アップル MacBook Air 13inch (mid2012)

評価
GPUIntel HDG 4000
CPUCore i7
DRAM8 GB
OSOS X
投稿者WIN
2012-06-24 03:03:07
◆ 購入のきっかけや価格
2010年のCore2DuoのAirからの買い替えです。
MacのOSやアプリではOpenCLを使っている場面が見受けられるので、GPUが非対応のSandyBridgeは見送っていました。
Core2時代のGeForce320Mとの性能比較でも、IvyBridgeのHD4000ならまだ納得出来そうだったのも買い替えに踏み切った理由です。(基本事項にHDG4000の選択肢が無かったので、HDG3000で登録しています)

そして、Core2では11インチモデルを使っていましたが、今回は13インチに変えました。
モバイルとしての大きさと接地面積では11インチモデルは理想的だったのですが、絶対的な画面の小ささのせいか、実務時に姿勢が悪くなり疲れ易くなったのを感じたからです。
話題の15インチRetinaモデルは、クアッドコアCPUとGeForceは魅力的で薄さも良かったのですが、接地面積と重さの点で私の持ち運び重視の基準には不合格でした。(たまに持ち運ぶ程度のデスクトップ代替機と受け取りました)

Haswell世代になると更に低消費電力化した上でGPU性能が上がりそうなのでAppleのノートのラインナップがどうなるか気になりますが、下手にRetina化して性能向上分を相殺してしまうような気もしています。


◆ 体感速度の変化
Core2からだとさすがに速いですね。
ただ、ベンチマークではSSDもかなり速くなっているので、どっちが効いているのか判らない所もありますが。。。

また、WindowsエクスペリエンスのCPUスコアについてはちょっと疑問です。
(自分で使っている他の機体とも比較して低過ぎる気がします)


◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
いつものMacノートのクオリティです。取り立てて悪くはないですが、上下の
視野角は狭いです。
その点、高解像度のIPS液晶を積んだUltrabookもあるWindowsノートは選択の幅があって良いですよね。Macのノートでは、今回のRetina15インチが初のIPS液晶採用モデルではないでしょうか。


◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
Macのキーボードがアイソレーションタイプになってから大きな変化が起きていないので、慣れという事も含めて、普通に使い易いです。
ThinkPad T420sも所有しているのですが、感触はThinkPadのキーボードの方が好きですし、より打ち易く感じます。
タッチパッドはMacの方が好きですが。


◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
Ultrabook勢には音にこだわるモデルもあるようですが、Appleのノートにはそういう姿勢は余り感じられません。まあ、この薄さを考えると悪くはないといった程度でしょうか。
ラジオの様に人の声を重視する場合は、聴き取り易い音質だと思います。


◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
ノートMacと言えばアルミ削り出しの高い質感と剛性感がトレードマークなので、その点ではさすがに文句は無いです。
USB3.0がもう1つくらいあっても良い気はしますが、Appleのコネクタで秀逸なのは電源のMagSafeじゃないでしょうか。


◆ 排熱:筐体の温度
余り熱は感じていませんが、Core2時代よりほんのり暖かい気がします。
3DMark11が何故か走らなかったので、高負荷時の状態は不明です。


◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
たまにファンの音が聞こえますが、高音成分が少ないので耳障りな感じはありません。
基本的には無音です。


◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
最初に書いてしまいましたが、自分がAppleでモバイルを考えるなら、Airの11インチか13インチしか選ぶ気にならないのが現状です。
ACも小さく、独立GPUが無い分だけバッテリ駆動時間も計算し易いので、モバイルノートに性能より機動性と安定性を求める場合、Airは無難な仕様にまとまってると思います。


◆ その他
キーボードバックライトが何気に便利。


◆ 総評
マスメディアやAppleファンはAirやRetina15インチを高く評価しがちですが、このページの主題である性能重視の観点では、Apple製品は割と凡庸だと思っています。
11インチや13インチにフルHDのIPS液晶を用意したり、13インチクラスのUltrabookに独立GPUを載せたり、15インチクラスで光学ドライブもある上で2Kgを切るモデルが出たりと、Windowsノートには尖った選択肢がある良さがあります。
まあ、Macは性能第一主義ではなく、モノとしてのハードの完成度やOSを含めた価値を重視しているPCなのですが、個人的には、MacOSが使える尖った仕様のPCの方が嬉しいです。
完全に主観ですみません。
RetinaディスプレイはApple製品では久々の大改革ですが、現状、消費電力の増加と高いGPU負荷からの性能低下の方が心配です。MacOSXの画面は元々アンチエイリアス処理がされているので、近付かないとRetinaである事も判らないんですよね、、、
確かに文字は読み易いですし、超高解像度の描写力は画像処理方面には凄く良さそうだったので、今後のソフトの対応次第で重要性が増してくるのでしょう。
そうなったら、AirのRetina化も歓迎です。

面白みは少ないけれど、無理のないバランスで作られた優秀な機体だとは思うので、総合評価は高いです。