ACER ICONIA TAB W500

評価
GPURadeon HD 6250
CPUC-Series
DRAM2 GB
OSWin7 x86
投稿者Socket612
2012-02-20 14:08:08
◆ 購入のきっかけや価格
Windowsタブレットが出たらしいという事を聞いて、家電屋に行ったらあったので衝動買い。
もっていたモバイルPCを代替する目的もありました。

◆ 体感速度の変化
Thinkpad X100eとの比較ですが、シングルコア版からなので総合的には変わりません。
ゲームに関しては起動さえして露店やチャットさえできればいいといった用途なら間に合うでしょう。
搭載通信デバイスが無線のみなので、狩り等をするには遅延等を感じるため不向きです。
1週間以上ゲームを起動しっぱなし(露店)でもフリーズもしないため、ハードの安定性としては素晴らしいと言えます。
SSDは読み込みと書き込みのバランスが悪いため、体感速度に悪影響があります。
メモリが2GB固定なのに400MBほどGPUがもっていきます。
そのため、書き込みの遅いSSDにスワップが発生することがあるため、体感が著しく低下します。
400MBも何につかうんだろう・・・。

◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
発色に関しては極端な偏りは感じません。輝度、視野角は十分です。

◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
iphone等の店頭デモ機に比べれば吸い付くような操作感は皆無なため、
タブレット端末としては最低限の操作ができる程度。
CPUが足を引っ張ってるのかもしれませんが・・・。
端末単体での文字入力は、ソフトウェアキーボード及び手書き入力ができます。
お世辞にもスムーズに長文を打てるわけではないので、間に合わせといった印象。
ソフトウェアキーボードは面積が大きいので、けっこう邪魔です。
ゲームをするにはキーボードやマウスが別途必要です。
ブラウザを使ったり、動画を見る程度なら不自由しません。

◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
それなりに音量を大きくできます。音質に関しては低音域は皆無。
可搬性に優れるPCの宿命通りです。
ヘッドフォンをさして使う場合、妙なひずみやノイズはありません。
ただし、搭載されているドルビーによる補正は好みが分かれます。
ついでにCPUもそれなりに食うようです。

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
質感はそれなりですが、筐体に対して液晶が小さめです。
USB2.0が2ポート、下部にあります。
コネクタを挿す向きが互いに裏表逆なため挿し間違いを誘発すること間違いなし(笑)
欲を言えばもう一つほしいところ・・・。
左側面にはHDMIが1つ付いています。TV等に出力できるのはいいですね。

◆ 排熱:筐体の温度
熱いと感じることは皆無です。
夏場(室温30度↑)でも熱暴走の気配も皆無。
CoreTempによる計測では60度±10%で推移。
手に持って使うこともあるので、熱くならないのはうれしい点です。

◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
冷却FANは排気口に耳を近づけてようやくわかるかな程度。静かです。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
手にもって使うにはやや重いです。仰向けに寝転んで使うには腕力が必須です。
ACアダプタは軽量ですが、形状の都合でコンパクトとはいい難いです。
プラグの向きをかえられるため、他のプラグと干渉することは少ないです。
ブラウザを使っている程度なら、バッテリーの持ちは公称スペックの半分以上は持ちます。

◆ その他
普段は木の板を加工した自作スタンドに立てて、マウスを接続しています。
Bluetoothが内蔵されているため、キーボードはBluetooth接続です。

また、”画面の右下を誰かが連打していく”現象が起こるため、
タッチ液晶のファームアップデートは必須です。
私のところでは、アップデート後は右上が連打される現象に変化しましたが(笑)
頻度そのものは2週間に1~3回程度に激減しています。

◆ 総評
主にニュース記事を読み漁ったりするなら不自由を感じません。
CPUパワーの関係で、ニコニコ動画やYoutube等は不得意です。
動画再生支援を利用できるソフトを使えば動画は快適に再生できます。

快適に使うにはカスタムが必要なため、万人向けとは言えません。
Windows端末であることに意味を見出せるなら、希少な存在でしょう。
ハードウェアの構成に癖があるため、快適に使うには用途の絞込みとカスタムが肝になります。

上位版として最大クロックが1.33GHzのモデルがあるため、全般的に体感がよくなるのではと思います。
HDDへの衝撃を気にせず使えるのは気楽なため、持ち運んで使う際には選んでよかったと感じます。
細かな不具合や不自由はありますが、工夫や用途次第でどうにかなる程度です。