Lenovo ThinkPad X121e (Core i)

評価
GPUIntel HDG 3000
CPUCore i3
DRAM8 GB
OSWin7 x64
投稿者Ω
2011-10-16 06:23:02
◆ 購入のきっかけや価格
ドスパラのクレシオンNAが熱暴走で冷却台必須、持ち運べないので
もう一台モバイルPCがほしいなと思っていたところです。
通称“乳首”もあって、このサイズとしては珍しくセレロンU3400やPenU5400ではなく
第2世代ULV版Corei3というエントリーモバイルとしてはハイスペックが魅力!
15%引きEクーポン使用で4.8万円と格安でしたので即決です。
下位にPen957もあって他、E-350やC-50もあるので選択肢が広いです。

◆ 体感速度の変化
Atom330からの乗り換えなので全てにおいて快適です。
デスクのi7-2600Kで細かい作業をし、それを持ち出して簡単な編集をします

◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
まぁ、ビジネスモバイルとして考えればこんなもんじゃないでしょうか?
発色はよくありません。
が、インテルGMAコントロールパネルから調整してやれば多少マシになります。
ノングレアタイプなので反射はほとんどなく視認性は良好です。
視野角は狭め。まぁ、おそらくTNでしょうから…
輝度は私個人からすればちょうどいい印象です。
出来ればFn組み合わせで昔のゲームボーイみたいになるバックライトオフキーがほしかった。

◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
X1やEdgeに採用されている新型の6段アイソレーションタイプです。
まぁ、賛否両論ですが7段ではないとヤダ!ってわけではないので私はこれでいいと思いますし
むしろタイピングは他社のよくあるアイソレーションよりもずっと快適です。
Edgeと似ていますが、Fn同時押し時のキーが逆転していて、
F1~F12として使用する場合は同時押しの必要がなくなったのは評価できます。
逆に音量調整や無線の有効/無効化などが同時押しになっています。これが標準的デスヨネ…

◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
オンボードだから鳴ればいいというレベルでのお話ですが
蟹チップではなく「SmartAudio」というものでした。
が、しかし…
イコライザのマニュアル調整やヴァーチャル3Dサラウンドなどもできるので高性能かと思いきや
ボイスチャット用のVOIPモードだと音割れ・ノイスのりまくり…
本来の使い方ではありませんが音楽CDのボーカルやノベルゲームの話し声が聞き取りやすくなってこれはイイ!と思っていたら極端に高い音などは割れてしまいます。ちょっと残念…
イコライザもプリセットはやりすぎ感といいますか…無理やり感といいますか…
小型スピーカーだからこそかもしれません小型スピーカーに無理をさせている印象であまりよくありません。
マニュアルで自分の気に入った音を探すのがいいと思います。
スピーカー自体はノートとしてはそこそこなので何もいじらずに
普通にノーマルモードでもいいかもしれません。

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
ThinkPadブランドを冠しているだけありますね。
こんな低価格のエントリー機だし、見た目だけのThinkPadだろうと思っていましたが
乳首をグリグリしても、強いキータッチで叩いても歪んだりしません。
試す気にはなれませんが防滴下キーボードなので少しの水分なら平気そうです。
ただ、さすがにぶん投げたり落としたりすれば逝く可能性はありますね。

◆ 排熱:筐体の温度
HWモニターでの計測値ではブラウジング程度なら45℃前後ですね。
ノートとはいえ第2世代Corei3なのでQSVが使えますがこれを使うと
もう少し発熱するかもしれません。

◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
私のは購入してすぐにSATA3鉄板SSD?と思われるクルーシャルのm4/256GBに換装したため
0スピンドル仕様になっており、このPCの一番の目玉といっても過言ではないくらい静かです。
放熱部に耳を近づけないとわからないほど静かでファンレスではないかと疑うほどほぼ無音に近いです。(もちろんファンレスではないので無音ではないですよ。あくまで近いというだけです。)
光学ドライブはありません。私の場合、クレシオンNAは地デジ鯖になっているので、
内蔵ソニーオプティアークBD-ROMドライブをパナソニックBD-REドライブUJ-240に換装して
地デジをブルーレイにダビング→ケースに入れて外付け化したBD-ROMドライブを使用して
どこでもX121eでブルーレイ視聴なんぞやっております(笑)
HDMIケーブルを持っていけば友人宅の液晶テレビなどで見れますしね。
一応、HDMI1.4aによる3D対応なので対応ディスプレイでブルーレイ3Dは視聴可能なはずですが
どうやらこれは再生ソフトの疑似変換には非対応なようで、ネイティブなブルーレイ3Dを
持っていない私には確認が取れませんでした…

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
6セルバッテリーで1.55?です。前の12.1型で1.92kgと比較したら軽いです。
一般的には1.5?くらいからモバイルは厳しくなってくると聞きますので
驚くほどすごく軽いという印象はないと思います。むしろ標準より少し重め?
AC電源は65Wでかなり小型の部類かな?持ち運びも容易ですし電線もそんなに太くなく取り回しもきくと思います。

◆ その他
レノボエンハンスドエクスペリエンス2.0というシステムドライブ高速化技術が採用されており
HDDでも起動/シャットダウンがそこそこ速いそうですが、
そこへファームウェア0009にアップしたシーケンシャルリード実測500MB/s余裕越えm4を
ぶち込んだもんですから速いのなんの!起動は13秒、シャットダウンに至っては4秒という
驚異の速さをマークしております。モバイルPCだから衝撃をあまり気にせず持ち運べて、さっと使えて、さっとしまえるというのは便利です。HDDだとシャットダウンが遅いし、電源が完全に落ちるまではPC本体を縦にするのも躊躇われますしね。

◆ 総評 
ビジネスモバイルのエントリークラスとしてはこの価格でこの完成度は大したものだと思います。
3本のねじを開けるだけで7?厚ドライブとRAMスロット、miniPCIe、ハーフminiPCIeにアクセスできますのでメンテナンス・カスタマイズ性も抜群です。(保証云々は抜きで…^^;)
ネットブックの価格でCULV(セレロン・Pen)以上の性能を手に入れられるという点では持ち運びが多い方ならビジネス用途でなくともオススメできると思いますね。
少なくとも私は満足しております。

どうやら今買うと一段上位のi3-2367M(1.4GHz)のようです。
GPUクロックもTB時が950MHzから1GHzに引き上げられているので
ほんの僅かですが性能が上がっています。