パソコン工房 LESANCE CL511RN

GPU
MobilityRadeon X700
これまではデスクトップ1台で全ての作業をしてましたが、居室で軽い作業やゲームをこなすために、ノートPC購入を検討しました。主な理由はコタツトップですが(^^;

選定条件は優先度順に次のとおり
1. 4:3のSXGA+ できれば多層ARコート
2. FFXI級の3Dゲームをストレス無く動かせるVGA ラデX700程度
3. 短距離(または電車・車)なら運べる重さ 約3kg
4. なるべく安く 18万以下

特に1は、ワイド液晶の場合「4:3フルスクリーン表示させると表示エリアが損(15.4"ワイドで13.3”相当)」となり、また「横長のため図面を引きづらい&縦が短いため作業図面が小さい」という点で、絶対条件でした。

そのため候補は、
・CLEVO M400A系
・VAIO BX
(Endeavor NT9000Pro、Thinkpad43pは価格で断念)
しかしVAIOは
・オプション(特にドライブベイ)が高価
・輝度、視野角に問題のある旧型14.1"液晶(クリアブラックLEだとコントラストは改善していましたが、逆に映り込みが・・・)
といった欠点が長所より目立ったため、候補から除外しました。

 結局、消去法で残ったM400A系のうち、BTOの組み合わせ候補とほぼ一致し、かつ価格が割安だった本機種(即納モデル)を購入しました。

 以下、感想について、数値的なものは分かりにくいと思いましたので、購入時に気になりそうな点を感覚的に述べさせていただきます。

<体感的な実行速度・反応>
 単体でのソフト実行や軽負荷のマルチタスク(Webブラウジングなど)では、全く問題ありません。HDDが遅いためか起動・終了に若干時間がかかる気もしますが、ノートとしては合格点だと思います。
 さすがに3Dゲームと他の作業を同時に行うと、もたつく場面もありますが、これもHDDが主因のようで、切り替わってしまえば全く問題ありません。

<液晶の感想>
 いわゆる光沢(ノングレア)液晶です。輝度は室内で使う分には必要十分だと思いますが、調整単位が大きすぎる気がします。(MAXとその1つ下で、輝度がかなり落ちる)
 映りこみは、ARが単層なのか黒中心の画面(例えばこの画面)だと、かなり気になります。ですが、バックの黒を注視しなければ、目のほうで勝手にボカしてくれるので、実用上は我慢できるレベルにあるかと。※さすがに照明が背後にあると厳しいですが・・・
 視野角も個人が普通に使う範囲では問題ありません。※水平方向が狭いですが、ノート液晶としては及第点かと
 色もコントラストを強調するためか白が若干飛び気味・黒が沈み気味ですが、実用上は問題ないでしょう。ただ、映画や暗い画面のゲームなどでは気になるかも?
 気になるとすると応答速度ですね。もともと応答速度では不利なノートなので仕方がないとはいえ、残像やもたつき感があることは否めません。とはいえ、本サイトの趣旨からズレますが、横スクロールのシューティングや高速アクションでもしない限りは、許容できる範囲だと思います。

<入力系>
 キーボードは可も無く不可も無く、価格相応の出来です。フニャフニャしてはいないので、入力はしやすいほうだと思います。キーピッチも十分ですし、及第点には達してるかと。
 ただし、Enterキーの横にキー(しかもPgUp/Dn)があるのが大問題。せめて押し間違えても影響の少ないPauseやPrtScであればマシだったんですが・・・
 タッチパッドは、メインに使う人は少ないと思いますが、水平スクロールも可能で、カスタマイズ項目も多く、十分な出来だと思います。ボタンが大きい気がしますが、押しやすいメリットのほうが勝るのではないでしょうか。
 その一方で、USBコネクタが背面2左側面2のため、マウスは背面に繋がなければならず、設置場所によっては問題がでるかもしれません。

