思います。)。
そのほか、各種ベンチを手当たり次第行いましたが、ざっくりいってCore2DuoT7250 8600M GT搭載機であるInspiron1520比約2倍のパフォーマンスを持ってます。GPUだけの結果ではないにしても、なかなかのものかと。

◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
最近のショップブランドは侮れないと思います。15.6型の1366×768光沢液晶ですが、輝度問題なし(若干落として常用してます)、視野角特に気になるような狭さはなし。発色問題なし。動画もふつうにきれいです。映り込みが多少あるのは光沢液晶の宿命として、ほかに不満な点はありません。この価格帯のショップものとしては特に問題がないということで及第としていいでしょう。

◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
廉価モデルにしてはキーボードの剛性が高くたわみがほとんどない点は優れており、打鍵感に直結するだけに高ポイントです。配列に関しては、テンキーがある分メインのキーがやや左に寄っており、多少感覚的に打ちにくいのと、テンキーと隣接するBackSpaceやEnterキーを打つときにテンキーをミスタイプしやすいのが難点(自分が下手なだけかw)。また、レースシムをするときには重要な矢印キーの縦幅が短く横に平べったくなっていて操作しにくいのはマイナスかな。他にも右Controlキー右Altキーなどの幅が狭くなっていて、自分には問題ないのですが、これらを多用する人には減点かも。

◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
この手のモデルによく言われるように、ただ音が出るだけのスピーカってやつで、評価対象にもなりません。チップセットがHM55なのでチップセット内蔵オーディオだと思うのですが、ヘッドフォンでポップスを聴いたりもしてみたところ、音源の質にも左右されますが、そこそこ表現力はあるようです。ステレオ感や各楽器の分離感、アタック感、ボーカルの質感なども悪くないように感じました。耳が肥えていないだけかもしれませんが、いわゆるオンボードならデスクトップにはよくあるRealtek製のALCシリーズあたりだと一応独立したチップをのっけているので無難なのかなと思っていたのですが、最近のものは何でも悪くはないようですね。そこそこのヘッドフォンか外部スピーカにすればおおむね満足できるクオリティかと思います。

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
筐体は完全オールプラ。ただ、意外にも安っぽいとは感じません。高級感などむろんありませんが、いかにも安物という感じはないですね。ふつうのPCって感じです。ヒンジなど強度的に差が出てきそうなところも堅くも柔らかくもなく開け閉めのしやすさ、任意の角度できちんと止まるところ(ただし180度までは開きません。120度くらいかな。)、そのほか耐久性的にも問題なさそうで及第点かと思います。
自分的にやや不満なのがコネクタ配置。USBが右側面手前と左側面手前なので、USBマウスを接続するとケーブルないしコネクタ部分がじゃまになって操作しにくいと感じます。昔のモデルのように、筐体奥側にある方がいいのですが、最近はみんなこんな配置が多いみたいですね。

◆ 排熱:筐体の温度
この時期ですから、仕方がないのかもしれませんが、タッチパッド付近を中心に筐体の左半分がかなり熱くなります。ファンも段階的にがんばって稼働するのですが、少なくともキーボード操作の快不快につながるレベルではあまり功を奏していないようです。熱処理となると、やはりゲーム用に特化したAlienwareのようなモデルでないと十分というわけにはいかないのでしょうね。

◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
光学ドライブは使用頻度もさして高くないので全く気にしていません。うるさいとも感じないし、静かというほどでもない。全くふつう。冷却ファンは筐体左側側面奥の排気口につながったのが1基あるようですが、その静粛性もやはりふつうレベルでしょう。アイドル時ないし軽負荷時はゆるく風が出ている程度で静穏。ベンチをしたりして負荷が高くなってくるとそれにつれて2段階ほどファン回転がアップします。
ゲーム時には最高回転に至るようで、このときはシャーとかなりの音がしますが、ゲーム時であればスピーカの音にかき消されたり、ヘッドフォンを使ったりして結局はあまり気にならないということになるので、特に問題はなしです。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
本体はずいぶん軽く感じます。自分的には(危なっかしいけど)片手でもOK。A4ノートってこんなに軽かったっけと仕様を見直すと2.6Kg。ごくふつうですよね。ACアダプタは90Wの羊羹半分程度の比較的小振りなもの。じゃまにはならないでしょう。

◆ 総評
これといって傑出したアピールポイントはないが、最近のゲームでも描画品質にこだわらなければそれなりに動かせるだけのパフォーマンスを持ちつつ、8万円を切る価格という、コストパフォーマンスに特化した機種。かつてのショップブランドのような液晶に抱える問題がない点も購入に踏み切りやすい点でしょう。
自分のようにメインをデスク機にしつつあくまでサブとしてそこそこゲームが動かせればいい、という方には手頃な機種かと思います。