2008年2月 国内初 Geforce 8800M GTX NEXTGEAR-NOTE
M720
※ 2/26 少し追記と外部リンクを訂正
マウスのゲーマー向けブランドノート。Clevoの汎用筐体「M571RU-U」を使用。ノート向けGPUである「GeForce 8800M GTX」の国内最速リリースとなったNEXTGEAR-NOTEをチェックしていきます >> 判断基準
→ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0118/mouse.htm → http://www.4gamer.net/games/039/G003966/20080118027/ → GeForce
8800M 価格帯 ⇒ NEXTGEAR-NOTE (m-Bookブランドでも取り扱っており、多少安い?)
隅から隅までとは行かず、やや中途半端な今回ですが
いきなり総括
さすにがシェーダーが 96基もあると3D性能は高い。BIOSHOCKも、Call
of Duty 4も1920 x 1200でそこそこ動くのは凄い。シングルプレイならOKでしょう。エフェクトが重なった時など高負荷時のコマ落ちはあるため、マルチだとまだ少し性能が足りずストレスがたまるかもしれません。解像度を下げないとダメですね。
難点は静粛性で、ぶんぶんファンを回してくれます。GPU温度を見てるとかなり低い温度から積極的に冷やしており、悪く言えば余裕を持たせすぎです。そのほか、キーボードや音声端子の位置など少々気がかりな点がいくつかあります。詳細は各項目にて。
参考 → dynabook
WXW SLI レビュー 国産タイトルの多くはSLI無効です
チェック箇所 |
評価
|
○ 良い点 × 気になった点 □
プラスでもマイナスでもないコメント
|
筐体
|
|
○ ヘアライン加工された天板は質感向上に一役かっている × 右手前にPCカード、前面に音声端子があり、ケーブルの取り回しに難あり
|
キーボード
|
|
○ テンキーを頻繁に使う人には利点多し ×
DELやBSを押そうとしてテンキーに指が行ってしまう。Home、End系が非独立
|
排熱
|
|
○ パームレスト部はほんわり温い程度。不満なし ×
特になし 静粛性とだぶりますが、もう少し穏やかに排熱して欲しいところ
|
液晶
|
|
○ 縦の視野角が少し広めで、多少の液晶の傾きは気になりにくい × 発色はいまいち、輝度もあまり高くなく余裕が少ない
|
騒音
|
| × デスクトップ画面でアイドルにしていてもファン音が大きい。もうちょっと丁寧なファンコンを望みたいですが、様々なスペックを想定するベアボーンゆえ仕方ないか
|
ソフトウェア
|
|
○ 最低限のものしかは入っていません。一番重いのはOSという状態 ×
最初から色々アプリを揃えておいて欲しい人には物足りない。静粛性ツールも無し
|
3D性能 |
|
○ 最新タイトルでも、1920
x 1200でシングルプレイが可能 ×
マルチプレイで勝敗を競うのであれば、設定は下げないと厳しいか
|
総合
|
3.0 /5
|
いずれ日本にも8800M SLIが入ってくるでしょうが、目下最速です。3D性能以外に目を向けると、ファンコンの大雑把さなどもう少し手を入れて欲しかった所も多く、細かい品質はデルXPSの方が上だと思います。テンキー欲しい派の方はもう少し加点を。
|
NEXTGEAR-NOTE 概要
Clevoの汎用筐体「M571RU-U」を使用。この筐体はアメリカをはじめ、多くのメーカーで採用されているゲームブランド御用達のモデル。さらに性能を求める層には「D9C」というハイエンドモデルがあります。
|
|
GPU
|
GeForce 8800M GTX
|
CPU
|
Core 2 Duo T9500 2.60Ghz
|
チップセット
|
Intel PM965
|
メモリー
|
PC2-5300 2GB
|
HDD
|
日立 HTS541010G9SA00
(100GB, 5400rpm,
8MB)
|
液晶
|
17型 光沢 WUXGA (LPL0B0A:
LG Philips)
|
光学ドライブ
|
TEAC
DV-W28E-R ATA Device
|
LAN
|
1000BASE Gigabit、802.11a/b/g/n
|
|
※パーツは固定されていないため、
サプライヤーが異なることがあると思います
|
|
|
天板はヘアライン加工されており、かつてのClevoのようなプラしチック丸出しの安っぽい感じはしない。 Clevoではお馴染みのバッグも付いている。「おまけ」というよりは標準装備品なので、このバッグのなかにACアダプターやケーブルが入った形できっちり箱詰めされて届く。
マニュアル
評価機をお借りしたので、マニュアルは無しです。
筐体
ラッチがありますが、手前からみて左側のラッチは、ラッチではなく手動でロックする‘留め具’になっています。なので天板をパタンと閉めると、右ラッチはカチャとはまりますが、左ははまりません。
全体の剛性としては特に可もなく不可もなくですが、以前Clevoノートで毎日天板の開け閉めをしていたらヒンジ部分が自然に割れたという話もあり、長期耐久性という点ではやや不安もあります。
右側面
左側面
前面
背面
|
PCカードスロットはダミー式。
メモリーカードスロットにもゴム製の蓋が詰まっていました。
|
キーボード&パームレスト
かな入力の方や、会計ソフト、エクセルを多用する人にとっては重宝するテンキー付きのM720ですが、キーボード評価は
2とかなり厳しいスコアを付けました。理由は17インチと余裕ある筐体を持ちながら、いくつか不自由を感じることがあるためです。たとえば、
