ソニー LuvBook Fit 15A SVF15N1A1J

評価
GPUGeForce GT 735M
CPU
DRAM16 GB
OSWin8 x64
投稿者Anastasia
2014-02-08 05:43:28
◆ 購入のきっかけや価格
Lesance CLG628(15型1920×1200/Windows 7 Professional/Core 2 Duo T9600/
4GB RAM/500GB HDD→500GB SSD/GeForce GT 130M)を使っていたのですが、
高負荷時に電源が突然落ちる現象が頻発したためリプレースすることにしました。

性能には今も不満は無いため
CPU/GPUの性能要求は高くないのですが、
解像度は減らしたくなかったためここがいちばん厳しい条件になりました。

価格は以下の仕様で、147,800円(税、送料込)。

OS: Windows 8 Pro 64ビット
ディスプレイ: 15.5型 2880×1620
CPU: Core i5-4200U(1.60GHz)
GPU: NVIDIA GeForce GT 735M(2GB)
メモリ: 16GB
ストレージ: 500GB(5400 RPM)→SSD 480GBに換装

◆ この機種を選んだ理由
選択理由は、15型で解像度が2880×1620と十分だったため。
CPUはやや非力ですが、前PCの性能を考えるとこれで問題ないと判断。
GPUとメモリは価格差があまりなかったので最上位を選んでいます。
逆に、ストレージは価格差が大きかったので一番安いのを選択。

他の候補としては、
・LIFEBOOK UH90/L (3200×1800)
・MacBook Pro 15 (2880×1800)
を考えていましたが、
前者は14型で希望サイズより小さいこととUSB端子数、
後者はUSB端子数、Ethernet端子、価格、Windowsを入れる追加コスト
などの理由で最終的には選択しませんでした。

しかし、Macには興味が無かったため今まで気づいてませんでしたが、
MacBook Pro 15のスペックはかなり私好みでした。
未だにアスペクト比16:10を採用しているところとか。

◆ 注文から到着まで
2014/01/23 注文 (この時点で2014年2月15日到着予定)
2014/01/28 到着予定が 2014年2月1日 に変更
2014/02/01 到着

意外と早く届きました。
ちゃんと納期を更新してくれたのも好印象。

◆ 体感速度の変化
前PCでも不満はなかったので、あまり差は感じません。
ゲームに関しては、より画質重視の設定ができるようになった印象です。

[シムシティ]
最高解像度(2880×1620)で画質重視だとスクロールなどがかなりもたつきます。
ライティング設定をOFFにする(見た目が味気なくなりますが)か、解像度を落とせば快適です。

[Civilization V]
最高解像度(2880×1620)・高画質でも意外と問題なくプレイできました。
スクロール時にテクスチャの詳細描画が遅れますが、これは解像度落としても変わらず。
また、大マップの後半だとセーブデータのロード時間はかなり長くなります(CPUネック?)。

◆ 液晶:輝度、視野角、発色の印象など
解像度2880×1620と細かいですが
DPIの初期設定が150%なので
アイコンや文字の大きさなどにはほとんど違和感はありませんでした。
ただ、せっかくの高解像度なので、
表示情報量を増やすためにDPI設定は125%に変更しました。
デスクトップがかなり広々している感じがします。

視野角はかなり広いです。
発色は良いと思うのですが、ちょっと色合いが鮮やかすぎる気がします。
設定で調整するかもしれません。

グレアなので映り込みはありますが、
普通に使っている分にはあまり気にならないと思います。

◆ キーボード:配列やキータッチ、タッチパッド
キーボードはアイソレーションタイプ。
配列は標準的でキーピッチも十分ですが、
カーソルキーだけは詰め込んだようになっているのがちょっと残念。
キーボードバックライトはあると便利ではあります。

キータッチはタイプしたときにたわむのが少し気になります。
タイピングの支障になるほどでは無いと思いますが、
ここもちょっと残念なところですね。

タッチパッドは1枚板ですが、左右クリックは押しやすく
たまに操作する分には操作性に問題は無いと思います。

◆ サウンド:音楽CDの印象や音割れの有無など
音は結構良いと思います。
もっとも、普段はヘッドホンを使いますが・・・。

◆ 筐体:質感や強度、コネクタ配置
ヘアライン加工されており質感は悪くないです。
強度は、筐体が薄い部分でやや不安はありますが、
普通に使っている分には問題なさそうです。

