シャープ Mebius PC-AL3DH

評価95 点
GPUGeForce Go 6600
CPUPentium M
DRAM1 GB
OSXP
投稿者結崎
2005-09-05 05:49:58
◆ 購入のきっかけと価格
自分専用PCが一台必要になり、エンターテイメント用も兼ねた機種を選びました。15インチ、ハイエンドグラフィックカード、メモリーの種類、重さ、メーカー等を絞りに絞った結果これになりました。価格は正価で買うと高いのですが、価格コム系の店に念の為直接出向いて買ったところ正価の35%引きで買えました。

◆ 実際の体感速度
計測すればPenM 2.13Ghzや2.26Ghzより当然遅いでしょう。取り敢えずストレスは感じません。メモリーがDDR2デュアルチャンネルで1GBなので安定感があります。

◆ 液晶の質
3次元に見せる液晶なので、この点については他社の製品とは比べようがない程素晴らしいです。ただ、3次元化技術は未だ開発段階な気がします。この程度の技術で正価の35万円払うのは馬鹿馬鹿しいです。
2次元表示は「液晶のシャープ」と言われる程素晴らしいですが、映り込みには注意。自分の背後に照明があり、画面に黒を映すと自分の顔が見えます。

◆ キーボード
キーボードの反発が少なく、キーのプラスチックがざらついています。この機種を買った直後に買ったNECのLaVie RXと比べて明らかにキーボードの作りは劣っています。

◆ サウンド
音を反響させるスペースを取れないノートPCにサウンドを求めるのは間違いだと思います。音が割れずに出るので満足です。サウンドを求める方は内部反響型のスピーカーを別に買ったほうが良いと思います。

◆ 筐体:強度と質感
質感に付いては問題ありません。強度は少々問題が有り、そうで有りません。ですが、かなり心配にさせられます。あと、両手でPCを持つ時、左右両端を持ちますが、ふとした弾みで右手がDVDドライブを無理やり引き開ける可能性があります。

◆ 筐体:各種コネクタの位置
製品には問題なし。コネクタの配置は周辺機器の配置によって良くも悪くも感じられます。因みに私の家の配置では、周辺機器が右手にあるので少々不便です。周辺機器が左手にある配置では最高の位置にコネクタ等があります。

◆ 筐体:発熱と冷却ファン音
右利きの人にとっては一番触れそうにない部分に廃熱ファンがあります。
熱はCPUの真下が少々熱めになりますが、グラフィックボードやHDDの廃熱はうまく行っているようです。キーボードが熱くなることはありません。ファンの音は、どんなに静音にしても静かなのに耳が慣れてしまうので、これぐらい静かになれば十分だと思います。

◆ ACアダプタ:大きさや発熱
アダプタの大きさは標準、発熱は少な目です。

◆ モバイル性
大型機種はモバイル性では絶対的に不利です。この機種はデスクトップリプレースメント(DTR)ですので、買うときはデスクトップを買う位の心積もりで買って下さい。同じ15インチと比べると、かなり薄いのでモバイル性は高いです。

◆ その他
・HDDが7200rpmです。容量ばかりが広告されていて、未だに4200rpmを使うメーカーもありますが、この機種は見えないところにも金がかかっています。
・DVDは2層焼き込めますが、メディアが高いのであまり使えないと思います。

◆ 総評
正価で買うものでは有りません。新しい物好きで22万円台で販売されていれば買いです。95点という評価の5点分はキーボードと筐体が弱弱しく「見える」からです。正価35万円を考慮に入れると75点でしょうか。35万円の機種を5年使うより17万円の機種を3年に1台買った方がお得です。

*この機種を買う際は必ず市ヶ谷にある(2005年9月現在)アクオスセンターで製品を確認してください。3次元液晶や「筐体:強度と質感」に書きました「右手がDVDドライブを引き開けそう」は実際に見てご確認ください。