富士通の15.6型、一番汎用性のあるサイズです。
久しぶりの国産機、どんな感じでしょうか。
プロセッサ | Core i7-3610QM (Base 2.3Ghz / TB 3.3Ghz) |
GPU | Intel HD Graphics |
「国産メーカーは割高」
ヘビーユーザーの多くはこんな認識だと思いますが、私もそう思いつつ期待値低めで開封しましたが、良い意味で外れました。7万円台にしては液晶がとても綺麗です。
光沢液晶ということでコントラスト高め、色の抜けがよく、輝度も全く問題無し。見映えが非常に良いです。
キャリブレーション測定の結果
条件を揃えていないので参考までに。
色域はモバイル機や廉価モデルとは一線を画しています。Pavilion dv7-6100より若干狭く見えますが、光沢でメリハリがある分、AH77HNの方が好印象かもしれません。 逆に言うと、長時間の使用には非光沢の Pavilion dv7-6100の方が向いていると言えます。
XPS M1730、EliteBook 8740w (DreamColor) の広色域が圧倒的ですが、どちらも最低価格が20万円台後半、30万円超といったかつてのハイエンドクラスなので、7万円台のLIFEBOOK AH77HNが負けたとしても悲観することではないです。
(M1730のガモットはmistさんのレポを引用させてもらっています)
筐体は天板だけでなく、パームレスト部分も光沢コーティングされてます。見た目は良いですが、実際使うとなると汗でベタつくのでいい感じはしません。個人的にはマイナス評価になってしまいます。
意外だったのはヒンジが180度フルオープンすること。
さすがにゴロ寝使いするにはきつい大きさですが、色々な使い方に対応できるという意味で、180度オープンはプラス評価です。
コネクタではないですが「国産メーカーらしい配慮」が見えるのが光学ドライブ。イジェクトボタンが大きくなっています。たいてい小さくて押しにくいので、これはいいなぁ。
後ろには USB が 1つ。常時接続するようなプリンタやキーボード用にちょうど良い。
・ カーソルキーは一段下げ
・ テンキーとエンターの間に隙間配置
など、打鍵ミスを避けるため、押さえるべき所は押さえた配置です。
キーデザインは縁を青く彩った凝ったものです。
一方で気になるのは角が立ったキー形状。
私が撫で打ちする人なので指の移動でひっかかりやすいのが気になります。
上から叩き打ちする人はたぶん問題ない。
これは評価機だけの話かもしれませんが、当初、開封時の状態では動画サイトでエラーが発生。ニコニコ動画、YouTubeともに視聴不可でした。
この不具合はFirefoxに変えても改善しませんでしたが、IE・Firefoxと異なり、Flashを内部に組み込んでいるChromeでは問題なく再生。どうも、Flashプラグインと関連するビデオ周りに問題があるようです。
解決は簡単でした。富士通のユーティリティである「アップデートナビ」を使い、ディスプレイドライバーを更新。これで不具合は解消します。
「良い不具合」などありませんが、特に手間らしい手間もなく解決したのでマイナス評価とはしてません。これで未解決なら思いっきりマイナスにしてましたが。
眠くない液晶が欲しいカジュアルユーザー向きの一台です。
7万円台から、という値段の割に画面が映えるのが最大の特徴です。カジュアルユーザーには安心の「富士通」というブランド力もあり、光学ドライブのイジェクトボタンが大きい点などは感心しました。家族用の1台としてお薦めできます。
一方、長時間ゴリゴリ使うヘビーユーザー向けとしてはいくつか難があります。
・ 映り込みが多い光沢画面
・ べたつく光沢コーティングのパームレスト
・ プリインストールソフトが多すぎる
・ 独立GPU無し
この辺が気がかりです。プリインストールはどうにかなりますが、ハードウェアの難点はどうしようもないので、その辺が許容できるかどうかで購入が決まってくると思います。
パームレストがべた付かない or プリインストールが選択制であれば★4つにしたかったところです。画面の光沢はもう少しハーフグレアっぽい感じが良かったですが、一長一短の面があるので、使い方次第で評価変わりますね。