Windows Home Server で リビングPCを作る

2008年

目的 iTunesが使えて、HDMI経由でライブラリ視聴ができる静音サーバーの構築

  • パーツ選び
  • 組み立て、パーツ毎の消費電力
  • 難航する10フィートUI
  • インターフェイス Wiiコントローラーは使えるか
  • ライブラリ構築

living_pc11.jpg

  • iTunesサーバー
  • ファイルサーバー
  • iso化DVDの視聴
  • ニコ動なども見られる
  • HDMI接続が可能
  • HDD増設が容易
  • リモートデスクトップ
  • 低消費電力
  • お安く

○ 構成と費用

「パソコン自作」と言うと、PCをよく知らない人からは「凄いね」と言われがちですが、別にハンダづけするわけでもなく、やってることはテレビやビデオのケーブル配線とさほど変わりません。なので素材となるパーツ選びが結構重要です。

CPU

Athlon64 X2 BE-2350

\10,080

マザーボード

BIOSTAR TF7050-M2

\8,680

メモリー

ADATA PC2-5300 2GB x 1

\4,179

HDD

WD5000AACS x 2

\21,360

ディスプレイ

REGZA Z4200

-

光学ドライブ

LITEON DH-20A3S SATA

\3,950

電源

CORE POWER2 CoRE-400-2007

\3,811

ケース

STAJA Rhapsody SH BM/250II

\9,450

OS
 

Windows Home Server
 WD5000AACS x 1 セット販売

\23,991

 

諸経費(送料・ケーブル代など)

\5,213

合計

 

\90,714

総額で9万円と安くはないですが、同じWindowsHomeServerを使ったマウスコンピューターでは、HDD 1TB搭載で16万円超なので自作することでだいぶ安く上がります。

選考課程を書いてみる

CPU

    45nmプロセスで作られた「Penryn」が出たばかりですが、ローエンドの販売は先送りになったらしく今回はパスしました。選んだのはネットでの報告例も多い「Athlon64 X2 BE-2350」。

    hiyohiyo氏のCrystalCPUIDを使えば負荷に応じた電圧とクロック設定が可能ですし、何より1万円とPenrynに較べて安いのが最大の魅力です。
     → 45ワット版のデュアルコアAthlon「BE-2350」を試す

マザーボード

    今回はリビングのテレビと繋ぐのでHDMIは必須です。かつ、省電力を考えると単独のビデオカードを搭載するわけにもいきません。そこで、統合チップセットである「GeForce 7050 PV」製品に絞りました。7050はGPUだけでなく、サウスブリッジ機能もワンチップにまとめたNVIDIAのチップセットで、省電力に優れたマザーボードが数多く出ています。
     → 多和田新也 NVIDIAの統合型チップセット「GeForce 7050 PV」

    昨年末には大手ASUSからも出たので、ブランドからASUS製も考えたのですが、製品の成熟度に重きを置いてBIOSTAR「TF7050-M2」をチョイスです。マザーボードはBIOSの枯れ具合がモノを言うケースが多いので、登場から日数が経っているというのは蹴茶的には結構重要です。

メモリ

    メモリ不良は原因不明のトラブルを招きやすいので、ノーブランド品ではなくブランド品を購入。ブランド品でも十分に安いので、リスクを考えればブランドモノをお薦めします。また電力消費の観点から、搭載モジュールは1枚にしました。デュアルチャネルになりませんが、メディアサーバーとしての使用なら実感できる差にはならないでしょう。

HDD

    HDDはWesternDigital(WD)「Caviar GP(AACS)」。これは色々話題に事欠かないモデルで、WD曰く「5,400rpm〜7,200rpmでディスク回転速度を調整し、消費電力削減」するモデルなのですが、実際はあまり有効には動いておらず、5400rpmでほぼ固定、かつスピンを頻繁に止めることで省エネっぽくしているんじゃないか?と言われています。

    確かに使ってみると、かなり引っかかりを感じます。が、今回のような用途では体感速度はあまり重要ではなく、むしろ5400rpmで固定している方が発熱的にもありがたいです。頻繁にスピンを止めることによる寿命への影響は気になりますが、こればっかりは使ってみないとわからないですね。

ドライブ

    消費電力を減らすならばそもそも内蔵せず、使うたびにUSB接続するぐらいがいいのですが、価格と外置きしたドライブに埃が積もるのが嫌で内蔵にしました。

    選定ではDVDやCDの認識が早いことを重視。CD-R実験室にてデータを見較べ、マウント時間の早いソニーオプティアーク「AD-7203A」に着目したのですが、これのSATA版が検討時には店頭になく(後日登場)、またATA版も書き込み品質に難ありとの評価でしたので断念。

    結局、マウント時間としては‘やや早い’程度(PATA版を参考に)ながら、基盤が小さく電力消費が少なそう、かつ価格面で圧倒的に安かった(送料、書き込みソフトnero込みの正式パッケで3950円!)LITEON「DH-20A3S」にしました。

電源

    これも悩ましい選択です。静粛性、消費電力の面からの理想はACアダプタ。しかし、ACアダプタにすると価格が跳ね上がってしまいます。価格的な解として、大口径ファンで比較的省スペースのATX電源 サイズ「CORE POWER2」を選びました。ただ、のちの配線作業で苦労しプラグイン式を選ぶべきだったと若干後悔しています。

ケース

    最初はオウルテック「OWL-PCCHS」を有力視してました。HDDが4台内蔵でき、かつ7cmファンを2基、標準でACアダプタという静粛性にも配慮された設計は非常に魅力的です。テレビ台には入りませんが、この小ささならTVの後ろの隙間にでも置くことができそうです。

    ただこのケース自体が5万円前後と高い上に、HDMI仕様のMini-ITXマザーとなるとAlbatron「KI690-AM2」ぐらいしかなく、このマザーも2万円台後半と高い。やむなく断念することとなりました。ちなみに、このケースを使ったHomeServer製品がマウスコンピュータから出ています。
     ⇒

     (コネクタはあるものの、HDMIは非サポートとなっている点は注意)

OS

    ここでも悩みました。条件として、自分の部屋から操作できるようにしたかったのですが、。フリーで簡単に使えるShowMyPCなどもありますが、操作レスポンスが悪い。一方Windowsの「リモートデスクトップ」は、サーバー画面の画像ではなく操作のコマンドをクライアントに伝送、クライアント側で描画するためレスポンスに優れています。

    ただリモートデスクトップのサーバー機能はXP HomeやVista Home Premiumには付いていません。サーバーが必要ならXP ProfessionalやVista Businessを選ぶ必要があります。しかし、価格が2万円台前半に跳ね上がってしまいます。

    そんな折、日本語版の発売間近となった「Windows Home Server(英語)」とHDD WD5000AACSの特価セット(2万4000円)に遭遇。HDD価格を考えれば1万4000円でリモートデスクトップのサーバー機能が手に入るため、これを選んでしまいました。自作市場ではHomeServer対応ドライバはほとんど考慮されていないため、色々とリスクはあります。

 

 → 蹴茶 3Dゲームをノートで