ソニー VAIO SVS1512AJ

評価
GPUGeForce GT 640M LE
CPUCore i7
DRAM4 GB
OSWin8 x64
投稿者syunwata
2013-03-10 17:01:07
◆ 購入のきっかけや価格
据え置きノートとしてVGN‐AR95S(以下typeA)、モバイルとしてLibretto L5を用いているのですが、リブレットが限界に近く、またメイン環境をそのまま持ち運びたいと思うようになりました。
typeAは17インチと大型でさらにテカテカ光沢ボディですから持ち運びに躊躇してしまうのが難点でした。
っていうか重い・・・
そんな現状の不満を抱きつつ久しぶりにPCを物色していたら、
デザイン、性能、モビリティともに理想のモデルがあったので購入。
メーカー直販(バイオオーナーメード 以下VOM)で
クアッドコア、外部GPU、BDドライブを搭載し96000円ほどなり。
ストレージは予算の都合でHDDです。

◆ 体感速度の変化
Corei73632QM2.2GH。
これまでのメイン環境がCore2Duoの2.5GHでしたが、ネットサーフィン等でも速くなった感はあります。
それに論理8コアはタスクマネージャーで見ると爽快ですね(笑
単純なクロック数はtypeA比、0.3GH落ちているのですが、ターボブーストがちゃんと機能しており、3GH近くで動いていることがほとんどです。
typeAは160GB HDD(5400回転)×2のRAID0でしたが、本機は320GB HDD(5400回転)一基のみ搭載。
typeAでは、ファイルのダウンロード、インストール、解凍等を並行して行っても処理は目立って遅くなりませんでしたが、
本機で同様のことをすると結構動作が重くなります。
メインメモリはオンボードで4GB。空きスロットはひとつ。最大12GB。
現状の用途(ネット、BD閲覧等)だと4GBで問題なし。機会があれば増設予定です。
ただオンボードで4GB固定なので、空きスロットに4GBを増設しないと完全なデュアルチャンネルにはなりません。
VOMでオンボード8GBが選べればなおよかったです。

◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
IPS液晶。非光沢液晶なので目に優しいです。
発色も派手でなく見やすいですね。
それに視野角が広いので使っていて気持ちいいです。

◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
テンキーとバックライト付き。
15型の本体に、テンキーまで装備している所為か若干窮屈さを覚えます。PC全体に対して、キーボードが左に寄っているので若干使いにくいです。
充分慣れの範囲だと思いますが。
打鍵感も軽やかな感じで基本的には打ちやすいです。
キーボードの中心部分に若干のたわみがみられますが、打鍵感に影響はないです。
バックライトは明るすぎます。後述するキーボードカバ―をつけてちょうどいい感じの明るさになります。

キーボード周りの明確なマイナス点としては、Hキーが若干沈んでいることです。打鍵感に影響はまったくありませんが、本機はバックライトキーボードですので、
見る角度によっては、Hキー周りだけ光が漏れておらず見栄え的な意味でマイナスです。
これは某掲示板で既に指摘されており、サポートに問い合わせたそうですが、仕様とのこと。
ソニーといえばデザインに力を入れているイメージなのでちょっとおそまつな感じがしますね。ここだけは明確にマイナス点です。
あと英字キーボードが選べないという点は、人によりマイナス点かもしれません。
なまじスタンダードモデルであるVAIO Eでも英字配列を選択できるので。

タッチパッドは大型のボタン一体型。
意外と使いやすいです。モバイルの際にはマウスがなくてもなんとかなりそうです。

◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
オンボードサウンド。いつのまにかSound Realityは無くなったみたいですね、残念。
スピーカーはキーボード上部に装備。
音としては低音域がでておらず乾いた感じです。
ぎりぎり音割れはしない感じです。
見た感じは僕が使っているXperaNXのスピーカーを左右に2個ずつ配置したようなサイズですね。
スマホをお持ちの方はなんとなく音を想像できるかと。


◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
店頭で実機を見てもらうとわかるのですが、全体的に落ち着いた雰囲気です。過度な装飾品は一切なく、シンプルなデザインと質感でよろしいです。
シンプルデザインの代表といえば、Macが挙げられますが、本機は六角形の意匠も取り入れており、シンプルながらも主張も備えた良いデザインです。
液晶部分は片手で開きます。本体の強度も十分にあり、持ち運びには苦労しなさそうです。