コネクタ配置は、
右側奥にUSB2.0x1、Ethernet
左側手前にUSB3.0x2、HDMI。
USB端子数は3つあれば困ることはほとんどなさそうです。
右側手前が空いているのは
マウスを使うとき邪魔にならないので良いですね。

◆ 排熱:筐体の温度
高負荷時は、左側奥の排気口から熱風が出てきます。
ただ、それでもキーボードのRキー周辺の温度はあがります。
(この傾向は前PCと一緒・・・。)

CPU/GPU温度は共に80℃を超えない程度でしたので、
冷却自体は特に問題なくできているようです。

◆ 静粛性:光学ドライブ、冷却ファンなどのノイズ
光学ドライブは未搭載です。
高負荷時は冷却ファンがそれなりの大きさの音を出しますが、
許容範囲だと思います。
低負荷時ははほぼ無音。

◆ モバイル:軽さ、ACアダプタやバッテリーなど
重量は約2.2kgで、15型としては軽い方です。
ACアダプタも 105mm×45mm×27mm と小さめなので、
たまに持ち運ぶくらいなら問題なさそうです。

◆ ストレージ交換について
ストレージは元々入っていた「WDC WD5000LPVX-55V0TT3」を
「Samsung SSD 840 EVO 500GB」に換装しました。

換装前のCDMスコアは以下の通り。
Sequential Read : 102.510 MB/s
Sequential Write : 99.921 MB/s
Random Read 512KB : 33.614 MB/s
Random Write 512KB : 48.953 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 0.406 MB/s [ 99.1 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.228 MB/s [ 299.8 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 0.961 MB/s [ 234.6 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 1.274 MB/s [ 311.1 IOPS]

換装前でも起動速度などは不満を感じるほど遅くはありませんでしたので、
用途次第ではHDDを選択しても良いかもしれません。

なお、HDD交換は内部へのアクセスが結構面倒でしたので
あまりお勧めできるものではないです。
1. 底面のゴム足を外す(両面テープ接着、ゴム足の下にねじがある)。
2. 底面のねじをすべて外す。
3. 底面カバーを外す。カバーは内側の爪で本体とかみ合っているので
 マイナスドライバーなどでカバーを押し上げて爪を外していく必要があります。
(4の前にバッテリー外した方が良いかもしれません)
4. HDDの上にフレキシブルフラットケーブルが横たわっているので、
 コネクタ部のストッパーを起こしてケーブルを抜く。
5. HDDを固定しているねじを外して取り外す。
6. HDDをくるんでいる防磁シートをはがす。
7. SATAケーブルを抜く。
8. HDDに付いている金具を外す。
※取り付けるときは上記の逆順。
※取り付けるのは厚さ7mmのストレージ。

ストレージ交換後は、
あらかじめ作成しておいたリカバリメディアを使ってリカバリすれば、
リカバリパーティションなどのパーティション構造も含めて購入時の状態が復元されます。

リカバリメディアは17GBのデータを保存する必要があるので、
USBメモリを使うなら32GBのものを準備する必要があります。
また、PCにローカルディスクとして認識されるUSBメモリは
リカバリメディアとして使用できません。(作成時の選択肢に出てこない。)
リムーバブルディスクと認識されるUSBメモリが必要です。

◆ 補足:ベンチマークについて
OSをWindows 8.1に更新し、
ドライババージョンを327.62から332.21に更新した上で実施しています。
ドライババージョンについては、
327.62では「Graphics driver is not approved」というエラーが出たため。(スコアは結局同じでしたが。)

◆ その他
ディスプレイがタッチパネルになっていたり、
ディスプレイを回転させてタブレットモードになったりするのですが、
今のところ使うつもりはありません。

無線LANは11b/g/n対応で、5GHz帯には対応してないので、
気にする人は要注意です。

◆ 総評
そこそこの価格でFullHD超の解像度が欲しいのであれば
悪くない選択肢だと思います。
性能はやや控えめ(i7-4500Uを選択したとしても)ですが、
たいていの用途では問題なさそうです。

もし、予算が十分あるのであれば、
ThinkPad W540やMacBook Pro 15も検討するのが良さそうですね。

ともあれ、縦1200ドット以上の選択肢が増えてきたのは嬉しいです。