Apple MacBook Pro Retina

評価
GPUGeForce GT 650M
CPUCore i7
DRAM16 GB
OSOS X
投稿者あさ
2012-07-04 01:02:03
◆ 購入のきっかけや価格
以前にMBPのレビューを書いてから8年かそれ以上経ちます^^;
いよいよ古くなったMBPを買い替えたので再び…

◆ 体感速度の変化
古いCore2DuoのPCと比べること自体が間違っている気がしますが、やはりHDDからSSDに変わったことが体感速度の変化として一番大きいです。

◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
Retinaの解像度はすごいですね。iPhone4やiPad3の時にも感じましたが、フォントがすごく綺麗に見えます。輝度、視野角、色の発色も申し分なし。
スケーリングについては後ほど…

◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
以前のMBPよりも若干キーストロークが浅くなったようですが、MacBookAirほどではないので使いやすいキーボードです。
マルチタッチのタッチパッドも普段から使い慣れてますので違和感なし。

◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
解像度が高くクリアな音質で非常に良いです。さすがに低音はあまり出ませんが、内蔵スピーカーとしては十分以上です。

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
アルミ削りだしの筐体は剛性が高くて良いです。
ただ、薄型化に際してコネクタはかなり削られました^^;
特に有線LANとFirewireはThunderboltの変換アダプターを使わなければなりません。
あと個人的に残念なのがライン入力が省かれたこと。LOGICなどで音楽制作する人はオーディオインターフェイス必須ですね。普通は持ってると思いますが…

◆ 排熱:筐体の温度
アルミの筐体全体+ファンで排熱するので、負荷の高い処理をさせると手のひらに汗をかきます。
これはAPPLEのノートに共通した悩みですね…
夏場はクーラーかけた部屋で使うのがいいでしょう。

◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
ゼロスピンドルのノートですし、ファン音などもほとんと気にならず静かです。
アダプタはもう少し小さくするか、本体に合わせて薄型化して欲しかったかも…

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
これだけの性能のノートが2kg程度の重量に収まっているのだから軽いです。
あまり高性能なノートが不要であればMacBookAirの方が軽くて持ち運びやすいのは言わずもがなですね。

◆ その他
・Windows7使用時のバッテリーの保ち
OS Xで使用する場合は、普段チップセット統合のHD4000が使われていて、負荷の多い処理をするときだけGeforce650Mを使用するようになっています。(設定で常にGeforce650Mを使用することも可能)
ところがBootcampで動かすWindows7では常にGeforce650Mを使用することになるため、3Dゲームなどの負荷の高いソフトを動かしていなくてもバッテリーの消耗が早いです。
体感で、OS Xの時と1.5~2倍程度違う気がします。
ですのでBootcampは使わずにParallels Desktopを使ってOS Xの画面上からWindowsを使うのがオススメです。MBPのリソースの4分の1をWindowsに割り振っただけでも十分な速度が出ます。

・Retinaとスケーリング
すでに知られていることですが、Retina MBPでは2880×1800の解像度があるものの、OS X上では最大でも1920×1200の解像度でしか使えません。スケーリングで画面を縮小して使うことになります。
モニタの解像度を落として使うのとは異なって、画面を縮小処理して表示させるプロセスが必要なため、その処理にかかる負荷により、例えばSafariにてHomePageを上下スクロールさせると、ところどころで引っかかったようになり滑らかにスクロールしない現象が起きます。

とは言え、実際問題として実害は無いです。
HomePageのように静止画を表示させるだけなら、多少スクロールがガタついても問題ないですし、HD動画の再生など必要なところでは全く問題なく滑らかに動作します。
フルスクリーンで遊ぶようなゲームは、そもそもスケーリングなどせずに単純にゲーム側の設定で解像度変更して、見やすい大きさで遊べます。
唯一、問題があるとすれば、フルスクリーンではなくウィンドウ表示で編集する3Dモデリングソフトを使う場合(スケーリングが発生する)は、グラフィックに負荷が掛かるでしょう。

ちなみにフリーでDLできるSetResというアプリを使えば、OS X上で2880×1800表示できますw
ようするにRetinaで解像度が上がったことで、より自分が使いやすい解像度でPCが使えるようになったということになりますね。

◆ 総評
ケチをつけるところがあるとすれば拡張性くらいですね。
クラウドサービスの充実してきた昨今のインターネット事情では、今やノートPCなんてただの操作端末にすぎません。今まではPCでしかできなかったことがタブレットやスマホなどでも代用ができる時代ですから。
でもデスクトップパソコンに匹敵するパワーが無ければ使えないソフトを、持ち歩けるサイズで使いたいという需要もあります。
それを叶えてくれるのがこの機種ですね。
でも、基本的にOS Xを普段から使う人にしか用のないPCです。
Windowsしか使わないのであれば、他社製のWindows専用ノートを選んだ方が良いでしょう。
先のバッテリー問題もあるし、MAC用のキーボードをWindowsで使うのも普通の人は慣れないと思います。
ctrlキーがshiftキーの上にあって使いにくいし、半/全キーは無いし、Prt/scも…etc

最後に、あまりベンチマークとってなくて申し訳なし…