<サウンド>
 それなりです。決して良いとはいえませんが、音質調節をすれば、ノートとしてはぎりぎり及第点には達するかと思います。ただ、せっかくHDオーディオを積んでいるのに、筐体で生かしきれていないのは残念に思います。あと、コネクタが全面に集中しているため、ヘッドフォンなどには便利かもしれませんが、TVやプロジェクタに出力したいときなどは非常に不便です。

<質感など>
 さすがにThinpadやVAIOなどと比べるのは酷かもしれませんが、プラスティックをベースにした筐体はお世辞にも質感が高いとはいえません。
 ただ、シルバー基調なため、遠目には金属っぽく見えますし、内側も黒+シルバーのツートーンでパッと見のゴマカシが効くので、価格の割には頑張っていると思います。
 ※経年で塗装が剥がれてくるでしょうから、長期的には金属系より不利なことは否めませんが・・・。
 ※価格度外視でピアノブラックやクリアホワイトのようなバージョンがあれば・・・
 一方で、本体の強度は、満足できる水準だと思います。たわみもなく、液晶も任意の場所でホールドされますし、動かすときも安心感があります。

<コネクタなどの使い勝手・設計全体>
 入力系でも述べましたが、USBが右側面にないため、導入する環境によっては問題となるかもしれません。あと、再三言われてますが、USBコネクタが天地逆さまなのは理解不能です。それ以外で特徴的な点を挙げると、
・右側面に3in1カードリーダーとPCMCIAカードスロットが装備されているが、どちらもカバーが着脱式=無くす可能性がある
・もはや無用の長物?なIR端子を装備・・・リソースを食うので不要かと
・S端子とVGA出力が、何故か背面ではなく左側面に配置されている
・電源プラグが非常に抜けやすい
・チルトスタンドが無い
・カメラは、ネタに使える程度の出来
 総じて、I/Oまわりは作りこみが甘いと言わざるを得ません。このあたりは日本メーカに一日の長がありますね・・・。


<熱や冷却ファンなど>
 さすがに筐体がプラスティックのため熱がこもります。Webブラウジングなどに使用している状態でも、時間とともにパームレスト右側やキーボードが熱くなってきますし、3Dゲームなどで負荷が増えれば、背面側の底面から熱風が吹き出てきます。
 また、ファン制御がどうもオン/オフのみのようで、結構な音量で回る/ほぼ無音(わずかに回っている?) の2択しかありません。そのため、本体が熱い場合はひたすらうなり続けます。無段階調整とはいかなくても、低回転で回り続けてれたほうが体感的には静かに感じるのですが・・・。
 あと、底面もプラなので底面経由での廃熱もあまり期待できません。熱を逃がすために高さを稼ぐチルトスタンドも無いので、高負荷を継続するなら、インシュレーターのようなものをかませて高さを稼ぐか、冷却台を用意したほうがいいと思います。
 ※DDR2の発熱抑制への寄与は薄いのかも?

<モバイル関連>
 モバイルPCと比べたら重い(約3kg)ですが、運べない重さではありません。とはいえ、基本的に室内の移動が限界かと。外に運ぶとしても、電車か車が主でないとつらいでしょう。無論、電源無しではほとんど用を成しません。文書作成メインでも2時間持てばいいほうです。かといってACアダプタもモバイルを考慮していないのでサイズも大きく、日常的にセットで運ぶのは負担感が大きいのではないでしょうか。
 
<その他>
・モバイルできるバッグが付属してきてちょっとお得。
・意外にも説明書が日本語。しかも、そこそこ役に立つ。
・S-ATA HDD接続用のケーブルも付属しており換装可能
・ワイヤレスLANが、デバイスで切っても起動時にオンになる

<総評>
 仮に、価格を無視して、性能が同クラスの国産勢やThinkpadなどと勝負すれば、質感などの点で厳しいと言わざるを得ません。しかし、圧倒的なコストパフォーマンスは最大の魅力ですし、実用重視であれば、有力な選択肢だと思います。
 機種の選定基準は、何が必要で何を重視するかで大きく変わるので、絶対の正解は無いと思いますが、今回の目的(性能+コスト)においては、とりあえずは満足できる1台であったと思います。(すぐ浮気しそうですが・・・)