評価 | 70 点 |
GPU | Intel 910GML |
CPU | Pentium M |
DRAM | 512 MB |
OS | XP |
投稿者 | チビナリ | 2005-08-03 17:06:18 |
新聞広告を見て購入。ハードディスク60GB、メモリ512MBになるキャンペーン中だった。
価格は送料込みで77256円。一切追加なしの最小構成で8%オフのクーポンコード使用。
◆ 実際の体感速度(ゲーム、ベンチマーク以外)
パワーを必要としない場面では当然問題ない。動画再生時もCPU使用率は10~30%。
パワーを必要とする主目的である、テレビ録画のWMV再エンコードも高速。AviUtlのフィルタが標準のノイズ除去系だけなら実時間の6倍程度のスピードが出る(640x480、30分番組で3時間)。が、ウェーブレットNRを使うと劇的に遅くなる。
なお、エンコード時の設定を標準(右から2番目)から速度最優先に変更すると約2倍速くなる。
◆ 実際の体感速度(ゲーム)
広告やHPではメインメモリからのビデオメモリの使用サイズは64MBまでとあったが、実際には標準で128MBまで確保可能。メインメモリが通常の256MBではなく512MBだったことと関係あるかもしれない。
ゲームといっても試したのは体験版のみ。自分専用ではないため製品版を入れて家族にバレたときが怖いため。
・QUAKE III ARENA体験版
古いゲームなので完全な最高設定でもガタつきなし。たぶん満点。
・ギャラクシーエンジェルEternal Lovers体験版
戦闘シーンにピクセルシェーダー使用のやや重いゲーム。製品版ではシェーダーバージョンを1.1から2.0まで指定できるが体験版のシェーダーは不明。
ちなみに設定を落とせばi810内蔵グラフィックスでも動作対象。その場合はニンテンドー64みたいな悲しいローポリゴン映像となる。
戦闘システムはポーズ可能なリアルタイムシミュレーションなので平均で20、瞬間的に5FPSを切っても十分戦える。
個人的には800x600、ピクセルシェーダー使用の『Ultra』、異方性テクスチャフィルタ(重さに関係なく不要と判断)以外のオプションをフル設定(テクスチャ圧縮は当然オン)を使用。もしくは1024x768でピクセルシェーダー非使用の『High』。
コマ落ちのない自然さを求めると厳しくなる。1024x768の『Middle』はかなり快適だがポリゴン数が3DMark2000並に少なく、それでもコマ落ちは不可避。640x480はジャギーが目立つのでお勧めできない。800x600以上を死守すべし。ゲーム自体は1600x1200(UXGA)まで設定可能。
◆ 実際の体感速度(ベンチマーク)
・3DMark 05
パソコン雑誌の付録CDに収録されていたのをインストール。ブロードバンド時代でもやはりCDの需要はある。
スコアは『168』。
ほとんど紙芝居。1FPSを切ってベンチマーク画面での表示が『0』となる場面も多数。テスト2では約2.4秒で1フレームを描画した場面も。動いただけマシ。
ちなみにGeForce7800GTのSLIはスコアから単純計算するとこのマシンの80倍のフレームレートが出ることになる。
他には3DMark2001SEもテスト。スコアは覚えていないがスイスイ動いた。ゲームテスト4では水面の処理よりも木の葉の動きの場面でフレームレートが落ち込んだ。
FFBench3も正確なスコアは覚えていないが低解像度で2000弱を記録。
3DMark 03はダウンロードできないので保留。
◆ 液晶の質
輝度のムラがあり、下が明るい。気にはならない。
色も悪くはない。ただしテレビ録画の再生中に「何かが違う」と思ってしまう。ゲームでは気にならない。
◆ キーボード
キーボードは『普通』。悪くはない。
タッチパッドがザラザラするのが気になる。また2ボタンでパッドが上下、左右スクロール機能を持っているが、スクロールがうまく認識されない。試したゲームではまったく認識されなかった。
◆ サウンド
スピーカーは『普通』。よくはない。
イヤホン端子の音質は『悪い』。ノイズが明らか。慣れてしまうと気にならないが、音へのこだわりがなくなってしまうような気がする。
◆ 筐体:強度と質感
強度は弱いとは思わない。『よく分からない』とも言う。
表面の質感はザラザラ加工がされている。
◆ 筐体:各種コネクタの位置
・背面
左端にAC入力、その内側に外部ディスプレイ出力がある。テレビ用のS端子などは無い。
中央に排気口があり、その右側に電話用のモジュラージャック、100MのLANポートの順に並び、さらに右端に3つのUSBポートすべてが集中している。
ただし一番右端は盗難防止用のケンジントンロックのスロットがある。
IEEE1394が無いのがなんとなく残念だが、あっても使用しない。
・左側面
イヤホン、マイク端子は左側面中央。その手前にタイプ2のPCカードスロットが1枚分だけある。
・右側面
右奥にCD/DVDドライブ。トレー方式。なぜかアクセスランプはハードディスクと共用。その手前にバッテリーがある。
・前面
中央にハードディスクの引き出し口がある。取り外しにはネジを見えるだけで2本はずす必要がある。
◆ 筐体:発熱と冷却ファン音
デルは『うるさい』とか『熱い』というイメージがあったが少なくともこれに関してはそうでもない。
吸気口は左側面の奥とPCカードスロットの下に2つ、底面の排気口の付近にファンがよく見える形で1つあり、排気口は前述のとおり背面中央に1つある。
排気口からはヒートパイプ付き?銅製ヒートシンクが丸見え。吸気ファンもヒートシンクも当然網カバーつきで触れることはできない。
CPUが最下位の物だからか温度は低めで、ゲームや再エンコード時のファンの騒音はあまりない。
ただしアイドル時はファン停止→フル回転→停止(くり返し)となり、フル回転時はゲーム中よりもうるさい。
また、CD/DVDドライブが非常にうるさい。
◆ ACアダプタ:大きさや発熱
サイズは大きくはない。通電中は緑色のLEDが光り、コンセントを抜くとゆっくり暗くなって消灯する。ギミックではなく自然なものと思われる。でも面白い。
発熱はそこそこあるが、握り締めてもヤケドはしない。
◆ モバイル性
3kgオーバーで15インチ液晶なのでモバイル性はあまりない。
某イベントで無料配布されていたノートパソコンバッグに入らなかった。会場近くのリアルサイトに展示されていた実物に合わせたところフットプリントはわずかに小さく、入ると思っていたので地味に悲しかった。
◆ その他
メモリはDDR333の64ビットシングルチャネルでビデオメモリと共用。
3DMark 03とFFBench3の結果を追加予定。
◆ 総評
「まあ、こんなもんじゃない?」といった感じ。性能面で予想以上によい部分があった反面、値段相応と思わせるマイナス面もいろいろ。温度と騒音が低いのは好印象。
「せめてメモリがデュアルチャネルだったら…」と思ったが、同時にシングルチャネルでも健闘していることが判明したのも事実。
総合評価は『なんだかよく分からない完璧なもの』を100点とした場合の基準では60点になるが、健闘を考慮して70点とした。