9600を上回る性能、MobilityRADEON 9700の実力

HeliosPro 9700 液晶レビュー

最大の関心事? 液晶

どこまで台湾製ノートの液晶品質が良くなったのか。これがHeliosPro 9700を買った大きな理由のひとつです。MYCOMに載った斜めからの写真はかなりの品質であることを期待させるますが、いかに...
 → http://pcweb.mycom.co.jp/photo/news/2004/02/07/002ml.jpg

まずは正面から

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正面から見ると、さすがに綺麗です。
UXGAゆえのキメの細かさも加わり、国内メーカーの廉価モデルと較べるならこちらが格上です。ただ、表面処理のせいか、はたまた開口率が低いせいなのか、国内メーカーのハイエンドモデルに積まれる非光沢液晶と較べると表面がざわついた印象を受けます。デルの2001FPに少し似ているかも。NECのナチュラルファイン液晶やソニーのクリアブラック液晶のレベルにはまだ遠いです。

 

斜めから見てみると

次は、MYCOMのレビューと同じ斜めからの映り具合を見てみることにします。

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この程度の角度なら、若干色に影がかかる感じがありますが、なかなか発色は綺麗です。
液晶の品質が向上しているのは間違いないですねー

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さらに傾けると、急速に色が変化してしまいます。左右の視野角はまぁまぁ合格点でしょうか。
その一方であきらかに弱いのが上下の視野角です。下の写真はおおげさすぎるにせよ、少し角度をつけてのぞき込むだけで色あいが変わってしまうのはちょっといただけないです。他モデルの液晶でも上下は苦手なことが多いですけど、そこんところをなんとか頑張って欲しい。

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輝度は高い

型の古い液晶はたいてい輝度が低かったりしますが、HeliosPro 9700の輝度は高めです。下の写真は昼間にレースのカーテンだけをした窓際での写真ですが、左がデフォルトの輝度で、右が最大まで輝度をあげた状態のものです。少し見やすくなっているのがわかります。

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ただ最大まで輝度をあげると、淡い白と真っ白の区別がつきにくくなる、いわゆる「色飛び」が起きているため、明るすぎない蛍光灯下の部屋や、陽の差し込まない北側の部屋で使う分には輝度を下げた方が見やすいですね。

 

結論

これまでの台湾製ノートと較べれば、あきらかに液晶は見やすくなっており、ついに液晶にまで手を入れだしたのかなと思わせる品質ぶりでした。しかし国内メーカーブランドの透過率が高く、かつ低反射処理が施された最新の光沢液晶と較べるとやっぱり見劣ります。

この辺の差はノウハウ云々もあるとは思いますが、店頭販売がメインで店頭ではっきりと違いを見せつけなければならない国内メーカーとのスタンスの違いかもあるのかもしれません。ショップブランドに求められるのは1に価格、2に性能でしょうし。

次回は騒音について

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