富士通 LIFEBOOK PH75/DN

GPU
Intel HDG 3000
◆ 購入のきっかけと価格
 以前レポートを送らせていただきましたLOOX-P(P70YN)の保証切れに伴い、故障した際の抑えとして一台購入を検討しました。
 LOOX-P同等サイズで同等かそれを超える機能性能の機種は現在存在しないため、不本意ですが大きくせざるを得ません。それならついでに、メイン機のLaVie(これもレポートを送らせていただきました)の担っていた役割も務められることを前提に考えました。

・横幅300mm以下(新幹線N700系のテーブルに飲み物と一緒に無理なく乗せられる最大サイズ。過去にX200sで実証済み)
・自宅最寄り駅から東京までの片道で使い続けられるバッテリー寿命
・SandyBridgeアーキテクチャ(これなら当面使える。 いざとなればエンコード用途にも耐えうる)
・光学ドライブ内蔵(いざという時にメインを務められる条件)
・HDDが容易に交換可能(将来のSSD化を前提に)

 これらを選定条件としましたが……一昔前ならかなりの機種が引っかかったのに、2011/6現在では

・Let's note S10(パナソニック)
・LIFEBOOK PH(富士通)

 この2機種しかありません。直販で購入した場合に値段が倍も違うので、結論はあっさり出ました(笑)
(S10と同じ筐体のS8を”キーボードが合わない”という理由ですぐ手放したこともありますし)

・i3→i5
・BlueTooth内蔵
・マルチベイ用ウェイトセーバー
・大容量バッテリーx2
・スティック型ACアダプタ追加
・破損対応長期保証

 デフォルト状態から上記を変更し、132,000円でした。

◆ 体感速度の変化

 ほとんどの用途において、ストレスを感じない速さです。
 各種ベンチテストもそこそこの値が出ているので、Intel内蔵グラフィックもここまできたか、と感じています。

◆ 液晶の質
 上下の視野角がかなり狭く、光沢液晶ゆえの写り込みと相まって、ことあるごとに角度調整が必要です。左右の視野角については可もなく不可もなくといったレベルだと思います。
 輝度はかなり高く、半分弱の明るさ設定で十分に使えるレベルです。

 本機種の液晶の縦横比は16:10ですが、これもそろそろ貴重になってきています。動画はともかく、普通に作業をする分には縦解像度があった方が便利だと思いますので、猫も杓子も縦横比がハイビジョンという流れには、首をかしげてしまいます。

◆ キーボード:配列やタッチ
 かなり良好です。S10(S8と同等)のようなカーソルキーの押しにくさ等もなく、タッチも良好です。これでスティックポインタがあれば完璧なのですが、そこは贅沢というものでしょうか。
 本機種はタッチパッドの横にスクロールパッドが装備されていますが、感度の調整(初期設定は敏感すぎ)を行うとかなり使える印象になりました。

◆ サウンド
 なにげにステレオです。モバイル機として使っていた機種では7年前のInterLink(ビクター)以来ですが、音質はあまりよくありません。元がビジネス向けだからでしょうか。

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
 持ち運んで不安になることはありませんが、光沢の強い天板は取り扱いに少々注意が要ります。
 コネクタの数と配置は普通だと思いますが、USB3.0に対応しているのは今後のことを考えるとありがたいです。

◆ 排熱:筐体の温度
 左のパームレストが暖かくなります。エンコードをさせると、キーボード左側が熱くなると共に、左側の排気口から暖かい空気が勢いよく出てきます。このときCPU温度は85度まで上昇したので、あまり無理はさせない方が良さそうです。
 ただ、本機種の名誉のために付け加えておくと、(あくまで現状では)そこまでのマシンパワーを必要とする作業がほとんどありません。

◆ 静粛性:HDD, 光学ドライブ, 冷却ファン
 全般的には静かです。エンコードをさせると結構うるさくなります。
 キーの打鍵で発せられる音がかなり静かなのが印象的です。

 なお、Windowsの省電力設定で「高パフォーマンス」を選択すると、コア鳴きらしき高周波音が発生するときがあります。普段は「バランス」「省電力」で使うのが良さそうです。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
 1.5kg近くあります。LOOX-Pから300g程度増えていますが、性能を考えると満足できます。全体の重量バランスが良いためか、あまり重さは感じません。

 ACアダプタは通常型とスティック型を1つずつ注文しましたが、スティック型は非常に小型軽量なため、持ち歩きには非常に適しています。なお、WebMartでスティック型アダプタを購入しようとすると、本体付属の物をスティック型にする際には追加料金が取られてしまいますが、オプションとしてアダプタを購入するときは標準型と同じお値段で買えます(2011/6現在)。価格設定が謎です(^^;

 駆動時間の公称は11.4時間ですが、実際は80%充電モードで5~6時間といったところです。マシンパワーを考えれば納得です。

◆ その他
 HDDを320GB→750GBに交換しています。裏の蓋を開ければすぐ交換できるので楽です(物理的な作業時間2分)。富士通はこういう部分のメンテナンス性が良いものが多いのですが、本機はメモリやHDDだけでなく、冷却ファンもカバーを開ければ簡単に掃除できる仕組みになっています。長期運用を考えると有り難い仕様です。
 また、富士通はこの機種も大容量バッテリを他社の半額程度で提供しています。これまた長期運用においては、大きな利点ではないかと思います。

 なお、本機種はモバイルマルチベイ構造を採用していますが、固定用のフレームを使い回せばSlimLineSATA接続の各種周辺機器が装着できるようです。今度試してみようと思います。

 不具合としては、3Dmark06を動作させた後、Aeroが有効化状態に復帰しないバグがありました。

◆ 総評

 メインから本格的なモバイルまでこれ一台でこなせる、コストパフォーマンスに優れた機種だと思います。
 マシンパワーのあるモバイルPCの主流は、一回り大きい13.3インチクラスへ移行しつつあるようですが、ほぼA4サイズに収まるこの筐体サイズには、相変わらず魅力があると思います。
 LOOX-Pに続き、長く使える機種になりそうです。