デル Latitude D610

評価90 点
GPUMobilityRadeon X300
CPUPentium M
DRAM1 GB
OSXP
投稿者gatas7
2005-08-06 12:12:40
 法人向けで情報が少なく、このページで存在を初めて知りました。こちらのレビューを大いに参考にさせて頂きましたので、自分なりにレビューさせて頂こうと思います。3Dゲームを全くプレイしていないので恐縮ですが。

ドライバはDNA 4.1.5.7(default setting)です。

◆ 購入のきっかけと価格
 VAIO-R505を使っていましたが、i815内蔵ではDVD-VIDEO再生ですらもたつくことから買い換えました。発熱と、ファンの騒音も大きかったです(後のモデルで案の定改良された)。
 用途は主にOfficeソフト(広いデスクトップがいい、タテの書類が多い)、あとはデスクトップ機で録画した番組の動画再生などです。
 モバイルすることはあまり多くなく、12インチXGAを超える解像度、2スピンドル、DVD-RAM対応、なるべくならアスペクト4:3、非統合VGAという条件にしました。
 対抗馬は旧LavieRX、現RX、新旧VAIO typeSでした。現RXは統合VGA、その他のは光学ドライブが9.5mm厚なんですよね。

 旧RXの販売終了も近づき、あれこれ迷っていましたが、約5万offのパッケージに15万以上20%のクーポンが出ましたので決めました。ギリギリ税込15万になるよう構成しました。

以下の構成で総額126558円
OS:WindowsXP Pro SP2
CPU:Pentium(R)M 730(1.60GHz)
メモリ:512MBx1(Samsung DDR2-400)
HDD:60GB(HGST HTS548060M9AT00、5400回転、8MB)
光学ドライブ:コンボドライブ(TSST:TS-L462C)
有線LAN:10/100/1000 Ethernet(Broadcom BCM5751、PCI-E接続)
ワイヤレスLAN:Intel 2200BG(802.11b/g)
内蔵Bluetoothモジュール
ビデオ:ATI Mobility Radeon X300/64MB(PCI-E)
モニタ:14.1 SXGA+(1400x1050)
バッテリ:6セル
OS:Windows XP Professional SP2
サポート:標準3年、コンプリートケア3年(盗難付き)

ドライブはすぐUJ-840に換装しました。ベゼルが統一されたのはいいですね(GBAS規格)。
メモリは、たまたま純正と全く同じ512MBモジュール(IOデータ)が処分品となっていて、安く買えました。400MHzだからでしょうね。
結局+2万ほどで済みました。

◆ 実際の体感速度
 当然R505とは全く違います。特に重いPowerPointやAcrobatが快適になりました。
 動画もプレーヤーやコーデックを取っ替えひっかえ、画質を最低にしてあれこれ設定する必要もなくなり快適です。

◆ 液晶の質
 皆さんのレポートにもあるように、14インチSXGA+は上下視野角がいまいちです。他の液晶に比べると暗めにも感じます。しかし画質は自分にとっては必要十分です。
 フォントサイズは96dpiにしました。広々としていていいですね。
 多用するクイック起動やタスクバーのアイコンがかなり小さくなってしまったので、大きいアイコン設定にはしました。
 また、ドット抜けはありませんでした。

◆ キーボード・ポインティングデバイス
 del、insなどのデスクトップと同じ6個キーはいいですね。カーソルキーも下げられてますし。ちょっと打鍵音が軽く大きめに感じます。
 パッド派なのでポイントは使ってません。
 ボタンはもうちょっと浅め・堅めが好みですね。負荷がかかっているときにまれに反応しないことがあります。

◆ サウンド
 BIOS A04で多少改善されたとはいうものの、派手にノイズが乗ります。パッド操作やHDDアクセスで大きくなります。
 ボリューム付きのインナーイヤホンを音量最低(抵抗最大)にしてノイズを低減しています。小型のUSBオーディオアダプタも検討しています。

◆ 筐体:強度と質感
 いかにもDELLっぽい質実剛健さですね。もっと濃い色の方が小さくは見えそうです。
 お世辞にもスタイリッシュとはいえませんが、安っぽくは感じません。嫌いじゃないです。剛性も高そうです。
 液晶パネル周りのゴムバンパーも見た目は無骨ですが、安心感があります。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
 IEEE1394、カードリーダーがない訳ですが、自分の場合実際に使う機会がほぼありません。デジカメもUSBケーブルで接続しますし。
 かといってパラレル・シリアルポートも今の所使いません。
 側面のUSBコネクタが少々奥まっているため(特に上段)、しっかり接続できないUSBメモリ(mp3プレーヤー)がありました。裏側のポートは問題ありません。
 光学ドライブ右側は個人的には嬉しいです。

◆ 筐体:発熱と冷却ファン音
 負荷かけ続けると左奥の他にも底全体が結構熱くなりますね。板敷いてます。
 ファン音は前が爆音だったので気になりません。
 UJ-840は結構ブンブンいいますね。最近の高速ドライブはこんなものでしょう。

◆ ACアダプタ:大きさや発熱
 大ぶりです。せめてプラグ収納式にして欲しかったですが、世界共通なので難しいですね。サードパーティーの小型互換品は望み薄でしょうか?

◆ モバイル性
 フル装備では2.5キロ近くあり、やっぱり重く感じます。
 鞄が背負い式にもなるタイプなので持ち運びはあまり気になりません。
 薄いとは言えませんが、Rがついてたりくさび型だったり突起があったりしないのはいいですね。なによりデスクトップの広さをとったので文句は言えません。

◆ その他
 拡張性の高いつくりになっているのが自作派としてはうれしいですね。長く使おうと思います。

◆ 総評
 要求スペックで選択肢が非常に少なく、さらにコストパフォーマンスでは圧勝でした。保証も厚いですし、とにかく道具として使い倒そうと思います。点数は90点としました。+として基本性能と拡張性の高さ、-として所有する喜びや、いかにもこだわりを感じさせる部分があんまりない、といったところです。