dynabook R731 レビュー

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 ⇒ 東芝 dynabook R730/W2MA Webオリジナルモデル PR7302MARFBW

まえがき

dynabook R730はこれまで「dynabook RX3」と呼ばれていた13.3型モデルの改名モデルです。ちなみにこのR730だけでなく、dynabook全シリーズの命名ルールが変わってます。

パッと見は地味系モバイル。液晶は非光沢で、天板もテカテカではなく艶消し風の表面になっています。質感は平均以上、MacBook未満と表現しておきます。

dynabook_r731_intro1 dynabook R731_intro2

評価

最初に結論から。価格は考慮せず、ハードウェアの素の状態を採点します。

  評価 ○ 良い点  × 気になった点
総合  基本的な評価はR730を踏襲しますが、動作のキビキビ感はさらに良くなっています。
筐体 評価 4 ○ MacBookほどの質感はないものの、安っぽさは無し。
× アルミ削り出しボディほどのカッチリ感は無し
キーボード 評価 3 ○ タイピング感は気持ち良し
× 13.3型のボディサイズがありながら縦に短いキーは大いに不満
排熱 評価 5 ○ 表面は冷たい状態を維持。代わりに騒音が大きめですが...
× 
液晶 評価 3 ○ LEDのおかげで起動直後から明るいのは便利
× ひと目見て悪いコントラスト、鈍い発色はイマイチ。視野角も狭い
騒音 評価 3 ○ 70dBAは超えませんが、
× 独立GPU非搭載モデルとしては結構うるさい。筐体が薄いせいか?
ソフトウェア 評価 2 ○ 
× 余計なソフトが非常に多い。機能切り替えが重い。
性能
モバイル
評価 5 ○ この薄さでこれだけインターフェイス豊富なのはスゴイ
× 

スペック

GPUIntel HD Graphics
CPUCore i5 560M
ChipsetIntel PM55
メモリDDR3 4GB
HDDHGST HTS545032B9A300
ODDMATSHITA DVD-RAM UJ892ES

筐体

パームレストはヘアライン加工。天板はパームレストほどハッキリしてませんが、ヘアラインっぽい紋様が。

筐体1  筐体2

筐体3  筐体4

筐体5  筐体6

各種ポート

この薄さで光学ドライブだけでなく、type2スロットまで載せているのはスゴイ。USBはeSATA共用を含めて3ポートとまずまずの多さ。それにしても、type2はしぶといですね。ExpressCardへ移行する前に、USB3.0で両方とも駆逐されそうな雰囲気です。

右側
右側面
左側
左側面
背面
背面
前面
前面

カードリーダーは完全埋め込み型。はみ出ません。読み書き性能はのちほど掲載。

カードリーダー  筐体7

キーボード

キー表面は艶消しツルツル風。過去のdynabookに見られた光沢コーティングと較べると断然指は(良い意味で)滑ります。キータッチは良好。気持ち良く打てました。

一方で問題なのが、キー配置。取り外せるバッテリーが上部を占めているため、キーボードの面積が圧迫され縦が短くなっています。この画面サイズで縦に短い長方形キーというのは釈然としない物があります。

キーボード

タッチパッドの反応は普通。酷い感じはありません。オン・オフボタンがタッチパッドすぐ上にあります。

キーボード拡大タッチパッド

液晶

ハードウェアID TOS5091

非光沢ということもあって地味です。視野角は上下は元より、左右も広くありません。

元画像
元画像 元画像

dynabook R730
液晶正面 液晶正面

上下視野角 上下視野角

左右視野角 左右視野角

輝度

バックライトはLEDで起動直後の暗さがないのは便利ですね。MAXの輝度は低いもののばらつきは少ない。最初輝度はおおよそ5LUXまで下がりました。

57 62 59
55 61 56
54 50 54
AVG 56.4

騒音

アイドル時40dBA半ば。MAXで69dBA台。
統合GPU自体が性能アップしていることもあり、負荷時のノイズはかなり大きい。

騒音1  騒音2  騒音3 騒音4

発熱

音を立てて回る冷却ファンのおかげか、強体表面の熱は気にならず。

性能

GPUはCore i 内蔵のIntel HD Graphicsです。

FF14はインストール段階でエラー発生。

3DMark06 Benchmark

FF14ベンチマーク エラー

カードリーダーライター

カードリーダーライター1 カードリーダーライター2

ACアダプタ

コンセントとの接続ケーブルを入れて267g、抜きで213g。

ACアダプター 質量 ACアダプター サイズ ACアダプター 仕様

ソフトウェア

プリインストールソフトはかなり多いです。筐体そのものはビジネス向けだと思うのですが、入っているソフトは仕事向けというより個人色が非常に強い。

ソフトウェア

デスクトップ画面
ソフトウェア

デスクトップ画面を漂流するぱらちゃん(クリックすると分裂する)や、テレビ番組表ガジェット、映画レンタルツールとジャンル問わず雑多に入っています。デスクトップアイコンがクリックできなくなるぱらちゃんは普通に邪魔です。

MSオフィスのアシスタントのイルカが酷く嫌われていたのは周知の事実だと思うのですが、遊び要素の少ないこのモデルにぱらちゃんが標準装備されることになった顛末が気になります。

ぱらちゃん ぱらちゃん設定

番組表  映画レンタル

GPU-Z

Intel HD Graphics。

GPU-Z

GPU-Z 温度

CPU-Zの代わりにSpeccy

今回もSpeccyを使いました。

Speccy

Vista Window エクスペリエンスインデックス

グラフィックスが足を引っ張ってますが、グラフィックスをこき使うモデルではないので問題にはならないでしょう。問題になるなら、むしろストレージの方。

Windows Experience Index

マニュアル

最近は生産工場も、ターゲットの市場も海外が主となり、外資系に近いパソコン事業展開となっている東芝ですが、依然として国内メーカーらしさも残っています。その代表例が付属マニュアル。

リカバリ方法やメモリ交換といった基礎的な情報の他に、HDDクラッシュ時の対応とその費用、長期サポート、海外サポートの案内など、サポート体制を懇切丁寧に説明するマニュアル類は国内メーカーならではの存在と言えます。

マニュアル1 マニュアル2

マニュアル3 マニュアル4

マニュアル5 マニュアル6

マニュアル9 マニュアル8

あとがき

モバイルノートでは重要視されないので独立した項目を作りませんでしたが、スピーカーは基本シャリシャリサウンドです。一応ステレオではありますが、大音量で音楽を聴くと耳が痛くなります。

dynabook RXの時は半透過型液晶が引っかかっていましたが、この世代になってからは今度はキーボードが気になって仕方がないです。私個人との相性が悪いというべきか。

マニュアル類の豊富さはさすが国内大手メーカーです。この点においてはライトユーザーにも勧めることができます。

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