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iPhone 5 はシャープのパネル供給不足がボトルネックに

WSJが報道していたシャープの製造遅延が指摘されています。

■ ドイツ証券の中根康夫氏

生産台数が計画から減った原因は、パネルの生産開始が遅れて、生産の立ち上がりも緩やかなことによる。当初、パネルの生産開始は2012年5月、製品の組み立ては6月後半から始める予定だった。この計画が1カ月以上遅れた。

 パネルを生産しているのは、ジャパンディスプレイ、韓国LG Display社、シャープであり、現時点まではこの順で出荷数が多いと見ている。ジャパンディスプレイの出荷開始が最も早く、LGは8月からだ。シャープは早ければ9月中に遅くとも10月の出荷開始と見られる。


■ IHS DisplaybankのHarry Kim氏

 このうち、インセル型の開発にいち早く取り組んできた東芝の技術を生かせるジャパンディスプレイは、比較的早く量産できた。続いてLGも生産にこぎ着け既に供給中である。シャープは3社の中で最後まで量産の技術的な問題を抱えていたようだ。(iPhone 5の発売時点では)同社の量産の遅れによるパネル不足が、iPhone 5生産のボトルネックとなっている。

 → 「iPhone 5」パネル供給不安、部品市場への影響を聞く - Tech-On!


WSJの報道によれば、今月の第3週から出荷が開始されています。
 → 蹴茶: シャープ、数週間遅れで「iPhone 5」パネルの出荷を開始 [9.14]

“技術のシャープ” という印象がありましたが、IGZOパネルの遅れ、インセルタッチパネルの遅れを見る限り、薄氷の技術のように見えます。