コネクタは左右側面にのみ装備。右側面奥から、USB2.0×1、USB3.0×2、HDMI、アナログ出力、LANポート、SDカードスロット、MSスロット。
左側面奥から、スロットインドライブ、マイク入力、オーディオ出力となっております。
つまり基本的な端子類は全部右側にあるということです。
僕は左利きなのでこの配置でも文句はない、というかうれしいのですが、客観的に評価すると左側面にもUSBがほしいところです。

◆ 排熱:筐体の温度
ベンチマークを回してみましたが、それなりの騒音と筐体後方からそれなりの温風が出てきます。
GPUの温度を見ても50度付近までしか上がらないです。
しっかり排熱できているようです。
筐体もエンターキー付近が若干暖かくなる程度ですしね。


◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
スロットインドライブ。
ディスクを挿入するときはそれなりに深く挿入しないと入らないですが、イジェクトの際にはディスク半分以上排出されるので、総じて使いやすいです。動作音もうるさくはないです。

ユーティリティソフトでファンの回転を、パフォーマンス優先、標準、静音重視の3段階で変更可能。
パフォーマンス優先だと常にファンが音を出します。
標準以下だと必要に応じて回転するので静かです。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
本体は2kgほどで軽いです。
バッテリーも公称6時間ほど持つ、とのこと。
バッテリー駆動で、ワード等の文章作成のみで4時間くらいは大丈夫でした。

アダプターもなかなか小柄です。サイズ感としては、4型のスマートフォンの横幅を縮めて厚みを増した感じとでも言いましょうか。取り回しは良好です。
アダプターにもVAIOロゴが刻まれておりちょっとかっこいい。コードを束ねられるマジックテープが標準で付けられています。これはうれしい。

バッテリーはいたわり充電対応。80%か50%を選択できます。
また、アダプターを接続しているときはバッテリーを使用しません。本機のバッテリーは外す時に底面カバーを開けないとだめなので、バッテリーの消耗を抑えるこの仕様はうれしいです。

◆ その他
本機はKeplerのGeforce640MLE、VRAM2GBを搭載していますが、VRAMに余裕があって好感が持てます。
できればもっと上位のGPUを積んでほしかったところですがゲームメインではないですし、このGPUでもよっぽどヘビーなゲームでない限り動きそうなので満足です。
(それに最近PCでしかできない面白いゲームが少ないので^^;)
またSZからの伝統である、ハードスイッチによる、外部、内部GPUの切り替えが可能。
(ハードで切り替えなくても、動態的に切り替えていく仕組みなのであまり意味がない気がしないでもない^^;)

新しいガジェットを買うと、ついついオプションにも手を出してしまうのが人の性。
というわけで純正のキーボードカバー(VGP-KBL12)も同時購入。
シリコンタイプでキーボードにぴったりフィットします。
防塵効果は高そうです。
前述しましたが本機のキーボードバックライトは明るすぎて調整もできませんが、このカバーを付けるといい感じの光量になります。

やけに低いWindowsスコアですが、おそらく内蔵GPUで計測されているみたいです。

◆ 総評
持ち運びもできるメインノートとして購入しましたが、正解でしたね。
持ち運びできるサイズ・重量であるにも関わらず、クアッドコアや外部GPU、光学ドライブも搭載。
IPS液晶など付加価値も充分。僕個人としては、シンプルかつ六角形をモチーフにした意匠もかなり好みです。
しかもお値段も10万円を切るレベル。かつてのSZは本機と同じような性格でも値段が倍以上した記憶が・・・
いい時代になりました。
あえてケチをつけるとすれば、「音」に関してはこれといった付加価値がない点ですかね。

以下余談。
VOMで買ったのですが、昔はVOMだけは全モデル国内生産だったのが、最近はZやDUOみたいな高度な組み立てを要するモデル以外は中国製と聞いていました。
本機は中国製。もちろんPCの生産国なんてあってないようなものなのですがちょっと寂しいですね。