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20
2014
ムーアの法則は5nmに壁、一部は28nm時代が続く

ムーアの法則は5nmに壁、一部は28nm時代が続く

いまや、LSI業界の大御所といってもいいBroadcomの最高技術責任者にインタビュー。

ネットワークスイッチやマルチコアプロセッサ、メモリなどは16nmや10nmにできるだけ早く進んだ方がいいだろう。こうしたチップはコストが高くても対応できるからだ。だが、民生機器向けのチップは、しばらくの間は40nmと28nmにとどまるべきだ。
 → BroadcomのCTOに聞く:ムーアの法則は5nmに壁、民生用LSIは28nmで様子見を - EE Times Japan




「もうCPU一辺倒は古い、時代はFPGA」で最先端のトランジスタコストが安くなっていないという話を紹介しましたが、それを補強するような記事です。

ゲート当たりのコスト
出典: Feature dimension reduction slowdown | Embedded

幸いなことにプロセッサはまだ微細化が進むだろうとのことで、パソコンファンとしては安堵するところですが、伸びしろはそう多くはなさそう。新たなブレイクスルーが起これば良いのですが。


にしても、Broadcomもベースバンド事業から撤退したのですね。

ルネサスがNokiaから買収したベースバンド事業もほとんど利益をあげられないまま、事業売却すらできずに解散へと追い込まれましたが、Broadcomも無理だったようです。

 → ルネサス モバイル事業を清算、買い手見つからず - EE Times Japan