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MSI WindPad 110W  桜華 さん

>> MSI

 No. 3634

  CPU RAM Aero Game HDD Base
エクスペリエンス・インデックス 2.8 4.9 4.2 5.5 5.9 2.8
FF14 低解 231
FF11v3 高解 1536

※プロセッサは AMD Z-01 APUです。

◆ 購入のきっかけや価格

 PCG-X505は素晴らしいマシンですが、ノートを開くというスタイルは外で気軽に使うには少し大袈裟かなと思い、ピュアタブレットを試してみたくなりました。Androidとかは出来ることがPCに及ばないのでWindows7機に限定し、性能と好みでAtomを除外するとAcerのW500かこれに行き着き、公称で120g軽いこちらを選択。ドスパラで59800円。
 N-08Bをモバイルルータにして、ありとあらゆる場所でクラウド・コンピューティング(笑)の最先端(笑)を遊び倒してやろうとか思ってます。現実は予算の関係で128kbps(笑)通信ですが。


◆ 体感速度

 AMDのプロセッサなのであまり心配していませんでしたが、カクッと来る場面は結構あります。きちんと動く場面では何ら問題ないので、性能面の問題ではなくソフト的にこなれていない印象。しかしながら、実際の動作の速さとしては携帯電話とは比べものにならず、ブラウザ程度であれば4コア、6コアといった強力なCPUを搭載したデスクトップ機と同等です。これは重いFLASHページを含みます。
 さらに動画再生支援も標準でよく効き、1080/60pでも楽に再生します。ただ、YouTubeの場合はダウンロードが終わるまではカクカク気味。例によってadobeの仕事がイマイチなのでしょう。
 3Dゲームに関してはかなり厳しいです。遅くとも動作させてしまう辺りは流石にRadeonですが、遊ぼうと思うと少し前の世代の物の設定をかなり落として、というレベルになるはず。それと3Dmark11は全画面化でコケてるようで起動出来ませんでした。(性能以前にキーボードすら付いてないというIFの問題もあるんですが)
 なお、解凍圧縮の処理が遅いようで、ソフトのインストールとかで大型デスクトップに比べると体感的に2〜3倍程度時間が掛かる模様。一晩かかるとかではないのでどうとでもなりますが。

 ちなみにメモリは標準の2GBをDDR3-1066 4GBに載せ替えています。元は1333なのでGPU側の性能に多少影響があるはずですが、バッテリ持ちが少しでも良くなればと。


◆ 液晶

 とても明るいのが第一印象。輝度はかなり下げられますが、自動輝度調整が結構頻繁に動作して気になる感じがあります。
 公称IPSパネルの視野角は広めで、角度を付けると暗くなって色が薄くなりますが、色味が反転したりはしません。
 色域はかなり狭いようで、テレビなどと比べると明らかに薄いです。
 また、グレアパネルで映り込みは結構あります。抜けの良さが発色の薄さを補っているような印象。


◆ キーボード

 MS謹製のソフトウェアキーボードを使うことになりますが、タッチ感が無いのは当然としても、サイズ感が微妙。親指打ちするには届かないし、両手で打つには狭い。片手で持って一本指でポチポチといった感じです。
 配列にも変異があり、半角/全角キーやdelキーが変な場所にあります。
 予想通りですが良いとは言えません。一応の実用性はある、といったレベル。

 スマートトラッカーと称するポインティングデバイスが付いています。恐らくボタンの上に極小タッチパッドを仕込んだ代物で、上で指をスライドさせるとそれに応じてポインタが動き、押し込むと左クリック、長押しで右クリックとして動作します。タッチパネルと指では細かい操作が出来ないですが、これを使えば何とかなるので、それなりの補完関係になっています。
 ただ、ゲーマー的にはポインティングデバイスは左にある方がしっくり来ますね。(この機種は右に実装)

 このほか、ctrl+ald+delボタン、desktop表示ボタン、MSIのユーティリティ起動ボタンがタッチキーとして実装されています。


◆ サウンド

 内蔵スピーカーは下側に開口しています。音量はかなり出て音割れもありません。音質については小型のPCなのでそんなものかなと。
 ヘッドホン端子の方は音質はなかなか良好。厳しく言えば一枚ベールが被さったような解像感の不足はありますが、重度のマニアでなければ鑑賞の妨げにはならないでしょう。ただ、HD800では最大まで音量を上げても爆音レベルには到達しないので、音量が小さめの曲だと物足りなくなる恐れがあります(普通の人はそんな物をこれに繋がないと思いますが) 並程度に音量の取れるヘッドホンなら何ら問題ありません。
 あと、標準でSRSナントカが有効になっていますが、個人的にはオフの方が良いと感じました。


