ソニー VAIO VGN-A74S

GPU
MobilityRadeon X600
◆ 購入のきっかけと価格
初代typeAの70Sを使用していたのですが、事情があって74Sを買い足ししました。
本当は他社のモデルにすれば良かったのかも知れませんが、美麗なWUXGA液晶とAVパワーアップステーションに惚れて結局最新のtypeAに。丁度いい機会なので新旧チップセット対決のように比較してみました。
価格は約32万円。やはり性能故少々高いですね。

◆ 実際の体感速度
A70(M745)とほぼ同等のプロセッサなので各種ベンチマークでは差異は殆どありません。
しかし、i915の恩恵かFSBとメモリバスの高速化が効いているのか、実際に使うとA70にあった微妙なもたつき感が少なく快適度が増していることが判ります。
特にマルチタスク時には顕著で、メディアプレーヤーで音楽を聴きながら大容量のファイルをネットからダウンロードしつつワープロと別のWebサイトを複数閲覧などという事をしても、
A70なら高解像度の画面が災いしてIEの画面をスクロールする度にフ゛チフ゛チと音が途切れていたのが無くなり快適に作業が出来ます。

◆ 液晶の質
スペック上はなんの変化も無いと思われた液晶ですが、バックライトが改良されたのかGPUの違いが効いてるのか、表示品位が改善されています。
特に顕著なのが液晶の輝度で、明らかに明るくなっている上に色温度も高くなって見た目の演色性が向上しています。動画の再生品位も以前より向上し、ただでさえ気に入っていた液晶がますます好きになりました。

◆ キーボード
打鍵感、キーの大きさ等程よく、ノートPCとしては良好だと思います。
私は好きです。残念なのはカーソルキーが右下に詰め込まれて右シフトキーが
小さい事くらいです。

◆ サウンド
これに関してはノートPC至上最強の装備を持っているので不満なぞある筈もありません。
私的には3D性能に比肩するほどの選択理由です。この環境を体験するともはや、他機種への乗り換えなど出来ない程にインパクトがあります。
しかし、本体の内蔵スピーカ-はもう少し頑張って欲しかったです。AVパワステのスピーカーと落差があり過ぎです。

◆ 筐体:強度と質感
可も無く、不可も無い感じです。少々塗装が弱いので傷が付き易そうなのが残念ですね。
地味な色合いなので店頭映えはかなり悪く、店頭モデルが無くなったのも頷けます(笑)

◆ 筐体:各種コネクタの位置
基本的には不満は無いのですが、やはりSDカードスロットは内蔵して欲しかったです。

◆ 筐体:発熱と冷却ファン音
静かですが、A70と違い常時回ってるようです。PCの底面はかなり熱を持ちます。

◆ ACアダプタ:大きさや発熱
非常に重くて大きいです。発熱も大きいので置き場所に気を使います。

◆ モバイル性
ACアダプタ供、大きくて重いのでモバイルは緊急時に限られると思われます。

◆ その他
先代のA73と比較してメモリバスの向上(400MHz→533MHz)が仕様表には記載されいますが、この部分に関してはベンチマークでも差異はありませんでした。
DDR2-533のモデルではメモリアクセスは遅い部類に入るのかもしれません。
きっとカタログで使用メモリの表記を変えただけで根本的な設計変更がなされていないからだと思います。
3Dベンチは殆どの結果がA70比10%アップ程度でした。これは事前にGPU性能の事を調べていたので予想はついていたのですが、「セクティービーチ」だけはスコアが2倍に。何故なんでしょ。

◆ 総評
ベンチマークの数字だけみれば各種デバイスの性能向上はA70比10~15%アップの結果となっていて、「あまり進化なし」と言えなくもないですが、実使用でのもたつき感の改善や液晶の品位向上等、数字に出ない改善があるのでそれ程不満はありません。
A70に無いマルチドライブや、大容量になった内蔵HDDも使い勝手をさらに向上させてくれそうです。
ソニーが不振でこの先このハイエンドの行く末が心配ですが、是非思想を引き継いだ新モデルを継続して欲しいです。