dynabook GXW レビュー

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まえがき

PCではポピューラーな16:10の液晶パネルではなく、16:9のアスペクト比の液晶をもつ「dynabook GXW/76GW」。WUXGAの縦解像度1200と較べると1080と少ないモノの、WXWと較べると1050から1080へと若干上がった。横は1920とWUXGAと同等。

dynabook_gxw1_intro1 dynabook GXW_intro2

評価

価格は変動する物としてあまり考えず、ハードウェアの素の状態を採点します。

  評価 ○ 良い点  × 気になった点
筐体 評価 2 ○ いいか悪いかは好みによるものの、WXWと比較すると地味
× 据え置きゆえか剛性感は乏しい、ギシギシ鳴ります
キーボード 評価 2 ○ キー配列は素直で、ファンクションキーとの間も隙間有り
× 表面が光沢コーティングで指が引っかかる。タッチパッドのボタンが×
排熱 評価 5 ○ 熱さは全く気にならない
× 特になし
液晶 評価 2 ○ 輝度が低いせいもあるが、黒浮きは目立たず
× 若干青みが強いのと、隅の輝度ムラが顕著
騒音 評価 3 ○ 負荷が下がると回転数はすぐに落ちる
× PowerMizerが効いていないようにみえる。アイドル時も結構うるさい
ソフトウェア 評価 4 ○ お馴染みの光学ドライブ回転数制御ユーティリティ付属
× マカフィーサイトアドバイザー等々削除対象のものも多数
性能
モバイル
評価 3 ○ ゲームPCを謳うならこのくらいの性能は欲しい
× 筐体サイズの割に性能はGPU性能はさほど高くはなく普通
総合  3.0 /5 液晶をウリにしているのですが、その液晶がいまいち。またキーボードまでツルツルなので、指が引っかかり打ちにくいのがどうにも気になります。テキスト入力はあまりせず、エンタメ用PCに徹するのなら許容できるかもしれませんが。これでたわみが酷ければ、総合点は2.5にしてます。

スペック

GPUGeForce 9600M GT
CPUCore 2 Duo P8400
ChipsetIntel PM45
メモリDDR2-800 2GB (1GB*2)
HDD富士通 MHZ2250BH G1
NetworkRealtek RTL8168C/8111C
Atheros AR9281

筐体

dynabook_gxw1筐体1 dynabook_gxw1筐体2

天板はシルバーを基調としたスプライト文様で、内面は光沢のあるピアノブラック調のデザイン。

据え置きメインのためか剛性感はあまり無いです。液晶の角度を変えるだけでもギシギシと音が鳴ります。据え置き型なので許容範囲ではありますが、一体の箱のような剛性感をもつMacBook Proのようなこだわりはありません。

各種ポート

ポートは電源、Ethernet、HDMI、USB/eSATA兼用が背面。右にUSBポート×2、左にUSBポート×1です。左側はカバーに隠れており、開けるとUSBポートの他、カードリーダーなどが配置されています。

前面 前面
背面 右側面

右側面 左側面
背面 背面

dynabook_gxw1_intro1
WXWに較べるとSDカードは入れやすい。
蓋はExpressCardスロットに埃が入らないという点では便利だが、当然使用頻度が高いと邪魔になる。

キーボード

外資系ノートと較べるとキーボード枠は広く取られています。ファンクションキーと数字キーの間、Enterと10キーの間に隙間を設けるなど、ゆったりした配置はGood。一方でキー表面も光沢仕様のテカテカコーティング。キュキュとした感触で指先が滑りにくく、なで打ちする私にとってこれは最大の不満点です。

キーボード

タッチパッド

タッチパッドのボタンは固く、ぐらつきもありイマイチ。 東芝のキーボード軽視は今に始まったことではなく過去のレビューでも指摘してきましたが、キー表面の光沢コーティングで打ちにくさは拍車がかかっています

サウンド

サブウーファ付き。ノートの平均以上の音は鳴りますが、USBスピーカーには負けるので音をしっかり鳴らしたい人は外付けを検討。付属のRealtekユーティリティはONにするとドンシャリ感アップ。ライブ感は出るのでソフトにあわせて使ってみると良さげ。

スピーカー

液晶

ハードウェアID TOS508F

まず気になったのは全体的な輝度の低さと、左上隅の暗さ。バックライトは高輝度を謳うのですが、開口率が低いのでしょうか。隅の暗さはパネルの横幅が広いので、視野角によるものかとも思いましたが計測してみると数値も低いため、輝度ムラが生じているようです。

液晶正面 液晶正面

上下視野角 上下視野角

左右視野角 左右視野角

輝度

元の輝度が低いのもありますが、光漏れはあまり気になりません。

黒浮きはあまり気にならず。

輝度ムラについて。左が写真、右がスクリーンショットです。右端は画像そのものが暗いですが、左隅は明らかに暗い。

26 39 37
31 42 43
52 54 56
AVG 42.2

騒音

背面に2セットのヒートシンクと排気口がある。1つのファンはハッキリ見えますが、もう1個を目視できず。負荷時の騒音は両排気口とも70dBA近くまで上がり、かなり大きめ。GPUがPowerMizerに対応していないせいか、アイドル時もあまり静かにならないのはマイナス。

騒音1 騒音2 騒音3

発熱

冷却ファンがよく回ることに加え、パームレスト下には熱源も無いのか、熱は全くと言っていいほど感じません。

排熱1 排熱2

ソフトウェア

McAfee(サイトアドバイザーのみ)とウイルスバスターが同居してます。

ソフトウェア1

性能

ACアダプタ

19V、120W仕様。WXWに較べると小さい。

ACアダプター 質量 ACアダプター サイズ

バッテリー 標準バッテリーの場合

※注意 VistaはSP1をあてないと駆動時間が短くなる可能性があります。

据え置きなのでチェックせず。

カードリーダー

今回、ADATAのSDHCカードが行方不明なので新顔のTranscend 4GB SDHCを使ってます。裏面を見ると「MMAGF04GWMCA-NA」とKoreaの文字があり、どうもSamsung製のようです。

SDHC カードリーダー SD1 カードリーダー SD2 カードリーダー

BIOS

チェックせず。

GPU-Z

シェーダー数 16。Sensorsを見る限り、PowerMizerは働いていないように見える。

GPU-Z

CPU-Z

45nmのPenrynです。

CPU-Z
 Mainboard   / Memory   / SPD

消費電力

輝度最小、アイドル時で30W。画面が大きくバックライトの消費が大きいのか、輝度MAXだと44W。

消費電力1 消費電力2

Vista Window エクスペリエンスインデックス

やはりGPUはもうちょっと頑張って欲しかったところ。GPUは必要ない人には無用のパーツなので、こういう構成もやむを得ないところですが。

Windows Experience Index

あとがき

タイピングのしにくさに繋がっているキーボード表面の光沢と、液晶の質が大きな不満点。その次に来る不満点として冷却ファンの回りやすさが挙げられます。PowerMizerが効いてないのが影響しているっぽい。

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