◆ 筐体

 「一枚のガッシリした板」感は十分出ています。角で人を殴り倒すのに使えそうなレベルです。ただ前面全体がガラスの機体の宿命として、落としたら悲惨な壊れ方をするのかな、とは思っています。
 デザイン的には…酷くはないかな程度。銀枠の色合いがおっさんくさい気が。割とどうでも良い点としては、AMDとMSのロゴがシールではなく印刷で実装されているのは初めて見ました。
 端子配置は公式を参照。SIMスロットがありますが挿しても何も起きないようです。一度開けると蓋を閉めにくいので触らないことを推奨。HDMIはフルサイズが良かったな…。


◆ 排熱

 左上に排熱口があり、この付近を中心に裏面の左1/3くらいはほぼ常時暖かい状態です。ファンはごく軽負荷時のみ停止しますが大体は常時回っており、重負荷時にはハッキリ聞き取れる音になり、排熱口周辺は結構な温度まで上がります。通常は気になるほどの音は出しません。
 このほか、WLAN通信時、SSDへのアクセス時には左下や右下も暖かくなるようです。


◆ 静粛性

 騒音源は排熱用のファンのみ。重負荷時には多少気になりますが、それ以外は特に問題ないといっていいレベル。


◆ モバイル

 850gはPCとしては軽い部類ですが、見た目が小さいのと片手で支えて片手で操作するという使い方の問題で、長時間使っているとかなり重く感じます。絶対的な質量はそうでもないので、鞄に入れてしまえばそれほどでもありません。
 電池もちは公称6時間、実用4時間といったところ。電源は12V/1.5Aで一般的な物より口径が小さいようです。ACアダプタは小型の直挿しタイプで大きさはおにぎり一個くらい。
 結論としてはまあまあかなと。


◆ その他

 背面、正面にカメラを備えていて静止画、動画ともに撮影出来ますが、画質はとても酷いです。しかしながら、顔認識ログインのユーティリティ(EasyFace)が載っており、ソフトウェアキーボードがアレなこともあって非常に便利です。ただ、これも背景が超明るいとかだと認識出来ません。

 特筆すべき点として、mSATAポートを2基搭載しています。内1基が標準でSanDiskの32GB、残り1基は空き状態になっているため、mSATAのSSDを手に入れられるならストレージの増設は非常に容易です。
 ただ、認識したとかしないとかいう話もあるので自己責任で。
 ※ちなみにmSATAとmicroSATAは全くの別物です。

 分解はゴム足下の4箇所のネジと、ドック接続端子脇の2個のネジを外し、そのあと全面のツメを外す手順になります。ドック接続端子は枠を貫通しているので、ツメを外した後はここを起点に起こして引き抜く形になります。
 内部は面積の約1/3がバッテリ、それ以外はほとんど隙間無くメイン基板。メイン基板の面積は高級モバイルVAIOの3倍はありそうで、まだまだ大幅に薄型軽量化出来そうです。バッテリも大きさの割に容量が少なく、外資がつくった59800円なりの出来かなという印象。
 その他
 ・電源ボタンが掛かっているラインから上下に分かれる
 ・メモリ交換には分解が必要(最大4GB、標準2GB)
 ・分解時に外れて紛失しやすい部品がある(加速度センサ用スイッチ、電源ボタンなど)
 ・バッテリ内蔵のため、分解途中でも容赦なく電源が入る。要注意。
 ・SIMスロットはきちんと実装されている


◆ 総評

 文句なしの評価を与えるには少し重いです。500gくらいならば…。
 とはいえWindows7は想像以上にタブレット(タッチパネル)への対応が進んでおり、結構まともに使えることが分かりました。N-08Bとの接続も上々で、至る所でネットに繋いで遊んでます。それと、AtomとHDDでは到底こうは行かなかったはずで、Bobcat APUとSSDこそはWindows7タブレットの救世主だと思いますね。
 今後はひとまずPlaceEngineとゼンリン辺りの地図ソフトを入れればもっと使えるかなとか考えてます。

タブレットはタブレットならではの操作性が受けている面もありますが、桜華さんのようなキーボードアレルギーの無いユーザーさんにとっても、手軽に使えるビューアーとしてのニーズは高いですね。最近はアプリが充実したことでニーズがどんどん掘り起こされているように感じます。

メインメモリは意外と電力食いなので、わざと遅いモジュールに入れ替えておられます。本当はモバイルDRAMのような低消費電力に注力したメモリが理想なのでしょうが、それはもう設計段階での対応になるので、個人レベルではどうこうできません。

WindPadの全体的な印象としてはコスト優先した中身で、進化の余地はまだまだアリといったところでしょうか。外資の場合(Apple除く)、過大なコストを掛けてまで中身を煮詰めることはしませんので、半導体の進化やバッテリーの進化を待つことになるのでしょう。来年あたり、28nmプロセスのプロセッサが出回りはじめれば、また一段と軽量化、高速化しそうな感じではあります。 [2011-8-7]

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