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Google、Nexusブランドの確立へ 誰でもNexus

Androidはシェアを順調に伸ばしてますが、利益はSamsungに一極集中。他のメーカーは常に別の道を模索しているというちょっとした混迷期にあります。

混迷の一因は各社カスタマイズによる “断片化” にあり!ということでGoogleが色々な対策を講じてます。



Nexusブランドの拡大

Nexusを1社限定にするのではなく、仕様を満たせば “Nexus” を名乗れるとのこと。ただし独自UIは必ずGoogleの用意したツールに従って提供するなど、Nexusとしての共通性が求められます。

Android and Meによると、今回から(Nexus提供メーカーは)1社だけとは限らず、Googleの要件を満たせば複数社がNexus事業の中でスマートフォンを開発し、発売することができるようになるそうです。今年5月のWSJの報道に沿った内容に見えます。

  その要件として伝えられているのは、StockのAndroidを必ず搭載することはもちろん入っているのですが、メーカー独自のUIスキン等は(Android 4.2で)追加される”カスタマイズセンター”を介して提供可能になるそうです。UIのカスタマイズ機能もAndroidの標準機能になるということでしょうか。
 → juggly.cn


対 Appleというより、Galaxy一強時代を防ぐのが目的のように見えます。



SDKの制限

断片化で悩む筆頭が開発者なので、その開発者に「断片化しないように」と言うのもちょっと的外れな気もしますが、SDKの使用規定に断片化禁止条項が設けられました。

米国Googleは11月13日、Android 4.2(開発コード名Jelly Bean)および開発者向けのAndroid 4.2 SDK(ソフトウェア開発キット)をリリースしたが、それに伴いSDKの使用許諾の内容を拡大し、Android OSの断片化につながるような行為を禁止する事項を盛り込んだ。
 → グーグル、Android OS断片化の拡大防止のため、SDKに新たな利用条件を設定 - Computerworld


ハードウェアを直接叩くようなアプリを減らしたいのでしょうか。



制限といえば

こんな制限を聞いて、ネットブック全盛期の制限を思い出しました。
 → 蹴茶: また1つ、NetBook条項が改訂 [11.18]

Intelは “Atom” 、Microsoftは格安の “ULCPCライセンス” にそれぞれ使用条件を設け、それに従ったメーカーにだけ使用を許可していました。あれはユーザーにとっては不便以外の何者でもなかったですが。

目的は断片化防止ではなく、下位が上位を喰うカニバリゼーション防止が目的でしたので、今回のAndroid制限とは趣旨がちょっと違います。


これらの制限が凶と出るか吉と出るか。
ウォッチャーとしては楽しみに見ていきたいところです。