- テンキーとEnterの密接
- 右CTRL、半角/全角の縮小
- Home、End、PageUp、PageDownが独立せずFn連動
など。Enterの右隣は一筋でいいので、隙間があると良かったのですが。ライバル機であるXPS
M1730との比較では、XPSの方が公称値で9mmほど幅広で若干有利ですが、M1730は上記の難点を上手く克服しています。 → 4gamer.net
XPS M1730のキーボード
パームレスト
|
|
パームレスト熱はごくわずか
負荷をかけると、左は冷たいままで、右が35℃程度になります。人肌を超えなければほとんど気になることは無いと思います。
|
タッチパッド、指紋認証
|
|
タッチパッドボタンはクリック感のあるごく普通のタイプ。
|
液晶
特徴として、
- 輝度が近頃の最大値平均に較べると低い
- 上下視野角は広め
- 発色はいまいち
などが挙げられると思います。最近の高輝度パネルは輝度を下げて使わないと目が痛いぐらいですが、これはMAXで使っても目が痛くならないレベルの輝度です。数年後、経年劣化すると暗くなる可能性はあります。
※ 画面写真は肉眼での見た目を忠実に再現はしていません。参考程度です。
|
|
|
正面
|
|
|
|
|
|
前に傾けて
(上下の視野角)
|
|
|
|
|
|
横から
(水平の視野角)
|
|
|
輝度
部位
|
31
|
48
|
40
|
33
|
43
|
39
|
45
|
50
|
56
|
|
平均
|
42.8 LUX
|
消費電力
計測し忘れました... GeForce
8800Mは65nmコアゆえ、GeForce
8700M SLIよりは少ないと推測されますが。
騒音
大小2つのファンが付いていますが、どちらも回り出すと最小回転でも結構うるさいです。 そのため負荷の高い作業をしなくても、騒音は耳につきます。
dBA
|
ステージ1
|
ステージ2
|
ステージ3
|
大口径 内側 GPU?
|
58-59
|
62-63
|
65-66
|
小口径 外側 CPU?
|
64-65
|
67-68
|
69-70
|
3D性能 ベンチマーク編
ベンチスコアは4gamer誌も参考にしてください。3DMark系は順当なスコアだと思います。FF11がやけに低いですが、なぜかは不明です。借りたのが評価機ゆえなのかもしれませんが、Forcewareバージョンは
167.43なので、FF11チューンが施された169.17が入ればもうちょっとまともになるかもしれません。
※ 三國無双オンラインベンチは現在中止となり、いまは利用できません。
3DMark06
|
3DMark05
|
3DMark03
|
三國無双 高
|
三國無双 低
|
FF11v3 高
|
GUNDAM TACTICS
|
9149
|
15031
|
30051
|
8885
|
9999
|
6164
|
33.293 FPS
|
「FPS」とは1秒間に何回画面を書き換えられるかを示します。FPSが30を下回るともたつきを感じ始め、一桁になればコマ送りのようになってしまいます。
3D性能 実際のプレイ編
解像度はWUXGA(1920 x 1600)、LostPlanetとBIOSHOCK(デモ版)でFPSを計測してみました。 Crysisも予定してましたが、エラーだなんだかんだで手間取り計測できてません。
ロストプラネットでのエラー ステージ1クリア後、このままフリーズ
|
|
Call
of Duty 4でのエラー 良く出るエラーのようです
|
■ ロストプラネット ステージ1
本当はdynabook WXWと比較できるステージにしたかったのですが、エラーで進めないのでステージ1での測定です。雪が降ってないステージなので、負荷としては比較的軽めです。
終盤の大ボス、ミドリメ(Greeneye)は派手に壁をぶちこわしたり、モーションブラーが出まくったりするため、最も重くなっています。
シングルプレイは十分いけますが、マルチはきつそう。
■ BIOSHOCK デモ版
XBOX360版も発売され、人気のBIOSHOCK。DX10か、DX9を選べますが、なぜかDX9の描画がしょぼい。同じDX9のはずのテクテクさんの動画はこんなショボくなく、DX9だからというわけでもなさそう。
そこで、Inspiron 9400(GeForce Go 7800 GTX)でもやってみたところ、動作は重いものの、描画はまともで表面のバンプマッピングもばっちりでした。検索してみると、他にもテクスチャが貼られてなかったという報告があり、どうもなにかのきっかけで起こるバグっぽいです。
Direct9モード
|
|
DirectX10モード
|
左の少女(LittleSister)の服、右の潜水服(BigDaddy)の表面など、全く違う
|
■ まとめ
両タイトルとも解像度が高いこともあって常時30fpsオーバーとはいかないですが、この程度のFPSがあればシングルプレイは普通に遊べます。マルチだと一瞬のコマ落ちが致命傷になってしまうので、設定を下げる必要があるかもしれません。
WUXGAでマルチしようと思うと、まだ性能が足りないですね。あとはSLIしかありませんが。 8700M
GT SLIよりも性能が高いことは体感的にもわかります。
プリインストール
評価機なので、製品では多少違うかもしれませんが、プリインストールは少なめ。
スタートアップもシンプルなもの
おまけ
ファンは2基。約4cmと5cmのファンです。右の大口径のファンが繋がっているのがGPUユニット。
⇒ NEXTGEAR-NOTE
→ 蹴茶 3Dゲームをノートで
|